文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
デイトナ「ディスプレイバッテリーチャージャー ポータブル電源対応」テスト&レポート
AC100Vコンセントがない場所でも使える新世代充電器
オートバイの吸気が電子制御化され、スリッパー機構を採用したクラッチが増えたことで、「押し掛け」という技が使えない場面も多くなった。そこで突然のバッテリー上がりにも対応できるよう、バッテリー充電器は用意しておきたい。
デイトナのディスプレイバッテリーチャージャーは、現在のバッテリー電圧と状態(バッテリー寿命)の判定、充電時間などをデジタル表示してくれる使い勝手の良さが魅力。最新モデルは一般的な家庭用AC100V電源に加え、PD(パワーデリバリー)規格のUSB-Cモバイルバッテリー(60W以上を推奨)やポータブル電源からも入力が可能になり、どこでも充電できるようになった。
本体サイズは幅180mm×高さ59mm×長さ110mmで、重量は500g。とりわけコンパクトというほどではないが、持ち運びに苦労することはない。自宅の駐車スペースに電源がなくても使えるし、出かけた先でバッテリー上がりに見舞われても対処できる。
車体側バッテリー端子との接続はワニ口クランプで行うが、あらかじめ付属の車体接続コードをバッテリーに接続しておけばカプラーを挿すだけで充電できるから、シートの脱着や端子への接続という面倒もなくなる。
実際、僕は乗る機会の少ないオートバイに車体接続コードを接続してサイドカバー裏側に留め、乗る前に都度充電している。
状態判定機能でバッテリー交換の要/不要が判るし、充電完了までの残り時間が表示されるのも便利。総合的に見て、僕がイチ推する充電器はこの製品だ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
AC電源コードを充電器本体に巻き付けて収納できるようになったのは大歓迎。どうせなら意外に片付きが悪いワニ口クリップも本体に収まれるようにしてくれれば言うことなし。本体の防水性が高まれば屋外でも安心して使えるはず。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海