これまで巡った神社は1万5000社を超える神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社を選び、ご案内するこの連載。今回は元WGPファクトリーライダーのモーターサイクルジャーナリスト・八代俊二さんが登場! 現役時代から知り尽くしている鈴鹿サーキットのご近所に、八代さんを驚かせる神社がありました。
まとめ:斎藤ハルコ/写真:夏目健司
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年11月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

今回のゲストはモーターサイクルジャーナリストの八代俊二さん

画像: 今回のゲスト 八代俊二さん 愛車:ホンダ「XR250」 1960年生まれ、鹿児島県出身。1981年からレース活動を始め、1982年にモリワキ入り。1983年に国際A級昇格1年目で全日本TT-F1クラス初代チャンピオンとなる。1986年はシーズン途中から世界GP500クラスに初参戦し、1987、1988年はホンダ・ワークスライダーとしてGP500クラスに参戦。1990年に現役を引退した後はモーターサイクルジャーナリストとして多数の雑誌やテレビで活躍、2024年2月にはYouTubeチャンネルを開設した。 YouTubeチャンネル: 「突っ込みハッチの独り言」

今回のゲスト
八代俊二さん

愛車:ホンダ「XR250」

1960年生まれ、鹿児島県出身。1981年からレース活動を始め、1982年にモリワキ入り。1983年に国際A級昇格1年目で全日本TT-F1クラス初代チャンピオンとなる。1986年はシーズン途中から世界GP500クラスに初参戦し、1987、1988年はホンダ・ワークスライダーとしてGP500クラスに参戦。1990年に現役を引退した後はモーターサイクルジャーナリストとして多数の雑誌やテレビで活躍、2024年2月にはYouTubeチャンネルを開設した。

YouTubeチャンネル:「突っ込みハッチの独り言」



画像1: モーターサイクルジャーナリスト八代俊二さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

八代さんの目標・お悩み

目標:YouTubeのチャンネル登録者、視聴回数を増やしたい!
お悩み:それにしても動画編集が大変……

愛称は“突っ込みハッチ”の辛口ジャーナリストがご登場!

僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした“神社ソムリエ”として、ゲストのお人柄や願い・目標に合う神社へご案内するこの連載。今回のゲストはモーターサイクルジャーナリストの八代俊二さんです!

世界GPに参戦していたレジェンドライダーであり、深い知識と経験に裏打ちされたインプレッションや、ライダーの人柄やパドック裏事情にも精通したレース解説が人気の八代さん。

2024年2月には自身のYouTubeチャンネル『突っ込みハッチの独り言』をスタートされて、今だから明かせる世界GP参戦秘話をはじめ、40数年に渡る二輪業界経験を存分に活かしたトーク動画の数々が話題となっています。

そんな八代さんの現在の“日常の足”バイクは意外にもオフ車のホンダ・XR250。ご友人に「自由に乗っていいから」と託された代わりに、日々の整備を担当してグッドコンディションをキープしながら乗り続けているそうです。先日もマフラーを交換したばかり。

「今はエンジンを全バラしたくて」とおっしゃっていましたが、その理由が「前に乗ってたライダー達のクセがミッションのフィーリングに残ってて、それを改善したいんです」というところにも、バイクに精通する八代さんらしさを感じてしまいました。

「マンツーマン」でライテク指導!?

画像2: モーターサイクルジャーナリスト八代俊二さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

僕の愛車が車検中で、以前から気になっていたKATANAをお借りしての撮影でしたが、道中は気さくにKATANAの扱い方を教えてくださる八代さんに感動!

その飾らない口調は、ご自身のレース人生をつづった自叙伝『突っ込みハッチの七転び八起き』そのままでした。

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ツーリングの目的地は三重県の伊奈冨神社

エキゾースト音が聞こえる鈴鹿サーキット最寄りの神社

神代(神武天皇即位より前の神様が治めていた時代)に、現在の鈴鹿サーキット敷地内である「東が丘」に御神霊が出現され、およそ2100年前に創建されたと伝わる歴史ある神社。古来より、鈴鹿サーキットもある稲生地域の守り神として信仰を集めてきました。

サーキットからの距離はバイクで数分。境内には約5000株の紫ツツジが群生していることから別名「つつじ山」と呼ばれ、毎年4月の開花時期に開かれる「つつじまつり」は多くの参拝客でにぎわいます。

画像3: モーターサイクルジャーナリスト八代俊二さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

\ 八代さんだから /
おすすめの3つの理由

1.主祭神が食べ物の神様=商売繁盛の神様
→商売繁盛にあやかりYouTubeの盛況に繋がる

2.神社境内に日本最古の「七島式庭園」がある
→シンプルな庭園にあやかり動画編集を簡素化

3.神社の起源=奥宮が鈴鹿サーキット内にある
→鈴鹿との御縁が深い八代さんにピッタリ!

鈴鹿サーキットのS字コーナーは御神域を避けるために生まれた⁉

ご自身のYouTubeチャンネルでは、出演はもちろん、ネタ決め・撮影・編集とすべての作業を一人でこなしている八代さん。事前アンケートでいただいた現在の目標&お悩みも、再生回数アップや編集作業の簡素化を願う、動画に関する内容でした。そこで僕が八代さんをご案内したい神社として真っ先に思いついたのが、三重県の伊奈冨神社です。

八代さんが住む鈴鹿市の神社ですが、選んだ理由はもちろん「近いから」ではございません! 御祭神がすべての食べ物の神様であること、境内に日本初の庭園があることが、八代さんの願いに素敵なあやかりを生むと考えたことに加え、八代さんのホームコースである鈴鹿サーキットに深い関わりがある神社ということが、ご案内の決め手となりました。

画像1: ツーリングの目的地は三重県の伊奈冨神社

鈴鹿サーキットの敷地内には「東岡神社」という、知る人ぞ知る神社があります。そして東岡神社は、伊奈冨神社の神様が初めて降りた場所に鎮座する“奥宮”。

さらに鈴鹿のレーシングコースにS字コーナーが生まれたのは、東岡神社を避けて設計されたからだと言われていて、ひいては東岡神社の存在が、鈴鹿サーキットが数多くのライダー&ドライバーから「神の手でつくられたサーキット」と絶賛される由縁になっているのです!

そう聞くと、みなさんも伊奈冨神社と東岡神社に参拝したくなりませんか?

画像2: ツーリングの目的地は三重県の伊奈冨神社

★参拝ではココに注目!

1.“奥の院”は鈴鹿サーキット内に!

画像: 室町時代の地図「勢州稲生村三社絵図」にも記録されています!

室町時代の地図「勢州稲生村三社絵図」にも記録されています!

伊奈冨神社の神様が最初に宿った地「東ヶ丘」は現在の鈴鹿サーキットの敷地内にあり、室町時代末期に描かれた「勢州稲生村三社絵図」でも伊奈冨神社と東ヶ丘の位置関係が確認できます。

じつは今でもレーシングコースのS字コーナー外側には、伊奈冨神社の奥宮「東岡(あずまがおか)神社」が鎮座しており、一般参拝が可能(F1開催日を除く)。こうした御縁から、伊奈冨神社はサーキットモチーフのお守りを頒布しています。

画像: サーキットをモチーフとしたお守り。

サーキットをモチーフとしたお守り。


2.境内には日本最古の庭園が!

参道の西側にある自然湧き水の「七島の池」は、池の中に7つの島がある日本最古の庭園造り。

通常、池の島へは立ち入れませんが、今回は特別に神職のご案内で、橋がかかっているいちばん大きな島に渡らせていただきました。古くはこの島に奥宮である東岡神社の遥拝所があったそうです。

伊奈冨神社の御朱印&絵馬

画像: 伊奈冨神社の御朱印

伊奈冨神社の御朱印

画像: 伊奈冨神社のお米型の絵馬「懸税(かけちから)」

伊奈冨神社のお米型の絵馬「懸税(かけちから)」

稲の生まれる地「稲生」の氏神様は絵馬もお米の形です

伊奈冨神社の御朱印は初穂料300円。また、食べ物の神様を御祭神とする「稲生」の氏神様らしく、ユニークな“お米に願いをコメる”お米型の絵馬「懸税(かけちから)」(コメシール付き)も人気です。ちなみに懸税とは、神社の玉垣にかけて捧げる稲の初穂のことです。

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