周囲のでっぱりの影響でつまむようにしか開けれないというか。そこで、つまみ付きの開け閉めしやすいタンクキャップにしてみるよ。
CT125・ハンターカブのタンクキャップをひねりやすくしたい
ハンターカブはシートロックが掛かるので、鍵を使わないタンクキャップが採用されてるんだけど、外す時にタンクキャップ周辺の縁部分が影響して、力を入れにくいんですよ。
こういう感じで、縁が邪魔で指先でつまむようにして持つことになるんですよ。ピンチ力に依存するというか、指先なので力を入れにくい。
古いカブとかは周辺になにもないので、手のひら全体でぐいっと回すことが出来たのよね。
ガソリンを入れる度に気を遣うのが嫌なので、なんとかしたい。
カブ系ってなんかタンクキャップの純正流用できるイメージあるし、ちょっとプロに聞いてみよう。
というわけで愛知県豊橋市のカブ専門店M&Fカビィの影山さんに聞いてみた。
なんか良いのないですか?
ハンターカブのタンクキャップですね、良いのありますよ。
まず前提として、基本的に下部分が長いタイプのタンクキャップがオススメです。
ほうほう、下側の長さで種類があるんですね。
同じホンダでも、こういう下側が短いというか平たいタイプだと、ガソリンがチビる可能性があるので、うちでは推奨していません。
物理的には装着出来ちゃうんですが、エア抜きの関係で問題が起こる可能性が高いです。
なるほどなるほど。
ご質問のタンクキャップですが、つまみのあるタイプで解決できると思いますよ。
これです、こういうのが欲しかったんですよ。これってほんとは何用なんですか?
これは、ホンダ トゥディ用純正品です。
凄い良いじゃないですか。鍵もないしつまみ部分も使いやすそうだし。最高です。
これハンターカブに付くんですよね?
複数のCT125で試してみましたが、どの車両でも問題なく装着できました。
ただ、個体差による初期の渋さはあるかもしれません。そういう場合はタンクキャップ裏のゴムパッキン部分に少しガソリンを塗ってもられば、馴染みやすくなりますよ。
ちなみに検証した時の印象ですが、CT125純正タンクキャップが結構固いので、むしろトゥディ用の方がタンクへの相性が良いくらいに感じました。
なるほど良いですね。 買います。
あ、ちょっと待ってくださいね。
トゥディ用はホンダ純正で安心感があるんですが、タンクキャップにしてはちょっとだけ高めなんですよ。ですので、よりリーズナブルなものも用意してるんですよ。
これです。
カビィオリジナル つまみ付きタンクキャップです。
ほうほう、なんかゴムパッキンが付属してるんですね。
これは、比較的リーズナブルなつまみ付きタンクキャップに、ホンダ純正のゴムパッキンを同梱しています。
よくある社外品のつまみ付きタンクキャップだと、ゴムパッキンの形状が純正と違っていて、そのままだとガソリン漏れの可能性があるんですよ。
そこで、同梱の純正ゴムパッキンに組み替えることで、コスパと性能のバランスに優れたつまみ付きタンクキャップになっています。
ちなみに、純正ゴムパッキンだけでも販売してますよ。
ゴムパッキンの劣化が気になる方は、ゴムパッキン単品購入で交換していただくのもアリかと思います。
価格は各々どれくらいなんですか?
ホンダ純正タンクキャップ(タイプL)が3146円(税込)で、カビィオリジナル つまみ付タンクキャップで1628円(税込)です。
倍くらい違うんですね。
ちなみにゴムパッキンって普通に交換できるんですか?
はまってるだけですから、交換は簡単ですよ。ゴムに傷をつけないよう、注意してくださいね。
交換は適当なマイナスドライバーとかで、傷をつけないように注意して外すだけで簡単だった。
トゥディ用タンクキャップとカビィオリジナル つまみ付きタンクキャップを試してみるよ
というわけで2種類ともゲットしたので試していくよ。こちらはトゥディ用。
ハンターカブの純正と比較してみよう。
一点だけ気になるのが高さ。取っ手部分のおかげでノーマルより背が高くなるのよね。
カビィさんでもテストをしてるけど、自分のはローシートが付いてるし、後で純正シートとローシートで装着具合を試してみよう。
カビィオリジナル つまみ付きタンクキャップはこんな感じ。
各々の装着感
トゥディ純正を装着。取っ手があるからめちゃめちゃ開け閉めしやすい。ハマリ具合というか、固さについては、純正と同じ感覚。
お次はカビィオリジナル つまみ付きタンクキャップ。
まずは同梱のパッキンに付け替えるよ。元々ついてる小さいゴムパッキンを外して、同梱のゴムパッキンにするだけ。
装着時は、ツバのある部分がタンク側になるようにね。
つまみの操作感はトゥデイ用と同じ感じ。凄く開け閉めしやすい。固さについては、純正よりも気持ち優しい感じ。ただこの辺りは個体差もあるかもだけど。
よく見るとデザイン違うのね。あとこっちの方がごく微妙に背が低い。
装着時高さの違い
車体に装着した時の高さの違いはこんな感じ。
やっぱりカビィオリジナルとトゥディ純正だと、微妙にトゥディ純正の方が高く見える。
CT125純正とトゥディ用を測ってみたらこんな感じ。
測ってみたらカビィオリジナルが一番高さがあった。もしかしたら内側の形状の違いかも。
シート側への干渉を確認
純正シートのシートベース部分には、タンクキャップを避けるためのへこみがあって、それが結構深いのよ。バーコードのシールがついてるとこね。
この深さに納まれば問題無し。
この深さならたぶんタンクキャップに干渉しないとは思うんだけど、乗車して荷重をかけてみたらわかんないので、粘土を貼り付けて確認してみるよ。
カビィオリジナル つまみ付きタンクキャップよりもトゥデイ純正の方が微妙に背が高いので、こっちで検証してみるよ。
飛び出てる取っ手部分に粘土をはっつけておくよ。シートを戻して実際に乗ってみて、荷重をかけてみるよ。
さんざんシートの上で暴れて再びシートを開けたらこんな感じ。
干渉あれば粘土が千切れたりべちょってなってるはずなので、見た感じ問題無し。
これで給油時のわずかなストレスともおさらばだぜ。
ローダウンシートとかの社外シートは、加工が必要かも
さて、純正シートだったらタンクキャップを取り換えるだけでOKだったけど、じゃあ社外シートはどうだろう。
ハンターカブの純正シートって、峠の下りでフロントブレーキを掛けた時、体が前にズレるんですよ。それがイヤで、アウトスタンディングのサドルシートにしてる。
で、このシートなんだけど、ローダウンシートなので厚みが薄いんですよ。ハンターカブってなにげに足つき悪いので、ローダウンシートを装着してる人もいるはず。
アウトスタンディングCT-60のシート裏を見ると、純正シートより明確にへっこみ部分が浅い。
というわけで再び粘土を貼って、シートをしめて着座テスト。
干渉して綺麗に千切れてる。
正直この結果は予想通り。だって、純正タンクキャップ装着時よりも明らかにタンクのガタが少なかったからね。
シート取り付け部にワッシャーを足したりしてみたけど、その程度じゃどうにもならなかったので、もう仕方ない。
シートベースの干渉部分を削ろう。
硬いシートベースでタンクキャップを押してる状況ってのは、あんまり良くない気がするからね。
粘土をシートベース側につけて干渉位置をチェック。
そしたらルーターでちょっと大きめに開口していくよ。
削りまくってこんな感じ。結構分厚かった。
そして再びテスト。
粘土にへこみはあるものの、タンクキャップには当たってない。良かった。削り損になったらどうしようかと思ったよ。
念のため何度か同じように試したら、時々粘土が切れることがあった。削った部分に荷重がかかるとスポンジが接触するみたい。ちょっとこの辺りはもう少し検証してみよう。
まとめ
CT125・ハンターカブのタンクキャップに不満を感じてる人はぜひ。まじで開け閉めしやすくなるよ。
純正と交換するだけなので、取り付けも簡単だし。
レポート:若林浩志