文:八橋秀行/写真:南 孝幸、八橋秀行
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冬のツーリング、どんなに厚着しても「手」が寒すぎる!
本格的に寒くなってきて、山間部の道路は凍結により通行止めになってくる時期。バイクもオフシーズン、春まで愛車も冬眠……という人もいる一方で、寒さ対策を安全に整えて冬ツーリングを楽しむ人もいるだろう。
冬のツーリングの悩みのタネは、もちろん“寒さ”だ。上半身から下半身は正直着込めばなんとかなる、頭もフルフェイスならそこまで寒くはない。
しかし手の防寒はそうもいかない。寒いからとグローブを重ねてつけると、ゴワついて運転操作に支障が出るリスクがある。そこで活躍するのが電熱グローブだ。
電熱グローブとは、一般的に車体や携帯用のバッテリーから供給される電気により、グローブに張り巡らされた電熱線が発熱することで、手を温めることができるもの。
手のかじかみや、寒さによるストレスを軽減できるため、冬のライディングの必需品と言っても過言ではない装備だ。
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電熱グローブに限らず、Amazonで製品を検索すると、ランキング上位には見慣れないメーカーの品々が連なる光景を見た経験がある人も少なくないだろう。
価格も有名メーカー品の半分以下とお値打ちなものが多いが、肝心の性能が気になるところ。ということで、今回はそんなAmazonのランキング上位にランクインしているIRON JIA'Sの「防水保温電熱グローブ」に注目した。
IRON JIA'Sは、バイクや自転車などのウエアや用品を販売する中国のメーカー。同社が販売する「防水保温電熱グローブ」は、バッテリーと充電ケーブルも付属でメーカー希望小売価格・税込1万3980円(Amazonでの販売価格は税込1万円を切る)で販売されており、レビューの評価を読む感じでは評判もなかなかのようだ。
以下では、IRON JIA'Sの「防水保温電熱グローブ」を実際に使い、装備や性能、使い勝手をレビューしていく。
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IRON JIA'S「防水保温電熱グローブ」の各部をチェック
温度は以下4段階で調節が可能、これに応じて継続使用ができる時間も変わってくる。
※それぞれ付属のバッテリーを使用した場合
グローブの質感に安っぽさはなく、手の甲や手のひらの欲しい部位には丈夫なプロテクターがついている。車体給電用のケーブルもある程度長さがあり、ケーブルの短さで困る心配もなさそうだ。
グローブの作りや頑丈さは1年ほど使ってみないとわからないが、現状見た感じでは糸のほつれ等ももなく、ケーブルに妙な断線もない。全体のつくりは問題ないと言える。
外観と機能のチェックはここまで。実際に極寒の西伊豆で使ってみようと思う。
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【コラム】ホントにスペック通りバッテリーは持つの? 実際にテストしてみた!
冷え込む早朝、外気温は5度。自宅のベランダに電源をつけたまま放置、いつランプが切れるか、数時間の間、睨めっこを続けた。
最強モードの「赤」の満充電からの稼働時間はスペックでは3〜3.5時間。果たして結果は……?
結果、ランプが切れるまで約5時間かかった。
正直2時間半、いや2時間持てば及第点と思っていたが、予想を大いに上回る結果に驚愕した。
原因を調べてみたところ、この電熱グローブに使われているリチウムイオンポリマーバッテリーには以下のような特徴があるようだ。
“温度が低下すると、電解質の粘度が上昇し、リチウムイオンが電極間を流れにくくなります。 この機動性の低下により、バッテリーの電気エネルギーの貯蔵および放出能力が低下し、その結果、容量が減少します。”※CM BATTERIESのコラム「寒冷地での LiPo バッテリーの安全性を確保するにはどうすればよいですか?」から引用
上記の理由から、今回のテストではグローブが電熱線によって発熱し、内部が保温され続けたため消費電力が少なく抑えられたことが理由と考えられる。
ツーリング中はコンビニに立ち寄ったり昼食を取るために、グローブをとってその度に電源をオフにしがちだが、バッテリー駆動時はつけっぱなしにしていたほうが長持ちするかもしれない。
(バッテリーの発熱や異臭、変形が見られたときはすぐに使用を中止すること)
※リチウムイオンポリマーバッテリーの保管方法や取り扱いに関しては消費者庁の該当ページを参照。特に電熱グローブを使わない夏場の保管時は特に注意してほしい。