オフロードごっこを楽しむために、まずは見た目から入るよ
せっかくだからハンターカブをオフ仕様にしたい。何事もまずは見た目から入りたいからね。
なので今回はこんな仕様。
装着パーツなど詳しくは、過去記事を参考にしてね。
ちなみに結果から言うと、クロモリワイドフットペグが物凄く最高だった。これ、オフにはまじで必須だと思う。世界が変わるよ。ついでにいうなら、ニーグリップのないハンターカブでの足元が凄く落ち着くし荷重がかけやすくなるので、峠とかも走りやすくなるよ。ほんとオススメ。
幅でいうと5mmくらいの違いなんだけど、フットボードにしちゃったかと思うくらい。純正との差は歴然。
ロングツーリングで足元からの振動が気になる人は、アドベンチャーフットペグってのもあるよ。
ちなみに幅はアドベンチャーフットペグのがさらに広い。あまりにも効果絶大だったので、これらについてはまた詳しく記事にしようかと思います。
てんてんゴーしぶ川まではソロツーリング
他の参加メンバーとはてんてんゴーしぶ川での合流。それまではソロツー。一人で走るのは久々かもしれない。
天気は快晴。前日が雨だったので、気温も結構落ち着いてる。山が水を含むせいなのか、雨の翌日って涼しいよね。
タイヤをミシュランのアナキーストリートにしたおかげで、道路の縦溝も全然平気。これだけでもアナキーストリートにした意味があるってもんですよ。実際には、これだけじゃなくサイドの剛性もしっかりしてるし、舗装路も凄く走りやすいし、オフも結構いけるみたいだし、まじで完璧。
スーパーカブ90でも履いてるけど、個人的には最強のカブタイヤだと思ってる。
郊外に出ると、ツーリング感が増してくるね。石の欄干とか、川とか新緑とか最高です。
そういえば、春なのにモミジが赤いのって不思議だったんだよね。なんでもう紅葉してるの、って。
義母に聞いたらモミジの中でも品種によっては、若葉が赤いらしい。赤→緑→赤、って変化するとのこと。こういうのを春もみじっていうとかなんとか。
アナキーはいまいちな路面でも安心して走れるし、なによりワイドペグがイイ。
幅と爪の具合なのか、自然と足が車体に引っ付いてる感じ。かといってブレーキやシフト操作にも違和感なし。めちゃめちゃ走りやすい。
心配してた足元の振動だけど、自分は全然気にならなかった。
途中で良い案配の未舗装路を見つけたので寄り道。正直、キャンプツーリングが楽しみすぎて、気持ちを持て余す。
良い橋。こういう欄干の低い橋って、わくわくする。
橋の先には林道があった。コケだらけで素敵な雰囲気。コケは滑るから油断ならんけど。
前日の雨で濡れた地面でも、JA65流用サイドスタンドならめりこまないぞ。
目的地であるてんてんゴーしぶ川の手前にある道の駅 三河三石で腹ごなし。
山菜ラーメン。美味い。塩分がしみるぜ。
さて、あらためて出発と思ったらデイトナ! ライド ア バイク!!のメンバーと入れ違い。
まだ集合場所じゃないので見なかったことにしよう。
渋川エリアの見どころ
道の駅 三河三石を過ぎると、割とすぐに渋川エリア。所在地でいうと静岡県浜松市浜名区引佐町渋川。
引佐町ってなかなか広大だし、渋川ももともとは村だったのかな、結構広いのよ。
なのでキャンプ場に向かう前に渋川散策してみるよ。
凱旋記念門
渋川に入ってすぐ左手にある凱旋記念門。
文化庁のデータベースによると明治39年に作られたもので、有形文化財。
渋川大イチョウ
凱旋記念門を越えてすぐのところにある巨木が渋川大イチョウ。樹齢は650年以上だとか。紅葉恩時期になると黄色く色づいてそれはもう見事だとか。
アオダイショウがいた。見つけられるかな。
渋川親水公園 からくり人形館
デイトナ! ライド ア バイク!!のメンバーをスルーして急いできたのには、実はちょっとしたワケがあったのよ。
それがここ、渋川親水公園のからくり人形館。橋を越えた左手の建物ね。
親水公園ってだけあって、めちゃめちゃ綺麗な清流で水遊びもできる素敵なポイント。
ちなみに後から知ったんだけど、ビオトープ的なポイントがあって、そこでアカハライモリを見ることもできるらしい。
トンビか鷹なのか区別付かないけど、なんか猛禽が飛んでた。かっこいい。
からくり人形館、決まった時間になるとコンピューター制御によるからくり仕掛けで、地元の踊りを再現してくれる。
この動作時間に間に合わせたかったので、ちょっと急いだんですよ。
妙に動きがリアルだし、大自然の中で見るからくり仕掛けってとても面白い。一見の価値あり。
ニホントカゲがいた。かわいい。
シブカワツツジ
最後はシブカワツツジ。渋川のツツジだからシブカワツツジ。群生地域が非常に限られてて、すごく希少なツツジらしい。渋川のつつじ公園にあるシブカワツツジは静岡県の天然記念物にも指定されてるとか。
3枚の葉と、三輪ずつの開花が特長。
ほかにも見どころはたくさんあるんだけど、遅刻しそうなのでてんてんゴーしぶ川に向かうよ。もう少し時間があったら、つつじ公園のつつじ祭りにもいってみたかったな。
てんてんゴーしぶ川に到着
到着したよ。てんてんゴーしぶ川に。
キャンプの受付をしつつ、トライアルコースの利用料も払っておくよ。
料金はこんな感じ。
キャンプ場利用料
オートキャンプ/4000円(電源サイトは4500円)
二輪専用サイト/1500円※
※二輪専用サイトは2サイトなので、3張以上で利用する場合はオートサイトがオススメ
その他、コテージやバンガローもあるよ。お風呂に入りたいときは、入浴料400円で共同浴場を利用できるよ。詳しくは下記公式サイトを参照してね。
トライアルコース利用料
一般利用/1500円
ビジターで参加する場合は1500円。年間10回以上利用する場合は年間会員登録/15000円がお得だよ。
トライアルコース注意事項
トライアルコースはどんなバイクでもいいってわけじゃなくて、車両はトライアル車・トレッキング車限定で、山を傷めるようなタイヤは使用不可。もちろん周辺地域の迷惑になるような大きな音のバイクはNGだよ。
くわしくは問い合わせてね。
ちなみに今回は、取材で他のお客さんに迷惑が掛からないよう、特別に許可を得て休業日に利用させていただいております。
詳しくは公式サイトもしくはお問い合わせを。
ちなみに、「トラ車もないし、トレッキング車でもないけどトライアル体験をしたい!」って人には、静岡県袋井市のRIDER‘Sというトライアルショップで、スクールの受付もしてるよ。
ネタバレだけど、正直予想以上にハードだったので複数人で遊びに行くならスクールを頼んだ方が良いかも。
受付したり色々話を伺ってたらデイトナ! ライド ア バイク!!の顔であるイッキメンが愛車のCL250(愛称:スローダンサー)で登場。
デイトナ! ライド ア バイク!! やイッキメンを知らない人に簡単に説明すると、こういう人。
デイトナ! ライド ア バイク!!チャンネルでやってる「バイクでレディオ」って企画があって、自分はそれのファンなのよ。是非聞いてね。生配信もやってたりするよ。
そしてライド ア バイク!!チームのツーリング道中はこちら。
てんてんゴーしぶ川のトライアルコースに挑戦してみるよ
プロテクターの装着確認して、荷物もおろして、いざトライアルコース初体験。
自分はハンターカブでそのままコースイン。デイトナチームは、クロスカブ(JA45)での挑戦になるよ。
JA45は、軽いしスポークホイールだしABSついてないしで、初心者オフには最強のエントリーモデルじゃないかと思う。
プロテクターについては、上下SAS-TEC耐切創インナーににしたよ。
低速でもこけたらケガをするかもなので、耐切創生地が凄く頼もしいのよね。
あと、靴はオフ系のものか、最低限足首までちゃんと守ってくれるブーツにしてね。
受付でもらったコース図はこんな感じ。
思うに、タイヤとかつづら折れをかの不穏なところはスルーして、セクションを繋ぐ移動路を走っていくだけで、オフロードごっことしては十分に楽しめるんじゃなかろうかという皮算用ですよ。
コースに入ってみたらまずはこんな感じ。あれ、これカブで行けますかね。
これはもしかして、セクションの移動路を移動することすらままならぬのではなかろうか。
不安になってきましたよ。
オフロードコースを一回走ったことあるとはいえ、基本的に初心者であるところのイッキメンは守護らねば。
というわけでデイトナの山田さんことヤマティーと先んじて下見にいくのだ。
ヤマティーはイッキメンとともに原付SSTRにも参加した、バイク歴十年にして、過去にはオフ車も所有してたバイクエリート。
一応、自分もバイク歴だけは長いので二人で先に試走してみる。
ってあれ、ヤマティーさん、ちょっと待ってよ。ボクついていけないんですけど。
ヤマティーが戻ってきたので、この先の様子を聞いてみると、とりあえずカブで行けそうっぽいらしい。目途はたったので、あらためて移動路一周を目指して出発するよ。
イッキメン、ヤマティー、そして自分とデイトナ撮影クルーでてくてく進むぜ。
この時点では、イッキメンもオフロードに対してちゃんとリアクションしてくれてた。
さっきヤマティーが登ってった坂を上るイッキメン。これ、写真だと大したことないように見えるし、なんならオフ走る人からしたらなんのアレもないのかもだけど、我々からすると激坂でしたよ。
足付いちゃうとタイヤが浮いて進まないし、でも足付いてないと怖いし。
なにより止まってから再スタートってえらいしんどい。
ただ、速度が出てるわけじゃないので、怖さはさほどでもない。怖さがないから、みんなでぎゃーぎゃーやってるわけで、正直楽しい。
自分が登れなくて休憩したかったので、イッキメン+ヤマティーに先を譲るぜ。
基本的に体力あるのか、運動神経がいいのか。なんやかんやで進んでいくイッキメン。
あまりに必死で写真撮る余裕がなかったけど、色々と苦戦しつつ開けたところに到着。コース図でいうところのあずまやかな。
うーん達成感。下の自販機でアクエリアス買って持ってきて正解だった。
ただ、ここからは下りなのよね。
登りって基本的には進まなきゃ止まるけど、下りは止まるのが大変そうでびびるわけですよ。
ヤマティーのアシストを受けつつ、丁寧に降りるイッキメン。実はこの少し前に転倒したので、心折れてそう。ミラーが明後日の方向になってるのはそういうアレです。
デイトナチームのクロスカブ(JA45)と違って、自分のハンターカブにはABSが付いてるので、下りは割と怖い。
ABSが効くとブレーキが握れなくなっちゃうのよね。
正直、集中したいので下りは先行して進んでいって、デイトナチームを待つのだ。
それにしても山の中のハンターカブは猛烈にカッコイイ。
自分のバイクを満喫してたらヤマティー登場。
ここまできたらあと一息。最初だったらいけないようなルートも段々慣れてきた。
最後の下りのヤマティーの雄姿を、見て!
うぇーい。
後日、オフロード乗りの人たちに聞いたら、「スタンディングした方が楽だよ」とのこと。
なるほど。慣れたらね。
それにしても凄い達成感。これ、2-3周したら相当慣れるんじゃなかろうか。正直、自分のイメージとしてはもっとライトなオフロードごっこを想定してたけど、これはこれですごく楽しい。
普段はトライアルの練習してる人たちがいるので、迷惑にならないようにってのは前提だけど、オフロードをなめるように走るだけで非日常感が凄い。
ちなみに、この模様はデイトナ! ライド ア バイク!! チャンネルでも動画公開されると思うので、チェックしてね。
後編に続くよ
さて、オフロードごっこが終わって、ヤマティーはデイトナに帰社。
ここからは、イッキメンとのキャンプですよ。翌日は林道にも行きたいし。というわけで後編もよろしくお願いします。
レポート:若林浩志