Amazonでバイク用品を検索すると、馴染みのないメーカーの製品がランキング上位にランクインすることが多々ある。これら製品が実際にちゃんと使えるのか、気になったことはないだろうか? 今回は冬のツーリングの便利グッズ「電熱グローブ」にフォーカス。Amazonで販売されているIRON JIA'Sの「防水保温電熱グローブ」を試してみたぞ。
文:八橋秀行/写真:南 孝幸、八橋秀行
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外気温1度! 実際に極寒のツーリングで使ってみた

2024年12月末の某日朝、場所は西伊豆海沿い近辺、標高高めの風強め。

画像: 外気温1度! 実際に極寒のツーリングで使ってみた

外気温は1度、控えめに言っても極寒だ。撮影時は完全防寒で挑んだものの、山々から吹き込む冷たい風が全身に差し込んでくる。

普通の冬用グローブでは埒が開かない、少し走っただけで指先の感覚がなくなってくる。しかし、電熱グローブをテストする上では絶好のテスト環境だ。早速電熱グローブにバッテリーを入れ、電源を入れた。

画像: 最初は最高設定の「赤」で温まり方をチェックする。最大温度は55度という触れ込みだが、果たして……

最初は最高設定の「赤」で温まり方をチェックする。最大温度は55度という触れ込みだが、果たして……

なんかポカポカしてきた……!!

外気温1度の中しばらく素手を晒しておりキンキンに冷えていた手が、電源をつけて1〜2分でじんわ〜り温かくなってきた。

画像: 発熱箇所の図解。手の甲側、指先の付け根から先端にかけて電熱線が通っているイメージだ。

発熱箇所の図解。手の甲側、指先の付け根から先端にかけて電熱線が通っているイメージだ。

手の甲から爪側の指先にかけて電熱線が通っており、冷たく悴んだ指先の感覚がだんだんと戻っているのを感じる。

決して「電源つけてすぐポカポカ!」というほどではないが、しかし一度グローブ全体が温まると、体温もあわさってグローブ内が保温されるので、走っていて「手が寒い!」と感じにくいのはありがたい。

最強の「赤」モードで走ってから5分ほど経った後に、次に温かい「紫」モードに落としてみた。

しばらくして、少しは冷たくなるかと思ったが、一度保温された手の温度はすぐに落ちることはなかった。

また、適度にグローブの電熱線から熱が加えられるので、外気温1度の中で走ってもグローブの温かさが持続する。本体の裏地が起毛素材なことも起因して保温力も申し分ない。

それでは最弱設定の「白」モードはどうだろうか。

さすがに日中とはいえ、外気温1度の屋外では寒さを感じた。気温10度程度の秋先の環境が限度だろう。起毛素材とはいえ、極寒状況では段々と手の体温が落ちていく。

次にケーブルを使った車体給電方式でも試してみる。 

画像: 車体給電テストは後日、USBソケットのついた別の車両で実施した。

車体給電テストは後日、USBソケットのついた別の車両で実施した。

バッテリー給電時と同じく最強の「赤」モードで電源をつけてみたところ、確かに「暖かい」と感じるが、先ほどより温度が低く感じた。

とはいえ、乗っているバイクや使用するUSBソケットによって温度には多少変化する可能性は考えられる。

外気温1度レベルの極寒状態では、車体から電源を取るよりもバッテリーを使ったほうが電熱グローブの効果が実感しやすいかもしれない。

寒い日はバッテリーで、外気温10度程度の日中なら車体給電で、といった使い分けがおすすめだ。

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テストしてみてわかった“ここが惜しい!”ポイント

テストしてみて、なかなかの保温性能が確認できたが、実際に使ってみて気になる点も見つかった。温度を調整するボタンには、残りの電力の表示がなく、バッテリーを使っての走行中だと電力の残量がわかりにくいのだ。

画像: グローブからバッテリー残量が確認できないので「なんか寒くなってきたな……」と思ったらランプが切れていることがあった。

グローブからバッテリー残量が確認できないので「なんか寒くなってきたな……」と思ったらランプが切れていることがあった。

ケーブルで車体から給電すれば解決できるが、ケーブルでグローブと車体を繋いだ状態で走ると、ふと信号待ちで伸びをした時や、降車時などにケーブルがブツンと抜けて煩わしい時がままある。

何よりケーブルが車体からグローブにケーブルが伸びた状態は、なんとも格好がつかないのだ。実用面では最高なのだが……。

画像: ケーブル使用時は結束バンドなどで長さを調整するとスッキリ使えそうだ。

ケーブル使用時は結束バンドなどで長さを調整するとスッキリ使えそうだ。

個人差はあるだろうが、透湿性が低いのもネックだ。筆者のように手汗をかく人間からすると、手汗をかいた状態でグローブをつけ外しすると、どうしても湿気が気になってしまう。

一度、グローブの内部を手汗や水で濡らしてしまうとなかなか乾かないので、手汗が多い人はインナーグローブの使用をおすすめする。また、使用後は乾燥機等で湿気を取り除いておくと衛生的に使えるだろう。

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まとめ

1万円程度でこの性能ならアリかも!

本製品は他社の有名メーカー品の1/3程度の低価格を実現しているのが大きな魅力。

税込1万2980円でグローブ本体、専用バッテリー、バッテリー給電ケーブル、車体給電用のケーブルがすべてセットになっており、これを買えばすぐに電熱グローブが使えるのだ。

車体給電時の発熱性能がバッテリー給電より低いのが少し気になるが、バッテリー給電で最強モードにしても3時間使えるならまずまず及第点。

グローブ本体には各部に丈夫なプロテクターがついているので安全性は文句なし。バッテリーを入れたことによる煩わしさを感じることは少なく、操作性も良好だ。

細かい所に改善してほしいポイントはいくつかあるが、1万円代の価格を鑑みると許容できる範囲だろう。これからバイクデビューする人も、冬ツーリングで手冷えに苦しんでいる人にもおすすめしたい製品だ。

画像: 電熱グローブで寒い冬も快適に走ろう!!

電熱グローブで寒い冬も快適に走ろう!!

文:八橋秀行/写真:南 孝幸、八橋秀行

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