2023年のジャパンモビリティショーで発表されたスズキの折り畳み電動モペッド、e-PO(イーポ)。2024年6月ごろから公道走行調査が行われていたが、その車両を特別に試乗することができた。毎日の生活の足としての使い勝手や、走行性能をチェック!
文:太田安治/写真:赤松 孝/モデル:水澄るな

スズキ「e-PO」インプレ(太田安治)

画像: SUZUKI e-PO 公道走行テスト車 モーター形式:直流ブラシレスモーター シート高:780-955mm 車両重量:23kg

SUZUKI
e-PO
公道走行テスト車

モーター形式:直流ブラシレスモーター
シート高:780-955mm
車両重量:23kg

剛性感のある車体で乗り心地と速さも十分

電動アシスト自転車を発展させ、モーターの力だけでも走れる原付一種相当のモペッドとしたスズキのe-PO。車体のベースはパナソニックの電動アシスト自転車で、保安部品を装備し、ブレーキも強化。細かな部分にまでスズキのオートバイ設計に関する知見が盛り込まれている。車重は23kgと圧倒的に軽く、車への積み降ろしも楽に行える。

加減速の操作はスクーターと同じ。スロットルは右グリップ内側を回すタイプで、オートバイから乗り換えても戸惑いはない。スロットルを回さなくてもペダルを漕げば電動アシスト走行モードになるので、自転車しか乗ったことがない人でも安心だ。

画像: スズキ「e-PO」インプレ(太田安治)

電動アシスト自転車がベースということもあって外装7段の変速機構を備えるが、平坦路ならトップギア7速のままで過不足なく走れる。

細かなシフトアップ/ダウン操作は面倒だし、7速固定なら電動バイクにありがちなゼロ発進時の唐突な動き出しも抑えられるから、急勾配の登り坂や強い向かい風以外では7速以下のギアはあまり使うことはなさそうだ。

原付一種なので法定の最高速は30km/hだが、テストコースではフル電動走行モードでの最高速は38km/h程度、そこから頑張ってペダルを漕げば45km/hを超えるあたりまで伸びた。

乗り心地は自転車だが、車体は自転車ベースとは思えないほど剛性感があり、トップスピードのままバンクしても、バンク中にブレーキを使ってもよじれは出ないが、標準のブロックタイヤは若干グニャ付く。街乗りなら通常のロードタイヤが合うように思う。

折りたたみ/展開は慣れれば1分もかからずにできる。僕なら車に積んで観光地や下町に出かけ、のんびり散策をするのに使う。ただしモーターアシストの有無に関係なく原付バイクとして扱われるので、歩道走行や一方通行の逆走などは通常のバイクと同じ違反になるので注意が必要だ。

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