2018年当時のCRF250 RALLYのインプレをリバイバル! 250アドベンチャーバイクの中でもトップクラスのオフロード性能を誇るCRF250 RALLYだからできること。それを探しに標高2360mの大弛峠へ。一杯のコーヒーを飲むために。
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ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

画像1: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

250ccアドベンチャーバイクの中でもトップのオフロード走破力を備えているのがホンダのCRF250ラリー。2017年に登場したバイクですが、2024年の今日も変わらずツーリングガチ勢に大きく支持をされています。

このバイクはベースになるのがフルサイズトレールのCRF250Lで、フロントに21インチのブロックタイヤを履く本格派です。

画像: Honda/CRF250L

Honda/CRF250L

そのバイクをダカールラリーを走るCRF450 RALLYイメージに仕立てた250ccツーリングバイクがCRF250ラリーなんです。

こんなバイクに乗ったら、誰だって冒険気分を味わいたくなるっていうものですが……

画像: CRF450 RALLY

CRF450 RALLY

そこで目指したのは山梨県にある日本最高所の車道峠『大弛峠』でした。この大弛峠は標高2360mで、車道峠としては日本最高標高ですから冒険気分も高まります。

今回はそこで、ちょっとコーヒーでも飲んでこよう。そう思って走り出しました。

ちなみに今回のCRF250ラリーは2018年型。CRF250ラリーは2020年11月にフルモデルチェンジを受けているので『ひとつ前の型』となります。でもだからこそ! この初期型(2017~2019)がけっこう狙い目かもしれません。

画像2: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

高速道路上のCRF250ラリーはトップギア6速でも時速90キロ巡航くらいがいちばん快適。

アクセルを開ければ時速100kmでの巡航も余裕だったんですけど、90キロくらいのほうがエンジンにも余裕があるし、安定してまっすぐ走る。

先を急いでも仕方ない。そういう気分になるバイクです。

画像3: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

中央自動車道に乗って100km強の距離を走り、山梨県の勝沼インターで降ります。

高速道路は淡々と。のんびり一定速で走るキャラクターなので大型バイクに比べるとすこし時間はかかります。でも大型のウインドスクリーンのおかげで疲労感はほぼ無し。

高速を降りた後に「よし、これからが本番だ」 っていう余力を残すことができました。250ccでこれができるのは優秀なツーリングバイクの証拠!

画像4: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

しかし若干心配なことが……山梨側に入ったら、途端に天候が怪しくなったんです。目指す方角の山は完全に雲に飲まれてる……

目的地は標高2360m。現地は雨かもしれませんが、もうここまで来ちゃったことだし、こういう時はダメ元でもとりあえず行ってみるのがライダーだと思っています。なのでGO!

画像5: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

ところでCRF250ラリーですが、このバイクは4速/5000rpmあたりを使って時速50キロで走っていることが非常に多いバイクです。

一般道クルージングではかなりのんびり。気がつくと後続車が後ろに詰まっていて、急ぐ理由もないから道を譲って、また景色を眺めてのんびり走る。

下道の旅なら、これはすごく良いバイクです。間違いありません。

画像6: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

そして峠へ上がる前に給油しました。そしたらガソリンスタンドのおばちゃんが……

『これからツーリング? 桃、食べる? 堅~い桃ね(笑)』

って、桃をひとつくれました。有名な山梨の桃ですよ! 人の温かさが身に染みますね……こういうのがあるからバイクの旅ってやめられません。

標高2360mでコーヒーを飲む目標に、桃が追加。

俄然やる気が出てきた!

画像7: ツーリングガチ勢にとっては『狙い目』かもしれない……

人里を離れて、県道210号線を大弛峠へ向かって駆け上がります。

道は細くなり、見通しも悪い。でもCRF250ラリーはこういう道では強いです。時速40キロ前後がとにかく扱いやすいし、粘り強い。

純粋なロードスポーツだったら楽しめない道でも、このバイクなら『楽しい!』と感じられるんです。

プチ冒険のはじまり

画像1: プチ冒険のはじまり

山を上がっていくと乙女湖(琴川ダム)へたどり着きます。標高1500mにある静かなダム湖でひと休み。

さて、ここから先で……CRF250ラリーが本領発揮の予定です。

だってこの先は舗装林道の『川上牧丘林道』になるので!

画像2: プチ冒険のはじまり

乙女湖から5分で川上牧丘林道の入り口。雲がすぐ頭上に迫ってきています……でもCRF250ラリーだと引き返そうっていう気持ちにはなりません。

むしろ「大丈夫だろ?」って自然に思えてくる。なんて心強い!?

このときは、標高2360mまで上がれば、きっと雲も突き抜けちゃうだろうって思ってました。CRF250ラリーはそういう発想を持てるバイクなんです。

画像3: プチ冒険のはじまり

ですが予想通り、あっさり雲に飲まれました。路面は完全なウェットコンディションに変化。

でもオフロードタイヤっていうのは、こういう時に安心感があります。

仮に滑ってもオンロードタイヤみたいにツルッと突然滑りませんからね。路面が濡れていても荒れていても、ほとんど不安を感じません。

むしろ楽しい(笑)

剥き出しの岩がワイルドでCRF250ラリーに似合いすぎいぃぃぃ!!!

冒険能力、高いです。実感しています。

ちなみに川上牧丘林道は普通に路面がコケだらけだったりするので、純粋なロードスポーツなら絶対に楽しくないはず。おすすめしません。

でも、このバイクなら来たほうがいい。最高です!

画像4: プチ冒険のはじまり

道は細いし荒れていたけど、穏やかな特性のハンドリングのおかげで、まったく危険を感じることなく大弛峠まで到着。CRF250ラリーは、かなり実力派です。

ところでこの峠自体は単に駐車場があるだけ。展望も良くない。でもボクのお気に入りスポットはここからちょっとだけ歩いたところにあるんです。

画像5: プチ冒険のはじまり

ライディングウェアを脱いでバックパックに用意しておいた軽装にチェンジ。大弛峠からほんの10分だけの登山。

国師ケ岳に向かう登山道を上がった先にあるのがこちら!

画像6: プチ冒険のはじまり

巨大な花崗岩がひしめく『夢の庭園』という名の自然庭園です。

ここは穴場です。登山ルートから若干外れたところにあるスポットなので、立ち寄る人が少ない!

画像7: プチ冒険のはじまり

ちなみに登山道も大半はしっかりした木道が整備されていますから、ツーリングブーツでも充分に歩けます。

画像8: プチ冒険のはじまり

庭園へ至る道はこんな感じ。

そして、夢の庭園で待つ景色は……

画像9: プチ冒険のはじまり

絶景! 峠から歩いて10分で、この景色はだいたい独占できます。

そして雲を突き抜けて晴れ間も出てきました。

すかさず!

画像10: プチ冒険のはじまり

お湯を沸かします。コーヒーはドリップコーヒーで充分です。軽いし、最近はこういうのもかなり美味しくなりました。

本来はコーヒーとカロリーメイトくらいの予定でしたが、今日は『山梨の桃』がある!

画像11: プチ冒険のはじまり

標高2360mの雲海とコーヒーと名産の桃。なんという贅沢!

もぎたてのまだ堅い桃が甘酸っぱくて、疲れを忘れさせてくれます。

この時ばかりは本当にCRF250ラリーって最高のバイクだと思いました。今回乗っているのが2018年型のフルモデルチェンジ前のモデルとか全然関係ありません。

だって、こういう体験が気軽にできるんですから!

《後編へ続きます》

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