MT-25の中古バイクを狙っている人は必見! 『大都会のチーター』をコンセプトとした250ccネイキッドの2016年当時のインプレはこうだった!
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シャープな走りのストリート・スプリンター‼【YAMAHA MT-25/MT-03】(2016年)

YAMAHA MT-25(2016)

画像: シャープな走りのストリート・スプリンター‼【YAMAHA MT-25/MT-03】(2016年)

文:太田安治 / 写真:赤松孝、南孝幸
※この記事は2019年1月21日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。

気負わずスイスイ走れる軽快なハンドリング!

ヤマハは共通のエンジンと車体を使ってバリエーションモデルを作る「プラットフォーム」展開を進めている。手始めはMT-09をベースとしたアドベンチャーツアラーのトレーサー、第2弾がフルカウルスポーツであるYZF-R25ベースのネイキッド、MT-25だ。320cc版のMT-03も同時に登場したが、まずは国内販売のメインとなる250cc版から話を進めていこう。

画像1: 気負わずスイスイ走れる軽快なハンドリング!

R25はスポーティーなルックスと、スムーズ&エキサイティングな2気筒エンジン、素直そのものといったハンドリングで、若い世代を中心に幅広く支持されているモデル。それに加えてバリエーションモデルを投入したのは、東南アジアを中心とした新興国で250〜300ccクラスの人気が高まっているため。世界戦略車として幅広い需要に応える必要があるからだ。

MT-09とトレーサーでは外装パーツや前後サスペンション、マフラーなどが異なるが、R25とMT-25の差異はカウルの有無とハンドル形状程度。両車の開発は同時進行したというから、最初からスポーツ指向とストリート指向のバランスを取りながら作り込まれたのだろう。事実、エンジンや前後サスペンションのセッティングも同一だ。

画像2: 気負わずスイスイ走れる軽快なハンドリング!

しかし、MTのイメージはR25とはだいぶ違う。剥き出しのエンジンと高さのあるタンク、アンダーカウルが車体前側に凝縮され、躍動感と静的な迫力がある。

ハンドルはR25比で39mm高く、19mm手前になった。街乗りやクルージング中の上体は直立に近く、肩や腰に掛かる負担はほとんどない。グリップ位置とライダーとの距離が近いから、小柄なライダーでも手首や肘の余裕が生まれて楽に乗れるはずだ。

2気筒エンジンの恩恵で発進はスムーズ。丁寧にクラッチを操作すればアイドリング回転でもスルスルと動き出し、5000回転程度でポンポンとシフトアップするだけで交通の流れをリードできる。3速の守備範囲が広く、ギアチェンジの忙しさもないから、ビギナーでも落ち着いて走れる。

だが、このエンジン最大の魅力は中高回転域。特定の回転から劇的な加速をするわけではないが、6000回転あたりから徐々に勢いが増し、1万回転まで一気に吹け上がる。それもただ「軽やかに吹ける」のではなく、回転上昇と共に増していくパワーを実感できるのだ。クラス最強のスペックが注目されがちだが、僕はこの過渡特性が気に入った。

(後編へ続きます)

文:太田安治 / 写真:赤松孝、南孝幸
webオートバイ記事公開日:2019年1月21日
※掲載記事は記事公開日時点の内容であり、時間の経過などに伴って内容に不備が生じる可能性があります。ご了承ください。

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