文:太田安治/写真:赤松 孝/モデル:水澄るな
スズキ「e-PO」ライディングポジション・足つき性
シート高:780~955mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

シート高は780mmから955mmまで無段階に調整できる。サスペンションはないが、スポークリムとタイヤのエアボリュームが撃吸を収性し、乗り心地は上々。シートのクッション性がさらに高まれば快適さが増すだろう。
スズキ「e-PO」各部装備・ディテール解説

車体のベースとなったのはアルミフレームを持つパナソニックの折り畳み電動アシスト自転車・オフタイム。航続距離は約20kmを想定している。

メーターは電源スイッチも兼ねたもの。フル電動、アシスト、ペダル走行の3つのモードが用意され、ペダルのみでも走行は可能だが、全て原付一種扱いとなる。
ドライブユニットはパナソニックサイクルテック製。電動アシストは人力1に対しモーター3と強力で、24km/hを越えてもアシストが続く。

バッテリーはパナソニックサイクルテック製の16Ahを搭載。パナソニックの電動アシスト自転車を持っていれば、そのバッテリーを搭載することも可能だ。

フロントブレーキは機械式ディスク。ホイールは前18、後20インチで、太めのブロックパターンタイヤが標準。変速ギアは外装7段。

車体は折り畳んだ時の座りがいい構造で、車のトランクにタイダウンなどで固定してレジャーに使える。折り畳みは慣れれば1分もかからない。

テールランプ、ナンバー灯、ウインカーも備えた頑丈なナンバーステーを採用。試乗車は公道走行調査のため原付一種としてナンバーを取得。
スズキ「e-PO」開発者インタビュー

福井大介氏
スズキ株式会社 二輪事業本部
二輪営業・商品部 チーフエンジニア
「楽しく便利な生活の足」としての提案
このe-POは、社会情勢が変化していく中で、バイクが趣味ではないユーザーの方にも便利な生活の足としてお使いいただける乗り物となるよう、電動アシスト自転車をベースに開発しています。ただ「スズキらしさ」も大切にしていまして、楽しく乗っていただける、便利で価値ある製品であることをまず第一に、爽快な走りを目指しました。
車体が軽いので年配の方でも扱いやすいですし、見た目が自転車なので、どんな方にも安心して乗っていただけ、様々な方にご愛用いただけると思います。まだ公道走行調査を行なった段階ですが、開発としましてはすぐにでも出したい、という気持ちで、市販できる完成度に仕上げています。今後にぜひご期待ください!
スズキ「e-PO」主なスペック
全長×全幅×全高 | 1531×550×990mm |
ホイールベース | 1044mm |
最低地上高 | 173mm |
シート高 | 780-955mm |
車両重量 | 23kg |
モーター形式 | 直流ブラシレスモーター |
定格出力 | 0.25kW |
バッテリー種類 | リチウムイオンバッテリー |
バッテリー容量 | 25.2V-16Ah |
バッテリー重量 | 約2.5kg |
充電器電源 | 交流100V(50Hz/60Hz) |
充電器形式 | スタンド型 |
充電時間 | 約5時間 |
消費電力 | 約140W |
待機消費電力 | 約0.5W |
変速機方式 | 外装7段シフト |
ブレーキ形式(前・後) | ディスクブレーキ・ローラーブレーキ |
タイヤサイズ(前・後) | 18-2.125・20-2.125 |
文:太田安治/写真:赤松 孝/モデル:水澄るな
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