以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。
今回は甑島(こしきしま)列島の上甑島を旅します。
「そもそも甑島列島ってどこ?」と思った方もいるでしょう。
場所は鹿児島県の西側、東シナ海に浮かぶ離島です。
知らない人も多いと思います。
でも、こういう場所だからこそ行きたくなります。
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
フェリーで、いちき串木野市から上甑島へ
甑島列島への渡る方法は、高速船とフェリーの2パターンから選べます。
バイクを載せる場合は、鹿児島県いちき串木野市の串木野新港から“フェリーニューこしき”に乗りましょう。およそ70分の船旅です。
アクセスがなかなか大変な分、それゆえ秘島に行けるという特別感があります。
フェリーにバイクを載せるのは、いつもワクワクしますね。
到着したのは上甑島の里港(さとこう)。ここからまずは、甑島列島北東の最果てを目指します。
離島に着いてまず気になるのは、道の具合。路面自体は本土の道とそう変わらずでした。
交通量が少ないところだと、落ち葉とか荒れ気味な道が多いかなと思います。
上甑島の北東部の“市の浦海岸”に到着しました。
この周辺には施設などはほぼありません。
小さな防波堤があり、遠くに小さな島々が見える静かな海岸です。
でも離島の最果て感が味わえるところでした。
僕は元々、地図を見るのが大好きで、あまり知られていない離島とかをよく見ています。
「この島ってどんなところなんだろう?」
その答えの場所に立っているというのが嬉しくてたまらなくなります。
さて、フェリーで到着した里港に戻り、里麓(さとふもと)武家屋敷跡に向かいます。
離島に武家屋敷があるというのが不思議な感じです。
甑島の玉石を積み上げた玉石垣が特徴となっています。
里港から少し山を登り、周辺が見渡せるトンボロビュースポット(展望所)に行きます。
ちなみにトンボロとは海を隔てた島と本土などが砂洲(さす)で繋がる地形のことで、ここのビュースポットからは上甑島の里町の展望が楽しめます。
上甑島の北に向かいます。海岸線を進むと、“長目の浜展望所”があります。
ここは太古からの風波によりできた、およそ4kmの砂洲が見渡せる地です。
またこの砂洲の反対側にも“田之尻展望所”というところがあり、逆側から長目の浜を楽しむのもおすすめです。
途中の道は交通量も少なく、片側1車線の走りやすい道が続きます。
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
甑大明神橋を渡って、上甑島から中島へ
さて、いよいよこの旅のハイライト、甑大明神橋に行きます。
甑大明神橋は上甑島から次の中島へと渡る橋で、なかなかダイナミックな景色のところです。
全長420mの斜張橋で、1993年に開通しました。
ちなみに橋のたもとには、甑大明神が祀られています。
この岩の形が、米を蒸すせいろ(甑)の形に似ていたことから、甑島という名が付けられたともいわれています。
中島に渡りました。
この島は次の中甑島への中継の島という感じです。
ここからさらには甑島列島の下甑島まで2020年に橋で繋がり、行けるようになりました。
中甑島の風景や下甑島へとつながる“甑大橋”の景色は、次回お届けします。
旅って本当にいいですよね。
写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
関野 温(せきの あつし)|プロフィール
バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。