日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。今回は、富山県の秘境を巡る旅へとご案内します。
以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!4K動画で観る、利賀・庄川峡をめぐる旅(撮影:関野 温)

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。今回は富山県の利賀(とが)、庄川峡をお届けします。

利賀の道と景色

「利賀ってどこ?」

もしかしたら、多くの人がそう思うかもしれません(地域の方、すみません)。

場所としては合掌造りで有名な岐阜県の白川郷からさらに北という感じだとイメージしやすいかと思います。自治体でいうと現在は南砺市で、かつては村だった地域です。ちなみに今でも地名では南砺市利賀村となっています。

なぜ利賀を取り上げるのかというと、僕はこの利賀が好きでして、ここに行くまでの道が国道なんですが、けっこう険しい所を通るんですよ。

特に幹線道路の国道156号から分岐する国道471号の利賀に向かう道が好きです。

画像1: 利賀の道と景色

無理矢理、道を通したような難所で、スノーシェッドと山深い道が特徴です。

画像2: 利賀の道と景色

そんなルートを使って、利賀に向かっていきたいと思います。

画像3: 利賀の道と景色

まずは国道156から国道471号で進みます。

途中、庄川をわたり、小牧ダムを通り過ぎます。

画像4: 利賀の道と景色

ここからダム湖の横を走り、スノーシェッドが続きます。

画像5: 利賀の道と景色

ちょうど日本海沿いの山となるので、冬は豪雪地帯となります。

規模は小さいですが、山の崖をかすめるように何度も何度もスノーシェッドを超えるので、ここに道を造る大変さが伝わってきます。

道を上ると利賀村にやってきます。

画像6: 利賀の道と景色

利賀村は正直、これといった目立つ物はあまりないかもしれません。でもそれが秘境という感じで見に行きたくなるんですよね。山々で閉ざされてる村には何があるのかって。

画像7: 利賀の道と景色

国道471号を行ける所まで行きます。

この国道は最終的には飛騨古川、高山方面に行くのですが、行った時は途中で通行止めでした。途中はやはり過疎化が深刻のようで、集落には廃屋が多くなっているようです。

▶▶▶click!利賀の景色は4K動画でもご覧いただけます(撮影:関野 温)

庄川峡の道と景色

さて場所を変えて、今度は庄川(しょうがわ)を旅します。

先ほどは利賀村に行くために国道471号に行ったのですが、今度は国道156号で白川郷方面に南下します。

ちょうど庄川という川沿いを進むルートになります。途中、庄川はダム湖となり、庄川峡となります。

画像1: 庄川峡の道と景色

庄川峡には船でしか行けない大牧温泉という秘湯があり、遊覧船が時々走っています。

画像2: 庄川峡の道と景色

この庄川峡には利賀大橋という橋がかかっていて、これがとにかくダイナミックです。

画像3: 庄川峡の道と景色

橋長は368mで赤いアーチ橋で、対岸の長崎温泉という場所に行けます。これはつい渡りたくなりますよね。

画像4: 庄川峡の道と景色

周りの緑の森と、庄川峡の水色とマッチしています。

結構長い橋なので、走りごたえあり、また先ほどの遊覧船との絵も美しいです。

画像5: 庄川峡の道と景色

しばらく庄川峡沿いに国道で南下します。

この川は水の流れがおだやかなので、水景色が美しいです。

画像6: 庄川峡の道と景色

さらに庄川沿いを南下すると、白川郷や五箇山が近いのか、合掌造りの家が出てきます。

ここは国道から少し脇に入った所で、国指定重要文化財 羽馬家住宅という場所です。

画像7: 庄川峡の道と景色

合掌造りで有名な白川郷や五箇山は人気が高く、宿に宿泊をしなければ基本、合掌造りの建物にバイクで近づくことは出来ないのですが、ここはそういうのはありません。

合掌造りの家は、庄川沿いに広まっているのがわかります。

今回はちょっとマニアックなエリアを紹介しました。

でも僕はどちらかと言うと観光地より、こういうマニアックな所が大好きです。気になる所をしらみつぶしに走ることは、何よりの楽しみとなっています。

旅って本当にいいですよね。

▶▶▶click!利賀・庄川峡の景色は4K動画でもご覧いただけます(撮影:関野 温)

写真・動画・文:関野 温

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。

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