文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
デイトナ「アクセサリー電源ユニット Dユニット イージー」テスト&レポート
ギボシ端子不要で配線作業を簡単化
オートバイに装着する電気的なデバイスは増え続けている。いまやUSBソケットは必須で、ETCにドラレコ、スマートモニター、グリップヒーター、後付けメーター類など、複数デバイスを同時装着することも多い。
そこでDIY派にとって高い壁となるのが車体側12V電源の確保。複数のアクセサリー電源を標準装備している車種もあるが、多くても3カ所程度。現実的な対処法は複数の出力端子を備えた電源ユニットの装着しかない。
デイトナは本体の形状とサイズ、出力ハーネス数の異なる電源ユニットを複数展開しているが、シリーズに加わったのが接続作業を手軽にした『イージー』だ。
一般的に電源ユニットの出力ハーネスにはギボシと呼ばれる端子が付いていて、デバイス側のギボシ端子をはめ込んで接続する。だがデバイス側に端子が付いていないことも多く、その場合は自分で電工ペンチを使ってギボシを圧着する必要があり、作業にも慣れが必要だ。
イージーはユニット本体側にハーネスを挟み込んでロックする機構を備えているので、ギボシがなくても配線の被覆を剥いて差し込むだけで接続可能。内蔵ヒューズを交換すればデバイスの消費電力に合ったアンペア数に変更でき、LEDインジケーターで導通も確認できる。
車両側ACC(メインスイッチに連動してオン/オフするアクセサリー配線)さえ見つければ、DIY取り付けは簡単。エレクトロタップのように配線を痛めることも、配線がゴチャ付くこともない。複数のデバイスを装着するならイチ推し、というよりも必須のアイテムといえる。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
本体サイズや配線の長さ、車体への取り付け方法も考え抜かれていて不満点は全くない。ほとんどの場合4ポート仕様で足りると思うが、拡張を前提に6ポート仕様を選び、使わない分は本体から抜いておいてもいいだろう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海