初日から 暑いよ鈴鹿 夏だしね

東海地方の梅雨明けと同時に始まりました、2024「コカ・コーラ」鈴鹿8時間耐久ロードレース。公式スケジュールはきょう19日からスタート。きょう金曜日はフリー走行と公式予選、夜間走行が行なわれ、土曜にフリー走行とトップ10トライアル、そして日曜の午前11時半に決勝レースがスタート、19時半にゴールを迎えるのはいつものとおりです。

画像: 「やっぱ鈴鹿は暑いねぇ。でもGPでもマレーシアとかタイやってるし、平気だよ」とザルコ

「やっぱ鈴鹿は暑いねぇ。でもGPでもマレーシアとかタイやってるし、平気だよ」とザルコ

今大会の注目は、まず何といってもTeamHRCの大会3連覇なるか、というポイント。HRCは今大会、大会新記録の「6度目の優勝」がかかる高橋巧を軸に、若手の名越哲平を組ませて、さらに現役MotoGPライダー、ヨハン・ザルコを起用する必勝態勢。この2年間というもの高橋巧+長島哲太に、WSBKライダーを組ませて2連覇を達成してきたHRCですが、長島がダンロップ契約ライダーとなったことでブリヂストンタイヤを履くHRCでは出場できず、そこに若手の名越を起用、外国人ライダー枠にザルコを充てたものの、そのザルコは鈴鹿でのレースが初めてで、耐久レースもブリヂストンタイヤもEWCマシンも初めてというところが、サテ決勝にどう響きますか--が注目のところでしょう。

その本命HRCに対するは、現世界耐久ワールドチャンピオン、YARTヤマハ。ニッコロ・カネパ/マービン・フリッツ/カレル・ハニカのおなじみのトリオです。昨年もこのメンツでの参戦だったんですが、開始2時間もせずにマシントラブルでストップ、優勝争いから脱落、ということもありました。
けれどYARTはその後、23年のワールドチャンピオンを獲得。今年も開幕戦ル・マン24時間、スパ8時間ともポールポジションを獲得し、スパ8時間では優勝。ヨシムラSERTに続くランキング2位で鈴鹿にやってきたのです。

画像: 正真正銘、鈴鹿初走行のアレナス ヨシムラは今回、この男にかかってます!

正真正銘、鈴鹿初走行のアレナス ヨシムラは今回、この男にかかってます!

2戦を終えた世界耐久のランキングトップで鈴鹿に凱旋したヨシムラSERTは、ちょっと波乱のスタートです。数週間前に行なわれた公式事前テストの2回目で、正ライダーであるグレッグ・ブラックが転倒し、負傷。鈴鹿への出場にはドクターストップがかかり、急きょMoto2ライダーのアルバート・アレナスを招集。チームに合流したのがレースウィークというあわただしいスケジュールのなか、当初から鈴鹿スペシャリストとしてチームの軸になっていた渥美心とダン・リンフット、それにアレナスを加えた3人での戦いとなります。

画像: かつてはSERTでもヨシムラでも走っていた濱原。いきなりのCNチャレンジ号を乗りこなしてます

かつてはSERTでもヨシムラでも走っていた濱原。いきなりのCNチャレンジ号を乗りこなしてます

そして、本来はそのヨシムラの正ライダーであるエティエンヌ・マッソンは、スズキがこの鈴鹿8耐のために特別編成したチームスズキCNチャレンジで8耐に参戦。ブラックが事前テストで転倒、負傷が判明した時には、マッソンがヨシムラに帰るのかなとも思ったんですが、そうはいかなかったですね。CNチャレンジについては、エスパルスドリームレーシングの生形秀之、現在レース出場はしていないものの、黙々とレース布教に進んでいる濱原颯道のトリオになりますね。

画像: 事前テストでもスピードは十分! あとは燃費と、マシンが8時間持てば表彰台も優勝もある!

事前テストでもスピードは十分! あとは燃費と、マシンが8時間持てば表彰台も優勝もある!

更に今大会の注目は、今シーズンから全日本ロードレースに、ドゥカティ本社謹製のワークスマシンを投入して旋風を巻き起こしている、チームカガヤマです! 全日本ライダーである水野涼に、オーストラリアスーパーバイクチャンピオンのジョシュ・ウォータース、さらにMoto2/MotoGP経験もあるハフィス・シャーリンのトリオ。実はウォータースもシャリーンも、今シーズンはドゥカティ・パニガーレでレースをしているんです。WSBKライダーが日程被りのために来日できない今大会では、世界選抜のベストメンバーをそろえた、という陣容ですね。

画像: 今シーズンから世界耐久にフル参戦しているチームエトワール 写真は鈴鹿の申し子・亀井ユーダイ!

今シーズンから世界耐久にフル参戦しているチームエトワール 写真は鈴鹿の申し子・亀井ユーダイ!

そして今大会の注目は、去年はNSTクラスと呼ばれたスーパストック、SSTクラス。今シーズン、世界耐久にフル参戦を開始したチームエトワール(亀井雄大/大久保光/ロベルト・ロルフォ)に、昨年度優勝のNCXXレーシング(井手翔太/伊達悠太/中山燿介)、優勝経験のあるカワサキプラザレーシング(岩戸亮介/彌榮 郡/ミカ・ペレス)、TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW(星野知也/吉田愛乃助/ハンネス・スーマー)あたりがクラス優勝を狙ってきます。

画像: 赤ゼッケンと黄色いヘッドライトがSSTクラスのマシン 写真はSYNCEDGE4413とNCXXレーシング!

赤ゼッケンと黄色いヘッドライトがSSTクラスのマシン 写真はSYNCEDGE4413とNCXXレーシング!

次のお知らせは金曜夜、公式予選の結果でお会いしましょう!

写真・文/中村浩史

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