談:Ruriko/写真:西野鉄兵/まとめ:大冨 涼
オートバイ女子部 Ruriko
"日本中をバイクで旅する系"YouTuberとして活躍する一方、webオートバイの生配信の裏方や動画制作などを担当。フェリーの搭乗待ち時間でこの記事を確認していたところ、高波の影響でバイクを乗せられないことに。悲痛の叫びを残したLINEが私(大冨)のもとに届きました。
ライディングウエアを着ている方が、''楽チン''ってホントですか?
バイクに乗り始めたころ、ヘルメットは必要、グローブも必要、ブーツは……まあシフト操作で傷ついたら困るから必要かな、という風に揃えていき、これだけで十分ライダーっぽいスタイルが完成。結局「ウエアって必要か?」なんて思っていました。
そこで、普段からライディングジャケットを着用しているオートバイ女子部・Rurikoさんに質問。ライディングウエアの着用有無で、何が変わるのか、さらに、いつもはどんなものを選んでいるのかを教えてもらいました。
Q.バイクで出かける時はライディングウエアの方が良いってホント?
Ruriko:ホントです! 「バイク乗りっぽい」から着ているというわけではないんです。製品によってさまざまだとは思いますが、普通の服とちがうところをまとめてみました!
ライディングウエアと普通の服のちがい
・走行風への対策
・ライディングフォーム(前傾姿勢や膝の曲げ延ばしなど)をサポートするつくり
・表面の生地が硬め→転倒時の外傷を軽減
・プロテクターを入れられるものが多い
特に風対策効果は誰もが感じられるはず。走行風による服のバタつきは身体にかなりストレスがかかりますし、一般的なアパレル製品は冬モノでもガッツリ風を通すので、バイクに乗ると「寒い!」と感じることが多いんです。
風対策がしっかりされているだけでツーリング後の疲れ具合が全然ちがうので、長距離ツーリングにはライディングウエアが必須です!(もちろん安全面もありますよ!)
Q.製品を選ぶときのポイントを教えてください。
Ruriko:一番外側に着用するジャケットは、少しゆとりのあるサイズを選ぶようにしています。春や秋など朝夕の寒暖差がある時期は、ジャケットの中に重ね着をするので、それでもしっかりファスナーが締まるよう、考えて購入します。
パンツはスキニータイプを選んでいます。スキニーだと裾がバタつくこともなく、ブーツインするだけでスタイルアップできる(たぶん)! と思ったためです。
また、愛車のカラーにあわせたものや、観光地をそのまま歩けるようなウエアを選ぶことが多いですね。やっぱり着ていて「テンションが上がる」「かっこいい」って大事!
Q.ジャケットとパンツ、いっぺんに買えない! 先に買うならどっち?
Ruriko:最初は色々なものを揃えないといけないので大変ですよね。安全面を考えると「どっちも用意必須!」ではありますが、個人的に先に用意したいものはジャケットです。
お伝えした通り、走行中は普段の何倍も強い風に当たるので、服のバタつきや風通しの良さがバイク向けに作られたものとそうでないもので雲泥の差です。経験上、上半身をちゃんとしたバイク用のウエアに変えるだけで、バタつきも気にならなくなりましたし、寒すぎて辛い……ということも減り、楽しくツーリングができるようになりました。ですから、まずはジャケットの購入をおすすめします。
バイク用品店やオンラインショップなどで比較的安価なプロテクター(ズボンの上から付けるタイプ)も販売されています。心配な方は、ライディングパンツを購入するまでそちらで対応しても良いかもしれません。
Rurikoのライディングウエアを紹介(春・秋ver.)
ジャケット(一例)
Rurikoさんが春や秋に愛用しているスピーディのライディングジャケット。細身のデザインでウエストラインが綺麗に出るのが魅力なのだとか。写真はジャケットの中に数枚衣服を着こんでいる状態ですが、着ぶくれ感が出ずスマートに着こなせていますね!
フードは脱着できます。ウエスト部分はドローコードで調節が可能。また、リフレクターが要所に備わり、肘・肩・背中にはプロテクターが標準装備。安全面も十分に考慮されています。
軽い雨なら対応できる撥水性能や愛車のハヤブサとデイトナ675にぴったりのカラーリングも、お気に入りポイントだそうです。
パンツ(一例)
普段からスキニータイプのライディングパンツを選んでいるRurikoさん。春秋に愛用している一例として、オックスフォードのパンツを紹介してくれました。このパンツの主な魅力は、見た目の高級感と生地の強さ、履き心地だそうです。
油性ワックス加工による革製品のような艶感があるのでおしゃれに着こなせ、革製品とちがってお手入れが楽なのがポイント。生地自体は革製品と同等の強度があるにも関わらず、軽くて柔らかいので長時間のライディングでも膝周りに苦しさを感じないそうです。プロテクターも標準装備されているので安全面もばっちり!
また、写真のパンツは裾部分にゴム紐が付いていて、そこに足を通しておけばブーツを履いた時に裾が捲れず、スムーズに着用できます。愛用するワイルドウイングの厚底ブーツにインして履くのが、いつものコーディネートです。
談:Ruriko/写真:西野鉄兵/まとめ:大冨 涼