レポート:石神邦比古/写真:森 浩輔
バイク乗りの役にも立つ、天気アプリ5選
スマホを持っている人なら、「天気予報アプリ」を必ずひとつはインストールしているのではないでしょうか? とくに我々ライダーにとっては、現代のマストツールともいえる気がします。
もちろん今使っているアプリで満足しているならそれでOK! だけど、複数使うことで、「予想外の雨だ、チクショー!」なんてことを回避できるかもしれません。
この記事を作るにあたって、いろいろなアプリを試してみました。定番アプリとともに「これはいいぞ!」と思ったアプリを計5つ紹介します。いずれも無料でも利用できますよ! ※アプリによっては課金することで機能がバージョンアップするものもあります。
1.ウェザーニュース
App Storeの天気アプリで一番人気となっている「ウェザーニュース」。予報精度No.1をうたっていて、ダウンロード数は4500万を超えたとのこと!(2024年12月現在)
基本的の機能は無料で利用できます。今日の天気・明日の天気はもちろん、1時間ごとのピンポイント天気の表示も可能。1kmメッシュ&5分更新の“超細密天気予報”というだけあって、天気予報にかける並々ならぬ情熱が感じられます。
ライダーに分かりやすく役に立つ「雨雲レーダー」も高精度なものを搭載。接近中の雨雲がアニメーションで確認できますよ。また各地に設置されたライブカメラで、現状の空模様をリアルな映像で確認できるの魅力。目的地の天気がパッと分かれば、場合によっては行き先を変えるのもありですよね。
2.Yahoo!天気
こちらもライダーに限らず、人気の定番アプリ「Yahoo!天気」。
機能のシンプルさとレイアウトの見やすさが特長で、ダウンロードしてすぐに使いこなすことができると思います。GPSを利用した現在地の天気はもちろん、よく使う地域は登録することもできるので、日常的に便利に使えます。
無料で15日先までの予報がパッと見られるのも魅力。ツーリングの予定を立てる際に役立つでしょう。出先で役に立つのは、やはり「雨雲レーダー」。雨雲の動きがつかめるので、雨雲から遠ざかる方向を探すのもいいですし、雨が降る前にレインスーツを着ておこう、という判断を下す決め手にもなるはず!
3.tenki.jp
「tenki.jp」は、日本気象協会公式の天気予報専門アプリです。日本気象協会の歴史は古く、誕生したのは1950年。1993年に気象業務法が改正されるまではマスメディアに対する気象情報提供の中心にいた組織ということもあり、信頼性は折り紙つき。
レイアウトと天気の確認の仕方は「Yahoo!天気」と似ていて、どちらかひとつ使っているなら、もう一方もスイスイ使えると思います。
夏には紫外線の量、冬には風邪ひき指数などを表示する独自の機能も搭載。現在地の気温がひと目で分かるのも嬉しいポイント。天気図と気象衛星の両方を比較して見られるのはツウ好みといえそうです。PM2.5の分布予測もサクッと確認できますよ。
4.そら案内
シンプルさが特徴の天気予報アプリ「そら案内」。「たくさんの機能はいらないから、すぐに現在とこの先の天気が知りたい!」と思う方にうってつけでしょう。
また、雨雲レーダー的な機能を持つ「天気分布予報」が魅力。雨が降っているか・降っていないかだけではなく、天候を晴れ・曇り・雨・雨雪・雪の5つで分けて、色別に表示してくれます。
雨を先読みするだけではなく、曇りと晴れを分けて教えてくれるのは、ライダーにとってとてもありがたい機能だと思います。
5.特務機関NERV防災
最後に紹介するのは、「特務機関NERV防災」。こちらは天気予報アプリというより、防災情報を重視したアプリです。
地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報をお知らせしてくれます。緊急地震速報はスマホにデフォルトで備わっていることが多いと思いますが、このアプリでも設定可能。マナーモードの制限を飛び越えて、大音量で知らせる設定もできます。
天気予報機能は、表示がシンプルでとても見やすい仕様。雨雲レーダーも搭載されているので、普段は天気予報アプリとして使用可能です。
無料利用できますので、万が一のことを考慮し、入れておいて損はない思います。App Storeの天気カテゴリーで、ウェザーニュースに次ぐ2位にランクインしている人気のアプリなんですよ(2024年12月現在)。
まとめ
予定を立てるときも、ツーリング先でも役立つ天気予報アプリ
以前、海沿いをツーリングしていて、漁港に立ち寄ったとき、漁師さんが声をかけてくれたことがありました。いろいろ話す中で、「最近、天気はスマホのアプリ頼りだよ」と言われたことがとても印象に残っています。
いまや誰もが使っている天気予報アプリ。とくに雨雲レーダーの登場は、画期的だと思います。ライダーは、日帰りでも300km~500km走ってしまうこともザラ。ここは晴れているけれど、目的地の天気がどうなっているのか……アプリを駆使すればそれがだいたい分かってしまうのが、現在のツーリング事情といえるでしょう。テレビの天気予報を見逃さないようにしていた少年時代が懐かしく感じます。
またかつては主に週間予報(1週間分の天気予報)までしか知ることができませんでしたが、いまでは2週間予報・1カ月予報も簡単に確認できます。その精度はさておき、「来週末から雨が続きそうだ」「再来週からは暖かくなりそうだ」など傾向が分かるだけでも、ツーリングの予定はずいぶん組みやすくなりました。
アプリを上手く活用することで、バイク旅の安全にもつながると思います。ぜひ今回紹介したなかで、まだ利用したことがないものがあれば、試していただきたいです!
レポート:石神邦比古/写真:森 浩輔