オガライトとは
おがくずから作られたバイオマス燃料。バイオマス燃料ってのは生物由来の再生可能なエネルギー源ってことらしい。
バイオマス燃料、つまり元となる木材が成長する過程で吸収した二酸化炭素と、燃焼させたときに発生する二酸化炭素がトントンなので、いわゆるカーボンニュートラルにあたるし、木材加工過程で発生する切りくずを再利用しているので、エコ感は半端ない。
こうしたエコ的な特長や扱いやすさから、近年ではキャンプ用などに注目されてるのよ。
作り方としては、木材加工で発生するおがくずを集めて固めるだけ。天然成分が接着剤がわりになるので、化学物質不使用だとか。良くできてる。
意外と歴史は古くて、誕生は大正時代。戦後から昭和にかけてお風呂の燃料として広く普及したけど、ガス湯沸かし器の普及により需要が減ってきたらしい。
特長として、火が付きやすく、火力が強く、長持ち。火力が強いので、その分重量は針葉樹の薪なんかよりは重め。重さとカロリーは比例してるはず、たぶん。
あと、折るのが簡単なので長さ調節も容易。
価格はネットだと大体10kgちょいで2000円くらい。
ところが調べてみるとホームセンターだともっと安いみたい。
具体的にはコメリだと10kgで980円。ネットだと送料とかも考慮しないとだもんね。
というわけでコメリを2件ほどまわって発見したよ。
オガ炭
ちなみにオガライトを炭にしたオガ炭ってのもあって、これは飲食店やBBQなんかの定番らしい。なので、オガライトよりも需要が大きいということで入手も容易。自分のまわったホームセンターではほとんどの店でオガ炭の取り扱いがあった。
オガライト=薪、オガ炭=炭というイメージなので、購入の際は用途に合わせてね。
実際にオガライトを試してみよう
焚き火というと、キャンプ場で薪を購入してってのが定番なんだけど、デイキャンプとかでちょっとだけ焚き火を楽しみたい時もあるわけで。
そういうときは、一束買ってしまうと使いきれない。なので、火持ちの良いというオガライトを1~2本もってけば、かなり気軽に焚き火を楽しむことができるんじゃないかと思うんですよ。
折るのも簡単だから、コンパクト焚火台で超簡単焚き火が楽しめるはず。
デイトナ ツーリングフラットグリルで焚き火をしてみる
今回使う焚き火台は、デイトナのツーリングフラットグリル。厚手なステンレスを使用しているので、すごくしっかりとした作りなんだけど、その名の通り分解すると超フラットでパッキングに便利。
グリルを活かした、炭での調理なんかには凄く良いサイズ。
ただ、コンパクトなので通常の薪を使う場合は、ノコギリやタガネで薪を小さくする必要あり。泊まりのキャンプならそういう手間を楽しむのも醍醐味だけど、今回は手軽に焚き火しちゃうよ。
なんたって、オガライトは手で簡単に折れるらしいので。
折るのは予想以上に簡単
実際に折ってみよう。オガライトって結構重量感あってしっかりしてるので、折れるのか不安だったけど、あっけなく折れた。
慣れてくるとおおよそ狙いのサイズに折ることができるようになってきた。
折ったオガライトを2本入れてあとは火起こし。
といってもファイヤーライターズを擦って、オガライトの間にいれて、あとは適当に小枝とかを足しつつ火吹き棒で拭くだけ。
やってみてわかったけど、オガライトってどの面からでも火が付くのね。てっきり断面からでないと火が付かないかと思いこんでた。
火力は正直予想以上。しかも焚き火台に合わせたサイズに折ってから入れてるので、火のコントロールも楽ちん。
20-30分燃えたら、熾火になった。この状態なら調理に最適。
湯沸かしも余裕だぜ。
熾火になってからも1時間くらい残ってた。
折る前のオガライト2本分で4時間以上焚き火を楽しむことが出来たよ。デイキャンだったら折る前の状態1本分で良いかも。
まとめ
めちゃめちゃ扱いやすいし、火起こしも楽だし正直オススメ。炭と違って焚き火的な楽しさがちゃんとあるのもキャンプには向いていると思う。形がまっすぐなので持ち運びも楽なので、今後はデイキャンプの必須アイテムになりそう。
レポート:若林浩志