まとめ:斎藤ハルコ/写真:高柳 健
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年12月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
鈴木 拓×佐々木優太 開運ツーリングトーク
本気で大型バイクが欲しいけど、はたして購入許可は降りるのか?
佐々木優太(以下、佐々木) ショットガン650での道中、かなり楽しまれているようにお見受けしました。
鈴木拓(以下、鈴木) 非常に楽しかったです。普段はクラシック350に乗ってるんで、同じロイヤルエンフィールドでも全然ちがうんですよ。コトコト走る感じとか通じるなってところもありますけど、カーブの起き上がりとか、一瞬でバッとスピードが出る感じとかが新鮮で、走りながらずっと遊んでました。
佐々木 これでますます、大型バイクが欲しくなっちゃったんじゃないですか?
鈴木 欲しいけど止められてるんで……。
佐々木 拓さんのご家庭は、奥さんの言うことが絶対なんですか?
鈴木 絶対です。ギャラとかも全部そのまま渡してるから、今月いくら入ったとかも全然わかんない。お小遣い制だし、口座にどれだけあるかも知らないから、「離婚しよう」って言われたらもうアウトです。奥さんが貯金をバレない口座に移し替えてたら、どうしようもない。
佐々木 そんなネガティブな(笑)。奥さんはバイクに乗ること自体にはどういう反応だったんですか?
鈴木 はじめは反対でしたけどね。でも僕が「バイクの免許取ったら仕事になるかもしれないから」って嘘ついたら、「仕事じゃあ、しょうがないか」みたいな。
佐々木 実際、これまでバイクが仕事につながったことはないんですか?
鈴木 ないっす。今日が初です。
佐々木 初! 初のバイク仕事が、オートバイ誌面に形として残って良かったです(笑)。拓さんの奥さ~ん! ちゃんと仕事につながりましたよ~! 今日を機に今後もっとつながっていきますように~。
鈴木 今日からつながっていくのかぁ。
佐々木 そうですよ! しかし奥さん、おもしろいなぁ。(同行のマネージャーさんに向かって)会ったことあります?
鈴木 彼は珍しく会ったことがありますね。今までの歴代マネージャーはほぼ会ってないけど、彼はたまたま機会があって、2回くらい会ってます。うちの相方(塚地武雅さん)にも2回ぐらい会わせたんで、すでに相方に並んでますね。
佐々木 えっ、相方さんも2回しか会ったことないんですか?
鈴木 はい。30年一緒にやってるけど、奥さんは2回ぐらい、子どもに至っては1度も会ったことない。だから「お前ほんまに子供おるんか」って言われますね。
佐々木 えぇ~! コンビを組んでから結婚したんですよね?
鈴木 はい。でも結婚する時も言ってないです。結婚式も呼んでないです。結婚式の次の日に営業が入ってたから、式場のあるホテルに泊まって、そのまま空港で相方と待ち合わせしたんですよ。俺は花を持ってるし、指輪もしてるから「お前、結婚式やったの?」って言われて、「そうだよ」「え、誰の?」「俺の」っつったら、「なんで言わへんねん!」って。
佐々木 そりゃそうですよ!
鈴木 なんか相方に自慢してもなっつうか、言うの忘れちゃったのもあります。仲はいいんですけどね。相方とは普段は全然会わないけど、仕事で会ったときはずーっとしゃべってますし。
佐々木 うわ~。そんな淡々とした拓さんが昨日眠れなかったくらい、今日の開運ツーリングを楽しみにしてくださってたというのが信じられないです(笑)。
鈴木 いやいや本当ですよ。よく「お前は感情が死んでる」「目が笑ってないんだよね」って言われるんですけど、今日は態度にもかなり嬉しさが出てたと思います。ショットガンに乗れるのも嬉しかったですし、もともと僕、神道はものすごい気になってたんですよ。
佐々木 え! それは良かったです。普段も神社によく上がるんですか?
鈴木 いや、ロケで行くくらいですね。でも本当に神社のことをいろいろ勉強したいなと最近よく思ってて。いま自分がやってる釣り番組の中で、近所にある廃れた神社を、ちゃんと市の許可も取って再生しようと計画してるんですよ。っていうのは、自分が死んだ後に残るものはなにかを考えてて。そしたら俺、「200年は使える」って言われるすごく丈夫なコップを買ったんですけど、それしか残るものがなかったんです。うちの親父とかおじいちゃんもそうだけど、金儲けしようとしても死んだら誰も思い出さないし、建物でも、商業施設とか金儲けに使ってたものって結局なくなっちゃうんですよ。でもお金儲け目的じゃなくて、神様をちゃんと祀ったりすると、1000年とか平気で残るじゃないですか。だからそういうものを形にちゃんと残すような行動を、今後やっていきたくて。
佐々木 いま拓さんがおっしゃったことがまさに神道なんです。死んだ後も残るコップ、それが御神体です。日本の神様は姿形がありません。よく勘違いされるけど、コップそのものは神様ではない。コップに“宿る”のが神様なんです。
鈴木 なるほど~。勉強になる。今日行った風巻神社でも、僕が知りたかったことをたくさん教えてもらって。ちょっと軽い言い方になっちゃうけど、僕は神社の雑学とかそういう知恵をすごく知りたかったので、めちゃくちゃためになる時間でした。ただバイクに関してはちょっと苦言があるというか(笑)。インカムとか、電熱アイテムとか、バイクの情報もどんどん取り入れていきましょうよ!
佐々木 インカムの使い方、わかんないっす。電熱モノは1回も買ったことない。
鈴木 いま、時代はもう令和ですよ?
佐々木 昭和99年じゃないんですか?
鈴木 バカじゃないの?(笑)
佐々木 わりと拓さんは、新しいものを取り入れるのが好きなタイプですか?
鈴木 大好きです。いち早く買って試したくなっちゃうので。
佐々木 バイク仲間も多いですよね。もともとの仲間がバイクに乗り始めたんですか? それともバイクに乗り始めてから仲間に入っていった感じですか?
鈴木 僕がバイクの免許を取ったら、みんな免許を取り始めた感じですね。僕、なんでもすぐ誘うんすよ。バイクの免許取ろうよとか、インカム買おうよとか、基本すぐプレゼン始めるんで、みんなが騙されるってわけじゃないけど、バイク買ったり、免許取ったり、どんどんバイクチームみたいなのができていって。
佐々木 じつはめちゃくちゃコミュニケーション能力が高いですよね。
鈴木 そうですね。気がついたら、すぐ誰とでも仲良くなれますね。
佐々木 すごいな~。僕もまず、インカムを買うことから始めないとですね。
鈴木 そうですよ。インカムつけないと「友達いねぇんだな」ってなりますよ?
佐々木 うるさいなぁ、僕もこれでも一生懸命生きてんすよ!(笑)
\おまけのひとコマ/
ツーリング先で爆買い! “ワークマン芸人”です
10月に入っても夏日が続く中、取材日は急激に気温が低下した日でした。朝方は雨が残っていたこともあり、高速道路走行時はカッパを着込んでいてもかなりの寒さに。途中までカイロを貼ってしのいでいた拓さんですが、降りた高速インターの近くにワークマンを発見して緊急お買い物をスタート!
防寒インナーを買うのかなと思っていたら、アウター、インナー、帽子、グロープ……などなど買うわ、買うわ。撮影関係なく本気の爆買いモードとなってました(笑)。
聞けば、釣りに、バイクにと、普段からワークマンのヘビーユーザーだそうで、めちゃくちゃ商品に詳しいんです! 思わず僕も、オススメされたインナーソックスを購入してしまいました。
まとめ:斎藤ハルコ/写真:高柳 健
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年12月号に掲載したものを一部編集して公開しています。