まとめ:斎藤ハルコ/写真:高柳 健
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年12月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストはドランクドラゴンの鈴木拓さん
鈴木さんの目標・お悩み
目標:止まってるYouTubeを再開してバイクで日本1周したい!
お悩み1:大型二輪免許を取ったのに大型バイクを買わせてもらえない……。
お悩み2:芸能人なのにYouTubeのチャンネル登録者数も登録者数も視聴回数も伸びない!
初めての大型バイク旅に眠れないほど大興奮!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした“神社ソムリエ”として、ゲストのお人柄や願い、目標に合う神社へとご案内するこの連載。今回のゲストは、お笑い芸人の鈴木拓さんが登場してくれました!
2023年にバイクの免許を取得し、現在はロイヤルエンフィールド・クラシック350に乗る拓さん。バイク仲間とツーリングを楽しむ姿や、ロイヤルエンフィールドのオーナーズイベントに参加された模様をご自身のSNSでも披露されているので、昨年からのバイクへのハマりぶりをご存知の方は多いかもしれません。
2024年の夏には大型二輪免許を取得し、順調にステップアップを果たした拓さんですが、残念ながら、奥様からは大型バイク購入にNGが出ているとのこと。今回はせっかくの機会なので、現在乗ってみたい大型モデルだという、ショットガン650をご用意しました。
公道で大型バイクに乗るのが初めてだったという拓さんは、前日「嬉しすぎてほとんど眠れなかった」ほど、この日のツーリングを楽しみにしてくださっていたそうです。「明日には乗れるっていうのに、わざわざショットガンの動画とか探して見始めちゃった」と笑う姿からも、強いバイク熱が伝わってきました。
記事後半では、そんな拓さんのバイクトークもお楽しみください!
拓さんの愛車を紹介
普段も「ロイヤルエンフィールド乗り」です!
拓さんの愛車はロイヤルエンフィールドのクラシック350で、映画『大脱走』をイメージした第二次世界大戦仕様です。
じつは二輪免許を取った理由が「このバイクに乗りたかったから」だったとか。仕事現場にも毎日バイクで通っているそうで、この日も朝方の雨にも関わらず編集部までバイクで駆けつけてくれました。
ツーリングの目的地は新潟県の風巻神社
風の神様が背中を押してくれるバイク神社
村上天皇の御代である天歴2年(948年)、台風の災害を避け、五穀豊穣を願う天皇の許しを受けて大和国(奈良県)の龍田大社から風の神様をお迎えして建てられた神社。
戦国時代には名将・上杉謙信が風の神の荒ぶる力を借りて敵を蹴散らすために、居城する春日山城から馬を駆けて必勝祈願に訪れた逸話でも知られています。
そびえ立つ大きな杉の森の中、113段の石段を上ると社殿が現れる光景が圧巻です。
\ 鈴木さんだから /
おすすめの3つの理由
1.休日には大勢のライダーが訪れるバイク神社
→バイク神社に行きたいというご要望にお応え
2.御祭神は背中を押してくれる“風の神様”
→お仕事もバイクライフも後押ししてくれる!
3.ここ数年で一気にライダー人気が増えた神社
→人気にあやかりチャンネル登録増加を祈願!
上杉謙信が馬で通った神社は現代では“鉄馬”乗りに大人気
今回目指した、拓さんにオススメの神社は新潟県上越市の風巻神社です。現在の拓さんの目標やお悩みにピッタリなことに加え、事前アンケートに「バイク神社に行ってみたい」というご要望が書かれていたこと。そして走行距離へのリクエストに「どこでも行きたい。むしろ遠くへ行きたいです」と書かれていたことも、ご案内のひとつの決め手となりました。
というのも、都内から風巻神社までは片道約300km。関越道~上信越道をひた走る最短ルートでも、往復600kmの走行には10時間近くかかります。その間に撮影時間も取るとなると、早朝出発~深夜帰宅になることは必至。日帰り旅という開運ツーリングの制約の中でゲストをご案内するには、少々ハードルの高い神社でもあったのです。ですが長距離歓迎の拓さんは、そんな神社への長い道中も楽しんでくださった様子でした。
そして風の神様をお祀りする風巻神社は、戦国時代に上杉謙信公が必勝祈願のために馬で参拝した逸話で知られていますが、現代では“鉄の馬”に乗るバイク乗りが数多く集まる神社。風巻神社の遠藤宮司もライダーであり、バイクで参拝に上がると、まず最初に安全祈願のお祓いを受けることができます。
宮司が「風の神様の良き風をちょうだいして、安全運転でお帰りください」という思いを込めたお祓いを拝受し、拓さんのお仕事とバイクライフにも風の神様のさらなる後押しがあることを祈願した我々でした。
★参拝ではココに注目!
1.ライダーには安全祈願のお祓いを
風巻神社はライダーを歓迎するバイク神社。以前は年間の参拝者数が数十人という、地元民でも知る人ぞ知るひっそりした神社でしたが、バイク神社を掲げ、「御刻印」参加神社となってからはライダーの参拝者が急増しました。
現在はバイクで参拝に上がると、大のバイク好きである宮司がライダー、バイク、ヘルメットの安全を願ってそれぞれにお祓いをしてくださいます。休日はお祓い待ちの行列ができることも多いので、訪れる際は時間に余裕を持って行くことをオススメします。
2.バイク好き宮司の趣味全開コーナー!
社務所には「参拝者の方が楽しめるように」と、遠藤宮司が長年収集してきた年代モノのオモチャが所狭しと展示されています。
中にはコレクター垂涎の貴重なオモチャもあるそうです。境内には宮司の歴代の愛車の一部も置かれていて、ライダーならつい気になる車両に目が惹きつけられます。
3.とってもかわいいニャンコ
風巻神社は4匹の猫を飼っていて、写真は看板猫の“ちょろ美”ちゃん。とても人懐こくて、いつもお腹を見せて参拝者を歓迎してくれます。
風巻神社の御朱印&御刻印
手描きイラストで彩られた御朱印が猫好きにも大評判!
御朱印には猫と風巻神社がイラストで描かれており、“猫の御朱印”として全国の猫好きからも人気です。
クレパスで着色するイラストは宮司が1枚ずつ手描きで仕上げているため、御朱印を受けるまでにかなり時間がかかる場合もあるのでご注意を。