今や世界中にユーザーがおり、代表的なスマートウォッチの一つである「Apple Watch」。初代モデルの発売から2024年で10周年を迎え、2024年9月9日、最新の「Apple Watch Series 10」が発表された。そこで本記事では「Apple Watch」はツーリングの良き相棒となるのか? をテーマに、機能やデザイン面から利便性を考察してみる。
文:八橋秀行

「Apple Watch」のツーリングガジェットとしての使い勝手は?

実は「Apple Watch」がツーリングで活躍する場面は意外と多い。代表的なシーンとしては、以下の5つが挙げられる。

・通知がわかりやすい
・財布が不要になる
・ナビゲート機能が便利
・防水で雨の日も安心
・iPhoneとの併用で撮影が捗る

通知がわかりやすく、走行中でも安全!

画像: 通知がわかりやすく、走行中でも安全!

スマホホルダーを使っていないと、電話やLINEなどの通知が確認しづらい時がある。一方「Apple Watch」はバイブ機能を設定すれば、走行中でも通知がわかる点が魅力だ。

スマホをナビとして使っているから問題ない。という意見もあるだろう。ただスマホをバイクにつけると、振動によるカメラ機能などの破損のリスクや、スマホに通知が来るとつい注視してしまい事故を引き起こす危険性もはらんでいる。

財布が不要になりツーリング中の買い物もラクラク!

ツーリング中地味に面倒なのが、コンビニでの買い物やガソリン給油時に財布を取り出す時だ。「Apple Watch」は事前に端末にクレジットカードを登録しておけば、かざすだけで決済が簡単にできる。

特にガソリンスタンドでの給油時にそのままタッチで決済できるのはかなり便利に感じた(セルフのスタンドの場合は、素手で静電気除去パッドに触れるのを忘れずに!)。

iPhoneのマップ機能が「Apple Watch」でも使える!

iOS17が入ったiPhoneを持っていれば、事前にマップをダウンロードして「Apple Watch」からマップを確認することができる。

本機能の大きな魅力は圏外でも使用できる点。電波が届きにくい山の中でも現在地を見失うことなく快適に走行できる。

また、交差点やカーブに入るときに振動して通知してくれるのも地味に嬉しい。この機能はやや精度が低いのが惜しいが、あると便利な機能だろう。

防水防塵で雨の日も安心!

画像: 防水防塵で雨の日も安心!

基本的に雨や路面状況が悪い中での走行は危険だが、避けられない場面もある。そんな時にスマホをナビとして使っていると、充電端子の浸水やスマホホルダーからの脱落など、スマホの破損リスクはどうしても付きまとう。

筆者は荒天時のツーリング中に充電用のケーブル端子が浸水し、バイクに搭載されたUSBポートが壊れたことがある。その点最新の「Apple Watch Series 10」は、50メートルの耐水性能と、IP6X等級の防塵性能を有しているため安心して使うことができるだろう。

iPhoneとの併用で撮影がはかどる!

これは地味なポイントだが、「Apple Watch」からiPhoneのカメラ操作ができるのは嬉しい。ツーリング仲間との集合写真や、自分とバイクを自撮りするシーンなどで、iPhoneをインカメで撮るのでは不可能な画角で撮影できるのは便利だと感じた。

じゃあ最新の「Apple Watch」ってどうなの?

画像: じゃあ最新の「Apple Watch」ってどうなの?

ここまで「Apple Watch」全般の機能によるメリットを考察したが、それを踏まえて最新の「Apple Watch Series 10」の性能を見ていこう。

「Apple Watch Series 10」の特徴として、ディスプレイの大型化と本体が薄くなった点が挙げられる。ツーリングで使うことを考えると、画面が大きくなれば視認性が上がり、本体が薄くなればグローブに干渉しづらい。広視野角OLEDにより、斜めから見ても見やすいのも魅力だ。従来モデルより快適性が向上したのは明白だ。

また、駆動時間は前モデルの「Apple Watch Series 9」と据え置きながら充電効率が向上。30分で最大80%まで充電できるらしい。全体的な基本性能は大きく変わらないが、長く使う上では上記の利点が重宝しそうだ。

結論

画像: 結論

iPhoneを持っていれば最新モデルはおすすめ!

最終的にライダー視点から見た「Apple Watch Series 10」の購入はアリかナシか。筆者が考えた結論は「アリ」だ。

価格は最も安いGPSモデルで5万9800円ともちろん高価だ。しかし「時計」と考えればどうだろうか。昨今はビジネスユースでもスマートウォッチが普及しており、「仕事でスマートウォッチは着けていけない」シーンは減っているように感じる。ツーリング用途のみで考えると高価なガジェットだが、仕事や遊びとシーンを選ばず使えるのはメリットだ。

また、スマートウォッチの大きなデメリットである充電の必要性は、バッテリーの改善により手軽になっている。また、iPhoneは新作が出ると前モデルが安くなるのは通例だが、「Apple Watch」に関しては2024年9月現在では「Apple Watch Series 9」は公式サイトから姿を消している。9以前のモデルはバッテリーの面で最新モデルと大きな差があるので、前モデルの購入はあまりおすすめしない。

また、「Apple Watch Ultra 2」も機能面では便利なのは間違いないが、12万円超えとかなり高価な上、ケースのサイズが49mmとかなり大きく、グローブに干渉する可能性もある。

以上の観点から「Apple Watch Series 10」はツーリングでも日常でも重宝しそうなガジェットといえるだろう。

そのほか「Apple Watch Series 10」の詳しい詳細は公式サイトをご覧いただきたい。

文:八橋秀行

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