前編ではトライアルというかオフロードごっこをしてきたよ
というわけでここまでの経緯は前編を見てね。
てんてんゴーしぶ川でキャンプをするのだ
さて、今回はトライアルコースを堪能したので、キャンプをしちゃうよ。しかも、イッキメンは憧れのタープ泊をするらしい。
イッキメンってのは、今回参加してくれたYouTubeチャンネル「デイトナ! ライド ア バイク!!」のメンバーというか、代表者というかそんな感じの陽キャ。
今回キャンプしたのは、静岡県浜松市浜名区引佐町渋川にある、てんてんゴーしぶ川。トライアルコースが併設されているという、オフロードごっこキャンプには最適なキャンプ場。
オフロードコースで車中泊ってのはよく聞くけど、キャンプ場にコース併設ってのは、日本でも相当珍しいんじゃなかろうか。
キャンプ場の利用料金はこんな感じ。
キャンプ場利用料
オートキャンプ/4000円(電源サイトは4500円)
二輪専用サイト/1500円※
※二輪専用サイトは2サイトなので、3張以上で利用する場合はオートサイトがオススメ
その他、コテージやバンガローもあるよ。お風呂に入りたいときは、入浴料400円で共同浴場を利用できるよ。詳しくは下記公式サイトを参照してね。
見ての通り、オートキャンプサイトにくらべて、二輪用サイトはもの凄くお得なのよ。サイトの面積は、オートキャンプサイトの約半分くらいだけど、とはいえおおよそ3m✕8mくらいあるので、よほどでかいテントじゃなければ十分。
ただ、二輪用サイトは2面しかないのでご注意を。
こっちがオートサイト。トライアルコースの移動路を抜けるとここに出てきたりする。
キャンプのコンセプトはタープ泊とUL系
ハンターカブのキャンプ積載
UL系でなるべく荷物をコンパクトにしたい
今回はキャンプ後に林道走行もするということで、可能な限り荷物をコンパクトにしてみたよ。
バッグは愛用のヘンリービギンズ・2wayシートバッグ。これ、てっぺんがたいらなので上にテントとかのせやすくて、見た目もキャンプ感あるし気に入ってるのよね。サイドのパルステープのおかげで拡張も容易。自分の場合は、ドリンクホルダー、グランドシートの入る小さいポーチ、充電器とかモバイルバッテリーをいれた中サイズのポーチなんかを付けたよ。
可能な限りコンパクトに、ということで前から欲しかったテントも、このためだけに衝動買い。
なんとこのテント、収納サイズがΦ10×44cmしかないのよ。重量も自分が買った二人用で1.4kgと超軽量。一人用なら1.2kg。
軽量の秘密はシングルウォール。通常のテントはフライとインナーが分かれたダブルウォールなんだけど、これはフライのみというかインナーのみというか、一枚だけ。一応、側面だけダブルウォールっぽくなってるけどね。
シングルウォールのメリットはなんといっても軽くてコンパクト。一枚だからね。
デメリットは結露にとても弱い。正直、万人に勧められるものじゃないけど、軽いよ。あと、amazonのセールのたびに1万円くらいになるので、そこが狙い目。
2wayシートバッグに、マットやシュラフ、バーナーやクッカーを入れて、チェアとテントは上に載せるよ。固定にはロックストラップが便利。
デイトナのコンパクトアウトドアチェアMILは、収納袋にパルステープがついてる。これ、あまり見ないギミックだけど、バイク積載には革新的に便利なのよ。上に積んだ時、パルステープにロックストラップを通せば、荷崩れ防止になってすごく安心。
ちなみに、ロックストラップは幅によって全長も変わる。2wayシートバッグとかの天面に固定する用途なら、幅16mm最小長さが300mmのがオススメ。
幅25mmのがかっこいいけど最小長さが450mmと、ちょっと長いのよね。
CL250のキャンプ積載
キャリアと大型シートバッグでパッキング楽々
イッキメンのCL250は、ヘンリービギンズのシートバッグPRO2 LLサイズでゆとりのあるパッキング。
なんせ容量55リットルだから、大抵の道具はぽいぽい放り込めるよ。
各部のパルステープやマット外付けとかに使えるストラップのおかげで、拡張性も十二分。
イッキメンの象徴である、デのキャップも見映えよくセッティングされてた。
CL250にシートバッグを積載するのはキャリアが便利。タンデムシートにのせると、座る位置が狭くなっちゃうから、キャンプツーリングだけじゃなく、普段使いでも超便利。
バイク初心者のイッキメンでも簡単装着、らしいよ。
オーナーにとって気になる固定位置は、フロントはリアサスの付け根、リアはキャリアに固定してた。
タープ泊がうらやましい
自分のテントは、一見ドーム型だけどワンポールの非自立型。とはいえ、シングルウォールなので設営楽々。テント立てたら、ランタンスタンド設置してほぼ完成。
そしてイッキメンはタープ泊ですよ。
タープ泊ってのは、普通のテントじゃなくタープを使った宿泊ね。
バリエーションとしては、タープ+テントインナーや、タープ+ハンモック、なんならタープ+コットなんてパターンも。
タープを使うことで、荷物は軽量コンパクトで、居住スペースは広々という、キャンプツーリング上級者感もあるし、なんといっても映えるスタイルなんですよ。
通常はレクタタープやヘキサタープを使うんだけど、そうすると長いポールが2本以上必要で、むしろかさばったりするのよ。なので、バイクだと林間サイトの立木を利用してのスタイルって印象アリ。
あと、タープ張りに慣れてないとちょっとしんどい側面もあったりなかったり。
そこで今回使ったのは、デイトナアウトドアのニューギア「マエヒロシェルター」。
本来は、テントに組み合わせて小川張りを簡単に楽しむことができるというギアなんだけど、単体でタープとしての運用も可能なのよ。
あと、通常のタープだと垂直に立つポールが割と邪魔なんだけど、アーチポールを使ってるので邪魔なものが何もないし、設営も一人で楽々。
2人用だかの結構でっかいインナーテントを入れてた。
何気に、後側にかなりスペースがあったので、大きなグランドシートを組み合わせれば、収納スペースとして有効利用できそう。
あと、オプションポールで後端部分の高さを稼いでる。これなら風通しも相当良さそう。夏場にも良いんじゃないかな。
さて。陽が落ちてきたのでディナーを食べるよ。
オフロードごっこでの疲れのせいか、サクッと作って夢中になって食ってたら写真撮り忘れた。
なので、イッキメンから動画のスクショをもらってきたよ。
こないだも記事にしたけど、自分のディナーは水蒸気炊飯&レトルトカレー。失敗しないし、最高ですよ。ほんとオススメ。
こういう水蒸気炊飯対応の飯盒を使うのだ。
下段に水とレトルト。中子(なかご)に研いで吸水させておいた米を入れたらあとは火にかけてほっとくだけ。
ほい完成。美味いぞ。
そうこうしてるうちに日も暮れてきた。
ちょうどイッキメンのやってる「バイクでレディオ」の放送日だったので、スマホとラジオをBluetooth接続して、バイクでレディオをラジオで楽しむのだ。
イッキメンは健やかな生活習慣らしく、もう寝る準備してた。
のんびりと星空を見るのが個人的にはキャンプの醍醐味。最高ッス。
翌朝、イッキメンのインナーテントをチェックさせてもらったら全然結露してなかった。タープ泊ってすごい優秀なのね。
自分のシングルウォールは夜中に寒くて目が覚めて何かと思ったら、内側濡れてた。
一度タオルでぬぐってから寝直す感じ。もちろん朝もまた濡れてた。
翌日は林道を散策するよ
朝飯を食いつつ撤収作業。
撤収してすぐ解散ではさみしいので、渋川周辺にある林道にイッキメンと一緒に行ってみることにするよ。
イッキメンは林道初心者、というか初体験っぽい。
責任重大なので、前にも行ったことのある絶景ビューポイントを目指すよ。
渋川からかなり近いのよね。ただ、今回はスタート地点が違うので前回とは別ルートで行ってみるのだ(伏線)。
チェックアウトして林道入口に向かうよ。林道手前に綺麗な待避所があったので、記念撮影。
自分のハンターカブはそれなりにオフ仕様だけど、イッキメンのCL250ことスローダンサーはほぼノーマル。でもエンジンガードは装着されてた。素晴らしい。
林道ってなにが楽しいって、景色が素敵よね。非日常というか。
のんびりと進んでいくよ。別に焦ってないし、景色が素敵だからね。
地理院地図をみると、ここから右に行っても左に行っても目的地のビューポイントに行けるっぽい。
さてどっちからいこう。
右に向かうよ
右はかなり走りやすい道。砂利もないし。ただ、木の枝だらけでバイクに絡みつきそう。
自分のハンターにはチェーンガイドがついてるので、安心感は半端なかった。枝がチェーンに噛みこむと、チェーンがスプロケから外れちゃうかもだからね。
路面はそこまで悪くないんだけど、どんどん坂がきつくなってく。人生最強クラスの急坂。
びびりながら慎重に登りまくるよ。
登り切ったら行き止まり。
地理院地図だと破線でルートがあるんだけど、これなのかなあ。
よくよく調べたら破線は「幅1m以内の徒歩道」らしい。どっちにしろバイクじゃ通行できないのね。分岐まで戻るしかない。
戻るには急坂を下りなきゃいけないわけで。こわ。
ほぼノーマルのCL250で挑むイッキメン。凄い。
そういえばこれ、半年くらい前に買った新車ですよね。
こけたら申し訳ない心持ちになるので、こけないでくださいね。
左に向かうよ
分岐に戻って左に向かうよ。欄干のない橋は好きよ。
と思ったら路面が大胆な感じ。起伏もあるし、石も枝も豊富。ギリギリ感。
頑張って走ってたら途中で小さい土砂崩れを発見。2日前に降った雨の影響かな。
無理は禁物なので、一度山を下りて、いつものルートから入りなおそう(伏線回収)。
ただ、Uターンするのも大変なのよね。
ふもとまで下りて別方向から再挑戦
一度完全に山を下りて、トイレにいったり心を落ち着けたりしてから再挑戦。当初の予定では、昨日のトライアルコースも今日の林道も、もっと緩く楽しむことができる皮算用だったんですよ。
バイク初心者イッキメンに対して、過酷を強いているのではなかろうかと、内心結構焦りがち。
さて、気を取り直していつものルート。ここは何度か通ってるし、路面状況が変わってなければさっきよりはだいぶ楽なはず。油断は禁物だけどね。
うん、ガレてないし非常に走りやすい。
イッキメンも余裕でついてこれてるっぽい。良かった。
巨岩で記念撮影。
前の記事で使った動画だけど、道中はこんな感じだったよ。
途中で油温が100度くらいまで上がってしまったので、エンジンを冷やすために休憩。
つけててよかった油温計。
ハンターカブって油温が上がりやすいらしいので、油温計は凄くオススメよ。ちなみにシリンダー温度から油温を測るタイプの場合は、温度補正が必要なので注意。
自分みたいに、ドレンから油温を測ってる場合はそのままの数値で大丈夫。
装着方法とかは過去記事を参考にしてね。
上がった油温はどうしようもないので、エンジン停止してのんびりと冷えるのを待つよ。
ちょうど停止したところに湧水を通す溝があった。
冷たい水が下を通ることで、熱をもっていってもらえるんじゃなかろうか。
80度台になったので、油温に注意しつつ再スタート。
ほどなく、目的地のビューポイントに到着。ここ、南アルプスと富士山を一望できる絶景スポットなんですよ。
天気が良ければこんな感じで富士山を望むことができる。でも今日は雲が多くて見えなかった。残念。
雲は残念だけど、天気だから仕方なし。
こういう休憩スポットでのんびりするのが楽しい。
充分に休憩したら、下山するよ。林道とはいえ、舗装区間も多くて安心安心。
イッキメンと自分はおうちが反対方向なので、山を下りたところで解散。
正直、想定してたより若干ハードだっけ気がしなくもないけど、怒ってない?
「怒ってないですよ」
ほんとかな。
さて、楽しかったオフロードごっこキャンプもあとは帰るだけ。
朝活で何度か来たことのある「道の駅したら」で昼飯を食うのだ。
鶏塩ラーメンだったかな。やたらと美味かった。オススメ。
林道やコースで今回特に役立った装備
さて、無事に家に到着。ハンターカブをオフロード仕様にして挑んだけど、その中でも特に今回お役立ちだったパーツを振り返ってみるよ。
まずはクロモリワイドフットペグ。とにかく最高に素晴らしい。ニーグリップできない足元の不安定さがかなり改善されるよ。
オフ走行するなら必須だと思うし、オフを走らない人にもほんとまじでぜひ装着してほしい。もっと早く付ければよかった。なんならスーパーカブ90にも装着したい。
あと、アナキーストリートはやっぱりいいね。ガレてるとこでグリップさせようと思うと、もっとオフ寄りのタイヤのが良いかもだけど、濡れたシーンでも安心して走れるのが凄く大きい。峠の縦溝も平気なので、道中も凄く楽しく走れるよ。
ハンターカブはノーマルでもアンダーガードついてるけど、ZETAのアンダーガードは安心感が一味違う。なにしろ、石やら枝やらがガツンガツン当たってくるからね。カバー範囲も広いし、オススメ。
あと、オフ走行ならチェーンガイドはできるだけ装着したい。スイングアームの下側についてる、チェーンが通ってる部分のパーツね。
落ちた枝で埋め尽くされてるような道が何度もあって、油断するとバイクに枝がからみついてくるのよ。万が一、枝がチェーンとスプロケの間に挟まるとコトなので、チェーンガイドの装着は、必須と言って良いんじゃないかな。
まとめ
キャンプもコースも林道も、すごく楽しいけれどくれぐれも安全装備はしっかりと。あと、林道はできれば二人以上で行くようにしてね。一人だとトラブルがあった時に大変なので。
それにしてもタープ泊は凄く良さそうだった。今度やってみよう。
レポート:若林浩志