葉月美優です。
私は、寒いのが苦手なのと夏服のほうが軽いので、冬より夏が大好きです。もうすぐ夏が終わってしまうと思うと寂しい気持ちでいっぱいですが、忘れられない夏の思い出が出来ました。
前回、前々回とブリヂストン バットラックスプロショップ走行会に参加したお話の続くになります。
待望のCBR1000RR SP2にて走行すると、走り始めると思ったほど重くなく、コーナーの切り返しも軽くて驚きました!
当然、ストレートもとても速くてほぼ一瞬です。250ccだと、飽きるほど長く感じてしまうので新鮮でした。でも、まだ集団の中だったのでフルアクセルのまま走り切るのは難しく、最高速は出せませんでした。きっと周回を重ねるごとに、段々バラけてきてストレートも前がクリアな状態で走れたのかなと思います、が……。
また、270km/hくらいから風圧がきつく感じました。
大須賀さんが、数台先にいるのですが抜いても抜いても間隔はなかなか変わらず。早く追い着いて一緒に走りたいなと思っていました。
先導明け2周目、少しずつペースアップしていきたいところです。
ダンロップコーナーからは、特にテクニカルで上り坂もきつくなるのでライン取りといかにスピードを落とさず走るかがポイントだと思い走っています。
250ccだと、ダンロップコーナーから最終コーナーまでスピードを落としてしまうと、かなりのタイムロスになってしまいます。ですので、スピードを落とさないラインを走っています。しかし、CBR1000RR SP2はスピードを落としてしまっても加速力があるので、速度が回復するのに時間がかからないことに感動しました。
先導明け3周目、コカ・コーラコーナーを超え大好きな100Rコーナー。
ヘアピン手前に、大須賀さんが見えた!! 目線は完全に大須賀さん。 1つ後ろになったのでこれで一緒に走れる、とても嬉しい!!!!
しかし…………。
膝が着いた。あれ? ステップも着いた。路面に膝からステップが着くまでの差はほぼありませんでした。
え?
え……。
えーーー。
ああああああああ。
膝が、ステップが、路面に着いたと思った瞬間、一瞬で身体からバイクが離れました。あ、自分やってしまったんだ。バイクは、火花を散らして嫌な音を立てながらグルングルン回って遠ざかり、私は残る火花を見ながらコース外へと滑って行きました。
よく、事故を起こして飛んでいる瞬間など、周りの流れがゆっくりに長く感じるというけれど、そうではなく本当に長い距離滑りました。100Rというスピードに乗っているコーナーで、グラベルの砂利もなく広〜いのでバイクも自分もたくさん滑りました。なので、頭の中で考える時間はたくさんありました。
「これは借り物のCBR1000RR SP2」「大須賀さん〜、長瀬店長〜」「後続者の皆様ごめんなさい」「嘘だぁ」
グラベル外に出て、回ってくる大須賀さんを何周眺めただろう。もうすぐで一緒に走れたのに。本当に悔しくて、切なくて、何より申し訳無さでいっぱいでした。
何が悪かったのだろう……。
バイクは、チェッカー後に素早く回収してくださり、後のスケジュールが遅れることはなく感謝です。
私は、両足が届かないので代わりにオフィシャルの方が支えてくださりました。
みんなの元へ到着。
バイクを壊してしまったことに申し訳無さでいっぱいだったのですが、一番最初に私の身体を心配してくださったり、「そんなに男前な走りが出来るなんてすごいよ」と言ってくださり、本当に優しかったです。怪我はしませんでした。
この日のために、660ccで富士スピードウェイを走ってみたりしたのに。
まだ、先導明けて2周しか走ってないし、これからペースアップしていって楽しいところだったのに……。
今回、転倒してしまった原因として考えられることは、
・タイヤの状態
・タイヤの空気圧
・スピード
・ライン取り
あたりかなと思います。前の周の、ライン取りやスピードなどのデータを見たりして分析しています。
CBR1000RR SP2では、もう走れないのでこの日はもう終わり……と思いきや! まだ終わりではありませんでした。
そのお話はまた次回に。最後まで読んでくださりありがとうございました。
レポート:葉月美優