日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。今回から3回に分けて、瀬戸内・しまなみ海道の旅へとご案内します。
以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!動画はこちら、4K映像でこの旅の模様をご覧いただけます(撮影:関野 温)

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。

今回はバイク乗りなら一度は行ってみたい道、そして125㏄未満のバイクにはパラダイスのようなルートの「しまなみ海道」を紹介します。

広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

しまなみ海道は本州から四国を結ぶ「本州四国連絡橋」の3つのうちのひとつで、一番西側にあるものです。

そして、しまなみ海道は125㏄未満の原付バイクなら格安で渡れるのも大きな特徴となっています。

画像1: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

今回は原付二種で、しまなみ海道の旅をします。

広島県の尾道から出発です。

通常は次の島まで行くのに橋を使うのですが、今回は「日本一短い船旅」と呼ばれる尾道の渡船を使いました。

画像2: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

渡船って、なかなか馴染みがないのですが、ここ広島県の尾道では通勤や通学の足として普通に使われています。

ここの渡船はバイクもOK、そのまま船に乗り込んでいきます。

画像3: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

船はバイク、人、車などをある程度載せると、出発します。

バイクに乗ったままでの船旅は、瀬戸内らしく、物凄く興奮してしまいます。

画像4: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

およそ5分間の船旅のあと、しまなみ海道・最初の島の向島(むかいしま)に到着します。

といっても向島は交通の便が良く、本土と変わらない風景でスーパーやドラッグストアなどもあります。

しばらく走ると、次の島の因島(いんのしま)に渡る因島大橋が見えてきました。

画像5: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

この橋は、しまなみ海道のシンボルのひとつとも言えそうです。かなり大きいですね。

画像6: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

橋を渡りたいところですが、その前に向島で一番おすすめスポット、高見山展望台に行きましょう。

画像7: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

ここはしまなみ海道はもちろん、向島周辺の海が見渡せる場所となっています。

展望台まではそのままバイクで行けますが、山頂付近は急坂もあるので注意が必要です。

画像8: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

今回はモヤがかかっていて、ちょっと残念な風景となりました。

でも、ここはおすすめのスポットです。標高283m、展望デッキが整備されていて、行きやすさも特長。条件がよければダイナミックな景色を望むことができます。

また別の日に撮った写真ですが、夕方の景色も魅力的です。

画像9: 広島県尾道から向島へ、“日本一短い船旅”を選択

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因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

さて、いよいよ因島大橋を走ります。

画像1: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

車や軽二輪以上のバイクは高速道路の方を通るのですが、125cc未満の原付は専用道路で渡ることができます。

画像2: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない
画像3: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

歩行者、自転車が走れる道で、橋によってまちまちですが、因島大橋の場合、高速道路の真下を通ります。

こんな道、なかなかありません。鉄骨の枠の中を通っていきます。

画像4: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

途中、橋から見える景色が絶景なんですよね。

高所恐怖症の方には辛いかもしれませんが、真下も海で、遠くの島々も見渡せます。

また、大型タンカーも行き交っているのですが、下スレスレで通っていくことがあり、迫力満点です。

画像5: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない
画像6: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

さて、料金所にやってきました。ここは無人の投げ銭方式です。

画像7: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

通行料金は橋によって変わりますが、50円~200円。

50円の橋が多いので50円玉をたくさん用意するのがおすすめです。

画像8: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

現金払いのほか、少しお得な回数券があるのですが、売っている場所がわかりにくいので(僕の場合は途中の島の高速道路事務所で買いました)素直に50円玉の方が良いのかもしれません。

画像9: 因島大橋の魅力は外からの景色だけではない

ちなみに原付の通行料は、広島県尾道から愛媛県今治の全線で片道500円です。

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因島では造船所の風景が見られる

しまなみ海道2番目の島、因島に入りました。

因島はミカンなどの柑橘類や、蚊取り線香の原料となる除虫菊の産地としても有名です。

しばらくは東の海岸線沿いを走ります。

画像1: 因島では造船所の風景が見られる

因島水軍スカイラインという道に入りました。

名前はカッコよくて期待してしまいそうですが、意外と展望が開けません。

画像2: 因島では造船所の風景が見られる

ただ、海を眺めながら走るのは気持ちいいですね。

画像3: 因島では造船所の風景が見られる

その後も因島を進んでいくと、次の島の生口島(いくちじま)に渡る生口橋が近づいてきます。ここらは造船所が多いのが特徴です。

さすが瀬戸内というような風景……船を作るクレーンって近くで見ると物凄くデカいんですよね。

画像4: 因島では造船所の風景が見られる

今回はここまでです。続きは次回の当連載でお伝えします。

ちなみに今回載せきれなかったものは動画で紹介しているので、ご覧いただけると嬉しいです。チャンネル登録もぜひ、よろしくお願いします。

旅って本当に良いですよね。

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写真・動画・文:関野 温

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。

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