文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
スパイサー「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」テスト&レポート
水道も電源も不要! 持ち運べる洗浄機
水を高圧で噴射して汚れを落とす洗浄機は今や一戸建て住宅の必需品となってきた。オートバイや自動車の洗車も効率的に行えるが、都市部や集合住宅では水道と電源の確保が難しい。かといって洗車のためだけに郊外のコイン洗車場に行くのは面倒だし、バケツに水を汲んでの手洗いは効率が悪い。
そこで注目されているのが充電式バッテリーを内蔵し、ペットボトルやバケツに溜めた水を給水して噴射するモバイル型洗浄器。これなら水道も電源も不要。出先で使うこともできる。
スパイサーSWU-1の本体サイズは大きめのヘアドライヤーほど。約800gと軽量な仕上がりで、ハンドルが折り畳めるので収納性も良好。本体先端にノズルをセットし、本体にペットボトルまたはホースを繋げば準備OK。付属の洗浄タンクキットにカーシャンプーを入れて装着すれば泡スプレーも噴射可能だ。
軽量コンパクトな本体ながら洗浄力は意外なほど高い。AC電源の高圧洗浄機は噴射水圧が高く、水圧調整もできないため、ステッカー類が剥がれたり、アルミ製ラジエターコアが変形したり、配線のコネクター部に浸水するといった心配がある。しかし、SWU-1は水圧3段階、噴射スタイルが5段階に調整できるので外装からエンジンまわりまで、汚れの状態に合った洗浄力が得られる。
2Lのペットボトルでテストしたところ、噴射圧力「強」で5〜6分の連続噴射が可能。バッテリーも14分ほど保つので、日常的な洗車なら充分に間に合う。
洗浄力と携行性を両立した仕上がりで「洗車難民」の救世主となるはずだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
AC電源の家庭用高圧洗浄機を使い慣れていると最初は威力が弱く感じるが、オートバイにはちょうどいい水圧。本体とホース、ノズル、洗浄タンクをまとめて収納できるケースがあると、片付けやすくなると思う。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海