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ワクワクするって、こういうこと!
大型バイクの王様ともいうべきHondaのビッグネイキッド!
CB1300SFは2017年のマイナーチェンジで大きく変わって『エンジン始動前から既にヤバい』バイクになっています。まずもって最高出力が110馬力にアップしていますので……それまでのCB1300SFとは完全に別モノ!
そして、さらにヤバいのは排気サウンド!
2016年モデルまでは国内の音量規制もあって排気音は大人しいものでしたが、2018年モデルからは違います。キュルルルッって軽くセルが回って、エンジンに火が入った瞬間……
ドッ、ゴオオオォォォー!!!
バイクが目覚めた時の迫力、ハンパじゃないです……
ヤバい、これ絶対ヤバいやつだ……って、CB1300シリーズに乗ったことが無い人なら完全に圧倒されるレベルです。
マイナーチェンジ前と後で変化が大きすぎ……よく「ホンダのCBは優等生だよね」って言われたりしますが……
こんな優等生いるはずないだろ!と、盛大にツッコミを入れたくなります(笑)
でも、なんか嬉しくなる。ワクワクする!
もうずっと走っていたい……
重量268kgの重量級ですが、基本、パワーでいろいろねじ伏せます(笑)
発進もクラッチをつなぐだけで余裕でいける。
そしてバイクまかせで動き出すと、もう瞬間的に感動……そのパワー感です。
スピードなんて30km/hでいいんですよ。それでもこのバイクが秘めた『力』がライダーの全身に伝わってくる!?
重量級の車体なのに極低速の時速30kmでも超安定。どっしり構えてビクともしない!?
何もかもがスゴい……なんかもうずっと乗ってたい、とそう思えます。
その重量も武器として
両足が地面から離れて、走り出すとCB1300は独特の世界を見せます。
これが不思議の塊。
試しに左右に振ると、全然重さを感じないんです。ヒラッと軽く動く。重量感が消えて無くなるんです。
なのにコーナリングになると、これがまた違う!?
動き始めはヒラリと軽く、狙ったラインにピタリと乗ります。ハンドリングは『切れ味鋭い』っていうタイプじゃないです。そういうのはCBRの領域ですから。
どちらかといえばどっしり感。でも、それ以上に驚くのは狙ったラインをほとんど外さないことでした。
イメージ通りにバイクが動く
排気量1300ccの巨体が手の内にあるような錯覚を覚えます。
普通に考えたら最古出力110馬力を使いこなすなんて到底無理。でも、それができる気がしちゃうんです。
このフィーリングを技術の積み重ねで生み出したのなら、ホンダはやっぱりとんでもないメーカーだと思います。
しかも、いまどきリアサスペンションは2本サスですよ? 最新スポーツバイクの世界で言えば、これはもはやクラシックとすら言えるレベル。
なのに!?
でもバイクをバンクさせた状態でも、前後タイヤの接地感が手に取るように感じられる! きちんと路面をトレースしてくれるんです。
その重量も武器に
そして、この安心感を生み出すのには重量も関わってきます。
CB1300SFは車両重量268kgの重さを逆手にとって安定感に変換しているんです。
走行ラインを定めた後は、そこから揺るがない。だからバイクを寝かせていくことを恐れません。本当にコーナリング中は、路面に張り付いたような安心感に包まれます。
ブレーキの制動力も充分。重い車体をものともしない減速だって可能です。
でも、それより印象的だったのはバンクした状態から、フロントブレーキを使ってスパッと車体を起こせるところ!
本当に車体側がよく出来ていて「バイクとして正しく動く」んです。
バンク状態からフロントブレーキで起こして、逆側に切り返す。正統派のバイクの操りかた。それを確実に実践できるし、メリハリのある走りかたが楽しい!
これぞ王者の余裕!
あとはその安定感に護られて、スロットルオンするだけ。すごい安定感があるから、それを誰もが楽しめます。ゴウッ!っとマフラーが吼えて、加速態勢に移るんです。
このときのパワーの出方は綺麗で、減速から加速へのつながりもスムーズ。ちなみに現行モデルは、かなりレスポンスが良くなっています。なのにギクシャクしない!
そして、加速感がもう……たまらん。ちょっと誤解を招きそうですが力技でねじ伏せていくような高揚感が快感すぎる。気持ちいい!
CB1300SFは『やっぱり大型バイクはこうじゃなきゃ!』って思えるモデルです。
純粋に速いだけじゃない。速いけど、それだけじゃない。CB1300って乗った人が全員「これ最高かよっ!?」って思えるバイクなんです。
これが大排気量スポーツの決定版。
これぞホンダのフラッグシップ。
今も昔も変わらない王者の度量って、きっとこういうことなんでしょうね!