まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年10月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
梅本まどか×佐々木優太 開運ツーリングトーク
その場に行かないと味わえない"生"の現場が好きなんです
佐々木優太 (以下 佐々木) 最近は梅ちゃんに会うと、「私は開運ツーリングには呼んでもらえないからなぁ」と言われるのが定番になってましたが(笑)、編集部としては「せっかくなら名古屋に泊まり取材ができるタイミングで」ってことで伸び伸びになってたんです。っていうか、だいたい、なかなかスケジュールが空かなかったのは梅ちゃんやん! 今回もひと月くらいの取材候補期間の中で、OKだった日が3日間しかないって!
梅本まどか(以下 梅本) あははは! そうなんですよ。私も「3日しか日程出せなかったけど大丈夫かな。ゲスト候補から飛ばされちゃうかな? 」って心配だったんですけど、呼んでいただけて嬉しかったです。ありがとうございました。私に合う神社を選んでもらえるっていうのも、あんなに根拠のある理由が本当にあるんだ! って驚きました。取材の都合に合わせた嘘だと思ってたから(笑)。
佐々木 嘘なわけないでしょ‼
梅本 あはははは! でも本当に感動しました。神社の説明も「へ~! 」って思うことが多くて。ただなんか、優太さんの説明はラジオみたいに聞くのがいいですね。「すごいいい話だな~」と思って優太さんを見ると、めっちゃドヤ顔してるから圧がすごいんですよ(笑)。
佐々木 ドヤ顔も含めて仕事のうちやっちゅうねん! で、今回梅ちゃんの目標が、これまで続けてきた2輪&4輪のイベント系の仕事をさらに充実させたいってことだったでしょ。いまはバイクに乗る仕事って月にどれぐらいあるの?
梅本 最近は少なくなりました。バイクの仕事でもインタビューが結構多くて、8月19日の「バイクの日」に開催された「HAVE A BIKE DAY」とか、イベントMCの仕事が多いんです。
佐々木 今さらだけど、そもそも梅ちゃんっていつ二輪免許を取ったの?
梅本 まだSKE48に所属してた大学生の時です。大学生って教習所の学割があるじゃないですか。それで最初はクルマの免許を取ったんですけど、隣でやってるバイク教習がめっちゃ楽しそうで、印象に残ってたんです。で、同じくらいのタイミングで、SKEが8耐の前夜祭で踊らせてもらったんですね。それでバイクって格好いいし、楽しそう! と思って二輪免許も取りました。でもいざ取ったら、親にもグループにも「乗るな」って怒られたんですけど(笑)。だからずっとペーパーで、SKEをやめるのが決まってから乗れるようになりました。
佐々木 その時に買ったのが、今も乗ってるCBなんだ。その後、イベントの仕事が増えてきたきっかけはあったの?
梅本 ちょうどフリーになった頃かな。アイドルを卒業していろいろお仕事させていただいた中で、「私はイベントの仕事がいちばん好きだな」と思ったんですね。それは司会に限らず、私は"ナマモノ"が好きなんですよ。SKEの時もやっぱり劇場公演が基盤にあったし、その時間だけの空気感とか、その場所に行ったからこそ味わえるものがすごく好きで、そういう生の仕事をもっとやりたいって欲が出てきて。だからコロナ禍でも私は、コメントはもらえてもお客さんの顔が見えない、その場の雰囲気をじかに感じられないソロ配信のお仕事には、どうしても馴染めなかったんです。なのでバイクやクルマに限らず、生の現場でやるお仕事を増やしたいと思ってたら、ここ数年、MCのお仕事をたくさんいただけるようになって、すごく嬉しいですね。
佐々木 バイクでレース活動はしてないけど、4輪のラリーには、コ・ドライバーとして参戦して結構長いじゃない?
梅本 5年くらいになりますね。最初のサーキットは、アイドル卒業したての頃にダンロップさんのタイムアタック企画を走らせてもらったんですよ。その後、エコレースとかも走ったんですけど、わかったのが「自分は人と競うレースに向いてない」ってこと(笑)。自分のミスじゃなくて、ぶつけられたりでも、マシンの修理にはものすごいお金がかかるじゃないですか。「チャリンチャリン」って音が聞こえるようにお金が消えていくプレッシャーを背負って競う覚悟は、自分にはないなって思ったんですよね。モータースポーツのおもしろさは、たくさんの人の技術や資金、熱意が詰まったマシンを人が操ることだと思うし、ライダーやドライバーの皆さんの格好良さや凄さは、それを背負う責任と覚悟だと思います。
佐々木 なるほど~。じゃあコ・ドライバーを始めたきっかけは?
梅本 レースは向いてなくても、クルマのことはもっと知りたかったんです。そしたら「ラリーはドライバーとナビゲーター役のコ・ドライバーが組む競技で、チーム戦的なおもしろさがあるよ」と言われて、「やってみたいです!」って。
佐々木 そして今年は、ラリー参戦に対してさらに頑張っているわけですね?
梅本 去年まではずっとスポット参戦だったんですよ。あと日本のラリーはターマック(舗装路)が多いんですけど、前から「ラリーといえばグラベルだよ」とは聞いていたんですね。それに去年はラリージャパンのJRCar1クラスで表彰台2位を獲得して、WRC(世界ラリー選手権)の一線の走りを垣間見た中で、今まで知らなかった壁をもっと知りたいなって気持ちが強くなって。なので今年はシーズンを通しての参戦と、グラベルラリーへの挑戦、そしてラリージャパンへの参戦という形で、たくさんの方々に協力していただいて頑張っています。
佐々木 完全に選手のコメント! すごい。でもバイクも忘れないでね(笑)。
梅本 忘れるわけないですよ!(笑) 日本二輪車普及安全協会さんのJAPAN RIDERSアンバサダーのお仕事も頑張ってますし、バイクは変わらず楽しいですから! ただ、乗る系のお仕事が減ってしまうのはやっぱりさみしかったので、今回はお仕事でCBとツーリングできて、すごく嬉しかったです!
佐々木 僕の中でも洲原神社は"最強"のおすすめ神社なんです。これからまた何度でも、参拝に上がってください。
梅本 はい! 優太さんが神社のプロとは知ってたけど、その姿を直接見れて楽しかったです。でも、なんで優太さんの顔見ると笑っちゃうんだろう…...(笑)。
佐々木 知らんがな!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年10月号に掲載したものを一部編集して公開しています。