『ツーリングマップル』の情報や天気予報なども実装された多機能ナビアプリ
2024年4月22日からプレリリース版が配信されていたパイオニアの「MOTTO GO」。その際はAndroidデバイス向けのみだったが、7月4日にAndroidおよびiOS向けに正規版の提供が開始された。
「MOTTO GO」にはパイオニアがこれまでカーナビ開発で培ってきた技術を活かしつつ、ライダー向けの専用設計が施されている。開発コンセプトは“より多くの人に、音声情報でもっと楽しく、もっと安全にツーリングを楽しんでもらいたい”、そのためアプリの名称には、「もっと、Go!」と「MOTO(バイク)」「OTO(音)」の意味が持たされている。
スマートフォンで表示した際、縦画面でも横画面でも、バイクを運転中に視認しやすいレイアウトや文字サイズを採用。眩しい日中でも見やすいカラーにこだわったという。信号数のカウントや交差点の情報などは音声案内とともに分かりやすくガイドしてくれる。
単純なナビ機能のみならず、渋滞情報・取り締まり区域情報・事故多発地点情報・未舗装路情報なども随時案内。株式会社ウェザーニュースの気象データもリアルタイムで拾い、目的地や進む先の天気情報も知らせてくれる。
株式会社ゼンリンとの連携により、バイクの規制情報やバイク駐車場情報も充実。さらに昭文社の『ツーリングマップル』、マップルの『まっぷる』ガイド情報が盛り込まれているのが特長だ。ルート上にこれらのガイドに掲載されているおすすめスポットがあれば、走行中にお知らせしてくれる。
『ツーリングマップル』の地図上のコメントは、おすすめスポットやおすすめロードに限らず、注意喚起も含む。これらを的確に通知してくれるのが魅力だ。
普段だったら何も知らずに通り過ぎてしまった場所もお知らせによって、立ち寄ることができるかもしれない。ツーリング中の新たな発見や出合いが増えることも期待できる。
また、自分でお気に入り地点をメモ付きで登録しておくことも可能。前もって登録しておけば、通り過ぎてしまうこともなくなるだろう。旅の最中に見つけた、また行きたい場所を都度登録しておくのもいい。
試験運転中の機能であるが、音声コマンドによるハンズフリー操作もお手持ちのヘッドセットが対応すれば行なえる。ウェイクワードである「MOTTO GO」と呼びかけた後、「近くのガソリンスタンド」や「自宅へ帰る」などと伝えれば、ナビのセットができる。
この「MOTTO GO」の利用料は、月間コース(税込400円)、年間コース(税込4000円)、3日間コース(税込250円)の3コースが用意されている。ダウンロードとインストールは無料だが、ナビを作動するには上記の利用料が必要となる。
現在、月間コースと年間コースは、1カ月間無料のトライアル利用が可能だ。表示が見やすく、音声の案内も聴き取りやすい。さらに、観光情報やライダー向け情報も満載された「MOTTO GO」。次のツーリングで試しに使ってみてはいかがだろうか。
レポート:西野鉄兵