以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、屋久杉を見に行く旅(撮影:関野 温)
皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。今回は鹿児島県屋久島の後編をお届けします。
前編では島の外周道路を中心に紹介しましたが、今回は屋久島の深い大自然を感じる山間部を紹介したいと思います。
また、屋久島といったら屋久杉を見たいと思う方は多いと思います。
屋久杉といったら、島で最も有名な「縄文杉」がありますが、ここに行くにはトレッキングを含め、1日丸々かかってしまうので、時間のない方向けで、バイクでも簡単に行けて迫力もある「紀元杉」を紹介します。
まずは白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)という場所へ向かいます。ここは『もののけ姫』の中に出てくる森のモデルにもなったそうです。
ここに行くまでの県道594号のワインディングも予想外に豪快なのには驚きました。バイクで走るメリットはこういう所にあると思います。遠くに屋久島の玄関口でもある宮之浦港が見えます。
この道にも時々野生動物が現れる時があります。僕が行った時はヤクザルがいました。深い森の中のワインディングを進みます。
白谷雲水峡に到着しました。
ここは標高600~1100mで、樹齢1000年を超えた屋久杉や、白谷川の美しい渓谷が見られます。
木道などで管理された自然園ですが、実際見てみると「やはり屋久島は違うな」と唸ってしまうくらい自然の深さがあります。園内は協力金として500円が必要です。
シダやコケに囲まれて、美しい屋久島の自然を味わいます。
いくつか歩くコースがあります。
屋久島の自然を思う存分感じたいなら、ここで時間を使っても全然損はないです。ただ僕はちょっと時間がなかったので、今回は二代大杉という所まで行きました。
ここまででも、充分屋久島の自然を楽しめます。ちなみに色々回ったので、トータルで1時間半くらい歩きました。
▶▶▶click!動画はこちら、屋久杉を見に行く旅(撮影:関野 温)
さて、今度はバイクで近くまで行ける紀元杉に向かいたいと思います。
少し南下して安房港に行き、県道592号から入ります。この道も屋久島の山間部に行くことが出来ます。
今回は時間の都合で行きませんでしたが、ここにも屋久島の自然が楽しめるヤクスギランドという所があります。
名前は軽い感じがしてしまいますが、深い自然が楽しめ、なかなか評判も良いみたいです。もしかしたら行かなかったことが失敗かもしれません。一応、地図だけ貼っておきます。
ヤクスギランドを過ぎると、道路にも屋久杉が現れます。
途中の作業用の枝道があったのですが、ここの倒木ももちろん屋久杉。ここでは当たり前かもしれませんが、何か贅沢というか、規模が違います。
やはり屋久島の山間部を走る数少ない道。バイクと屋久島の自然を撮るなら、この道がおすすめです。
そして紀元杉に到着しました。
紀元杉はバイクから降りてすぐの所に立っています。巨杉の中では車道からすぐそばなのは屋久島唯一です。まあ、バイク乗りは億劫な人が多いから(自分もそう)、近いのは嬉しいですよね。
この地の標高は1230mで、推定樹齢は3000年といわれ、高さ19.5m、周囲8.1mあります。
手軽さとは裏腹に迫力があります。比較的空いているので、静かさを求めるならここもありです。
またここまでの道が、何より屋久島らしさを感じられるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
旅って本当に良いですよね。
写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click! 動画でもこの屋久島の旅はご覧いただけます(撮影:関野 温)
関野 温(せきの あつし)|プロフィール
バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。