文:山ノ井敦司/写真:西野鉄兵、山ノ井敦司
モーターサイクルショーなのにバイクの展示がない!?
OVERと言えばマフラー!! のイメージが先行するが、東京MCS2024のブースではマフラー以外の製品を目立たせる斬新なブース構成となっていた。ブースの両サイドに展示されたバイク風なものはモンキー125(写真上)とZ900RS(写真下)をイメージさせるもので、車体となる部分をクリアのアクリルボードで製作し、そこにフロントフォークやスイングアーム、ホイールを装着。OVERなのにマフラーがない、モーターサイクルショーなのにバイクがないという面白い試みだった。
他にも下の写真を見て分かるように様々なカラーリングを施されたアルミ削り出しパーツをズラリと並べ、カスタム好きなユーザーの注目を浴びていた。
新作パーツをPICK UP!! 高い技術力で作り上げられるアルミ削り出しパーツ
ブースの一面を使って並べられた新作のアルミ鍛造ホイール。曲線のスポークがポイントとなるブラックのホイールがホンダモンキー125('16/ABS無)、GROM('21)、HRC NSF100用に開発された12インチの「GP-V」。サイズはモンキー125用がフロント2.70でリアが3.50、GROM用がフロント2.50/2.75でリアが2.75/3.50、NSF100用はフロント2.50/2.70、リアが2.75/3.00/3.50が用意される。
もう1つの新作ホイールがY字デザインの20本スポークの「GP-XX」。サイズは12インチと17インチの2サイズが用意され、12インチはモンキー125('16/ABS無)、GROM('21)、NSF100用があり、17インチはカワサキZ900RS('18-23)、ZRX1200ダエグ用でフロント3.50、リアが6.00サイズでリリースされる。
コチラのスイングアームも新作で、総削り出しのメインアームを採用したその名も「Snella/スネラ」。メインパイプの内側はマシニング加工だから実現できる薄肉のトラス構造となっており、これまでの引抜材や鍛造、プレスでは不可能だった複雑な3Dデザインを実現。数々のスイングアームを製作してきたOVERの経験に基づく確かな性能を是非体感して欲しい。
発売時期は未定だが、カワサキZ900RS(41万8000円/予価)とZRX1200DAEG(44万円/予価)用が予定されている。
コチラはオーリンズからゼファー1100やダエグ、CB1100(要調整)用にリリースされるΦ43mm正立フォーク用に開発されたラジアルマウントボトム(仮)。「走り」にこだわるOVERだからこその逸品。各パーツはショーに合わせてお披露目された超最新作。発売時期や価格などはまだ未定とのこと。乞うご期待!!
文:山ノ井敦司/写真:西野鉄兵、山ノ井敦司