アロンソが軽量級クラス最多となる12勝目をマーク
土曜日に行われた予選では最後のアタックでタイムを出したジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)がポールポジションを獲得。2番グリッドにコリン・ベイヤー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)、3番グリッドにはルーキーのアンヘル・ピケラス(Leopard Racing)がつけた。
日本勢の最高位は古里太陽(Honda Team Asia)の4番グリッド。山中琉聖(MT Helmets - MSI)が12番グリッド、鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)はQ1で敗退となり、決勝は24番グリッドからのスタートとなった。
決勝日の朝には雨が降った影響で、レース時刻に雨は病んでいるもののコースはウエットという状況に。金曜日からウェットでの走行がないことから、レースは12周に減算されることになった。
気温24度、路面温度27度のハーフウェットという難しいコンディションの中、12周の決勝レースがスタート。
ポールシッターのケルソがホールショットを奪い、、古里、ピケラス、アロンソがトップ集団を形成しレースをリードする。
チャンピオンであるアロンソが早々にトップに立つも、5周目には好調の古里がトップを奪いレースリーダーとなった。
古里はアロンソとのバトルの際、コンマ5秒ほどのギャップとともにトップに浮上。好機と見るや古里はファステストラップを叩き出しながら逃げにかかった。
古里はコンマ7秒ほどギャップを作るも、現チャンピオンであるアロンソがギアを上げ猛追。特にブレーキングで距離を詰めていき、8周目の最終コーナーで古里を攻略しトップに躍り出た。
5台による優勝争いはファイナルラップのターン3でイヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)がアロンソをオーバーテイク。しかし、続くターン4でアロンソが抜き返しトップを明け渡さない。
ブレーキングが深いアロンソはその後のコーナーでもライバルにチャンスを与えることなく優勝。今季12勝目を挙げ、軽量級クラスの最多勝利数を更新してみせた。
最終コーナーで古里のインをつきポジションを上げたルカ・ルネッタ(SIC58 Squadra Corse)が2位、ベイヤーが3位を獲得した。古里は最終コーナーの立ち上がりでベイヤーと接触し転倒。古里は転倒したものの、ライダーとマシンがフィニッシュラインを通過したため、正式結果は5位となった。
次戦は11月1日から3日にかけて行われる第19戦マレーシアGP。今シーズンも残り2戦、来季に向けた戦いが激しくなることが予想される。
2024 Moto3 第18戦タイGP 決勝結果
レポート:河村大志