以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。
今回は前回に引き続き、鹿児島県の甑島(こしき)列島を旅していきます。北側の上甑島と中島の風景を前回はお見せしました。ここからは南側の中甑島と下甑島の風景をお届けします。
そもそも甑島(こしきしま)列島ってどこ? って思った方もいるでしょう。
鹿児島県の西側、東シナ海に浮かぶ離島です。甑島列島の有人島は北から上甑島・中甑島・下甑島となります。
![画像: あの角島大橋を超える絶景かも! 鹿児島県の離島、甑島列島をバイクで縦断〈関野温の絶景もとめて撮影旅 Vol.18〉](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/3635297d733f94f75ad537d970fd53d9a558082d.jpg)
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
中甑島の景色
まずは中甑島を旅します。
中甑島は小さな島で、平良(たいら)という集落があります。
どこか懐かしい雰囲気が残っています。
![画像1: 中甑島の景色](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/e17cec7bb91569331a7acbf1cd83e2716ecbe276.jpg)
![画像2: 中甑島の景色](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/a95a44b4917ab7da8a40ee03b35354ff335106c5.jpg)
中甑島はこの集落と後に紹介する展望所が主な観光スポットです。
そして下甑島に向かいます。
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
絶景の甑大橋
県道でトンネルを抜けます。
![画像1: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/5c85ef8e22f394b6be869d80d1f401712143289a.jpg)
トンネルを抜けた先は……
![画像2: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/586df3c478f298fa66c50ef24172039abd413e3f.jpg)
甑大橋です。
![画像3: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/1cce36bc61fa981140bc26aa1005cd9ff6a52068.jpg)
甑大橋は2020年に開通した比較的新しい橋。鹿児島県最長の橋で、1533mもあります。
今回、初めて通ったのですが、もう嬉しくて何度も渡っちゃいました。
![画像4: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/56d5a410a503d136053d9401a0ff57e03d33a11e.jpg)
山口県の角島大橋はあまりにも有名ですが、あのクラスの絶景ですね。
こちらは本土から離れた絶海の地にあるので、秘境度も増してより魅力的に見えます。
![画像5: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/83315c74f982908673b26c0c8dce698a7ffba4a1.jpg)
橋を渡り下甑島に入って、“鳥ノ巣山展望所”に行きます。
ここからの甑大橋の眺めがたまりません。
甑島列島に来たら、甑大橋に渡るのと、そしてこの鳥ノ巣山展望所に行くのはマストですね。
![画像6: 絶景の甑大橋](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/53437e529b966e0b8a38f3483c953b1ecd5ec979.jpg)
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
下甑島の見どころ
さてここから下甑島を旅します。
下甑島は『Dr.コトー診療所』の先生のモデルとなった方がいた島です。
島のメイン県道は片側1車線の走りやすい道です。
![画像1: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/1023fb87bf68d85dbb8e884ef151ff034b685f3f.jpg)
でも所々で脇道に入ったりすると、やはり離島らしいというか少し寂れ感があります。
本土よりやや手が入っていないという感じですね。
![画像2: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/6d97c29b1bedc79b2306a86d77917bd82957a8fe.jpg)
でもそれによって島を旅している実感がふくらんできます。
![画像3: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/5163c252e04feff6f6fd681d2c10920273dce065.jpg)
島の西側に行きます。
瀬々野浦という集落に到着しました。
ここの防波堤から海を見ます。
![画像4: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/6111672e8f4ebaa182ad99e9a57657ebcb2aa1fc.jpg)
するとある岩が人の形に見えます。
“ナポレオン岩”です。
![画像5: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/5129ab6147dae2d8d8d144539cbeeb54b747e182.jpg)
確かに横顔に見えますね。
ちなみに道の途中に展望台があり、そこからも見えます。
島の道を走っていると、ときどき「離島らしいな」という風景に出くわします。
狭い道が多い印象と、島ならではの潮風の影響か、コンクリート製の物が多い感じですかね。
それが年月が経っていて、独特の雰囲気があります。
![画像6: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/66bb737833620267cea496d62d416e4211dbdb69.jpg)
旅をして、風景からも、この地の風土と生活があることを感じます。
それが観光地にはないリアルな旅なのかなと思います。
さて、島の南側を目指します。
![画像7: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/d5a023c0ac57052b8bc45a7e640e5233033e4c92.jpg)
釣掛埼灯台にやってきました。
![画像8: 下甑島の見どころ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2024/12/24/6c4cad02f471c86afbce391db60ab710ef89b695.jpg)
ここは明治29年(1896年)に開設された灯台で、海上から146mのところに立っております。離島の最果て感にあふれており、絶海の孤高の灯台ですね。
これで甑島列島の旅は終了します。
なかなか行ける場所ではないと思いますが、それでもあの甑大橋を渡るため、絶海の島々に訪れてみてはいかがでしょうか。
旅って本当にいいですよね。
写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)
関野 温(せきの あつし)|プロフィール
バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。