3人とも速いYARTが大本命?!

鈴鹿は公式予選が終わりました。朝2時間のフリー走行を経ての公式予選は、午前に公式予選1回目:ライダーブルー/イエロー/レッドの順、そして午後に予選2回目:ライダーブルー/イエロー/レッドの順。ここであすのTOP10トライアルに進む上位チームが決まり、明日にスケジュールが進むわけです。
チームの予選タイムは、チームの上位ふたりのタイムの平均で、3人制ライダーのチームは3人のうちタイムがいいふたりのタイムを合算して2で割って平均値を出し、2人制ライダーのチームはふたりのタイムの合計を2で割って算出、と。

画像: 暫定ポールを獲ったYARTヤマハ ライダーイエローはマービン・フリッツです

暫定ポールを獲ったYARTヤマハ ライダーイエローはマービン・フリッツです

予選1/2回目の結果は以下の通りでした。
■予選1回目:ライダーブルー
①水野 涼 DUCATI Team KAGAYAMA 2分05秒615
②ニッコロ・カネパ YARTヤマハ 2分05秒741
③渥美 心 ヨシムラSERT MOTUL 2分06秒079
④高橋 巧 TeamHRCwith日本郵便 2分06秒381
⑤マーカス・レイテルバーガー BMWモトラッド 2分06秒551
⑥津田拓也 オートレース宇部レーシング 2分06秒865
■予選1回目:ライダーイエロー
①マービン・フリッツ YARTヤマハ 2分05秒252
②ヨハン・ザルコ TeamHRC with日本郵便 2分06秒084
③羽田太河 AstemoホンダドリームSIR 2分06秒743
④浦本修充 SDG Teamハルクプロホンダ 2分06秒772
⑤バリー・バルタス オートレース宇部レーシング 2分07秒163
⑥マイク・ディ・メリオ F.C.C.TSRホンダフランス 2分07秒529
■予選1回目:ライダーレッド
①カレル・ハニカ YARTヤマハ 2分05秒192
②國井勇輝 SDG Teamハルクプロホンダ 2分05秒942
③名越哲平 TeamHRC with日本郵便 2分05秒980
④ダン・リンフット ヨシムラSERT MOTUL 2分06秒334
⑤アラン・ティシェ F.C.C.TSRホンダフランス 2分07秒090
⑥アンソニー・ウェスト オートレース宇部レーシング 2分07秒481

画像: エース水野は2回走行とも05秒台をマーク! 写真はジョシュ・ウォータース

エース水野は2回走行とも05秒台をマーク! 写真はジョシュ・ウォータース

■予選2回目:ライダーブルー
①水野 涼 DUCATI Team KAGAYAMA 2分05秒789
②野佐根航汰 AstemoホンダドリームSIR 2分05秒923
③津田拓也 オートレース宇部レーシング 2分06秒911
④岩田 悟 TeamATJ with docomoビジネス 2分06秒911
⑤伊藤和輝 ホンダドリームRT桜井ホンダ 2分07秒372
⑥ニッコロ・カネパ YARTヤマハ 2分07秒504
■予選2回目:ライダーイエロー
①羽田太河 AstemoホンダドリームSIR 2分06秒507
②バリー・バルタス オートレース宇部レーシング 2分06秒692
③ヨハン・ザルコ TeamHRC with日本郵便 2分06秒795
④日浦大治朗 ホンダドリームRT桜井ホンダ 2分06秒974
⑤シルバン・ギュントーリ BMWモトラッド 2分07秒188
⑥ジョシュ・ウォータース DUCATI Team KAGAYAMA 2分07秒479
■予選2回目:ライダーイレッド
①ハフィズ・シャリーン DUCATI Team KAGAYAMA 2分05秒936
②ダン・リンフット ヨシムラSERT MOTUL 2分06秒334
③榎戸育寛 TOHOレーシング 2分06秒923
④國井勇輝 SDG Teamハルクプロホンダ 2分07秒036
⑤エティエンヌ・マッソン TeamSUZUKI CNチャレンジ 2分07秒466
⑥名越哲平 TeamHRC with日本郵便 2分07秒574

画像: 総合暫定3番手はTeamHRC 写真は名越哲平ですね

総合暫定3番手はTeamHRC 写真は名越哲平ですね

記録したタイムのうち、2分05秒台に入れたライダーのみ太字で表しています。この上の表を見て、何がすごいって! もちろん、予選1発目で05秒台に入れてきたパニガーレV4Rの水野のスピードはスゴいし、初めての鈴鹿のタイムアタックで6秒0まで打って来たザルコも、さすがはMotoGPライダー。しかし、この予選で見るべきは、YARTの3人が3人とも05秒台に入れてきていることです!

3人ライダー制がOKになってからの世界耐久では、もちろん3人が3人とも速い、なんてことは希なケースで、考えてみれば今回のエントラントの中で、3人とも同じチームメンバーというのは、世界耐久チームのYARTとTSR、カワサキWebikeトリックスター(=KWT)、BMWモトラッドといったところ。ヨシムラはリンフットにテストライダーの渥美を加えて、急きょ招集したアレナスのトリオだし、HRCは全日本から2人+MotoGPライダー、チームカガヤマは全日本+オーストラリア+アジア選手権というトリオです。3人が同じところで走ってなくたって速いチームは速いんですが、それにしてもYARTの3人が3人とも05秒台というのは恐れ入りました!

画像: 最初から2人ライダー制でのエントリーと決めていたという桜井ホンダ TOP10トライアルに10番手で出場を決めました 写真は日浦大治朗

最初から2人ライダー制でのエントリーと決めていたという桜井ホンダ TOP10トライアルに10番手で出場を決めました 写真は日浦大治朗

ちなみに公式予選で使えるタイヤは3人ライダーチームが「7本」、2人ライダーチームは「5本」と決まっているので、例えば3人のライダーが全員新品タイヤで走れないんです。この「7本」というのは、フロント6本/リア1本でも、フロント1本/リア6本でもOKで、常識的に考えて、フロント3本/リア4本か、フロント4本/リア3本という組み合わせでしょう。3セット+1本だと、3人が1回、新品の前後で走って…ってところでしょう。

TOP10トライアル進出チームは、上記の結果を集計して発表されるので、まだ未発表ですが、(注:夜に集計発表があったペーパー、下に載せておきます)手元計算だと、総合トップはYARTヤマハ、2番手がDUCATI Team KAGAYAMA、3番手にTam HRCということになりそうです。
ちなみに同じ算出方法でのSSTクラスのトップタイムは、村瀬健琉:2分08秒045/石塚健:2分08秒498の合算平均でTERAMOTO@J-TRIPレーシングとなりました! カワサキプラザレーシングの岩戸亮介:2分07秒913、チームエトワールの亀井雄大:2分08秒189といったタイムがクラストップを争ったんですが、そこは2人のライダーの合算平均という耐久レースルールで、TERAMOTOとなったわけですね。ご褒美に、このニュースのタイトル写真を、エースライダーの寺本幸司にしておきました。

さて明日はTOP10トライアル。ここまで天候は崩れておらず、相変わらずの「8耐らしい」暑さですが、これが日曜まで続いてほしい…いや、も少し気温は下がってほしいんだけど…だめかなぁ…。

画像: 3人とも速いYARTが大本命?!

写真・文責/中村浩史

    
 

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