1994年に公開されたクライム映画の金字塔『パルプ・フィクション』。映画好きであれば、ご存じの方も少なくはない作品ではないだろうか。本作にはわずかな時間だが、バイクが登場する印象的なシーンがある。映画の見どころを交えて劇中に登場したバイクを紹介していこう。
画像1: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

『パルプ・フィクション』

4K ULTRA HD+Blu-ray:6589 円
Blu-ray:2075 円
DVD:1572 円

発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
※商品情報は記事公開時点のものです。最新の内容をご確認ください。

画像1: ▶▶▶Amazonはこちら パルプ・フィクション 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray] amzn.to

▶▶▶Amazonはこちら
パルプ・フィクション 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray]

amzn.to

『パルプ・フィクション』(1994年)ってどんな映画?

画像2: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

『パルプ・フィクション』は1994年に公開された、クエンティン・タランティーノ監督によるクライム映画。20世紀前半にアメリカで流行した安い紙「パルプ」に印刷された大衆誌「パルプ・マガジン」に掲載されていた犯罪小説から着想を得ている。

本作の大きな特徴として、プロローグとエピローグを挟んだ3部で構成されており、時系列もバラバラ。最後のエピローグを見て話の順序がわかるという特殊な手法が取られており、この手法は後の映画に大きな影響を与えている。

メインキャストは『キル・ビル』(2003年)で知られるユマ・サーマンと『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)で主演を務めたジョン・トラボルタ。さらにアクション映画好きなら知らない人はいないであろうサミュエル・L・ジャクソンやブルース・ウィリスなどなど、ここでは挙げきれない名だたる俳優揃いだ。

また、本作は『レザボア・ドッグズ』(1992年)に続く、クエンティン・タランティーノ監督の2作目の映画となる。カメオ出演としてタランティーノ監督自らが役を演じたことでも有名だ。

画像: (C) 2022 Paramount Pictures ギャングのボスであるマーセルスの妻ミア・ウォレス役を演じるユマ・サーマン。代表作は『キル・ビル』(2003年)、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1977年)など。英語吹き替え版『風の谷のナウシカ』(1984年)ではクシャナ役の声優も務めている。

(C) 2022 Paramount Pictures

ギャングのボスであるマーセルスの妻ミア・ウォレス役を演じるユマ・サーマン。代表作は『キル・ビル』(2003年)、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1977年)など。英語吹き替え版『風の谷のナウシカ』(1984年)ではクシャナ役の声優も務めている。

画像: (C) 2022 Paramount Pictures マーセルスの部下である殺し屋ヴィンセント・ベガ役を演じたのはジョン・トラボルタ。世界的に大ヒットした『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)が出世作。その後はキャリアが低迷していたが、本作で再びスターの座に輝いた。

(C) 2022 Paramount Pictures

マーセルスの部下である殺し屋ヴィンセント・ベガ役を演じたのはジョン・トラボルタ。世界的に大ヒットした『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)が出世作。その後はキャリアが低迷していたが、本作で再びスターの座に輝いた。

画像: (C) 2022 Paramount Pictures ヴィンセントと共にギャングの殺し屋であるジュールス・ウィンフィールド役を演じたのは、サミュエル・L・ジャクソン。本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞。一躍大スターのキャリアを確実なものにした。

(C) 2022 Paramount Pictures

ヴィンセントと共にギャングの殺し屋であるジュールス・ウィンフィールド役を演じたのは、サミュエル・L・ジャクソン。本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞。一躍大スターのキャリアを確実なものにした。

画像: (C) 2022 Paramount Pictures 落ち目のプロボクサー、ブッチ・クーリッジを演じたブルース・ウィリス。代表作は『ダイ・ハード』シリーズ、『シックス・センス』(1999年)など。2022年3月に持病を理由に惜しくも俳優業を引退している。

(C) 2022 Paramount Pictures

落ち目のプロボクサー、ブッチ・クーリッジを演じたブルース・ウィリス。代表作は『ダイ・ハード』シリーズ、『シックス・センス』(1999年)など。2022年3月に持病を理由に惜しくも俳優業を引退している。

『パルプ・フィクション』(1994年)の見どころ※ネタバレ注意

画像: 『パルプ・フィクション』(1994年)の見どころ※ネタバレ注意

……とは言ったものの先述の通り、本作は3つのエピソードを異なる時系列で描かれるため、それぞれのあらすじを説明すると、作品の内容や結末に大きく触れることになってしまう。

1994年公開と古い映画ではあるものの、せっかく星の数ある情報サイトの中から本記事をクリックしてくれた人にネタバレをするのも忍びないので、ただの映画好きである筆者の(個人的)見どころを紹介していこうと思う。

サミュエル・L・ジャクソンの名シーンを刮目せよ!

画像: (C) 2022 Paramount Pictures ギャングのボス・マーセルスの命令で、青年強盗グループに騙し取られたスーツケースを取り戻すべく、ヴィンセントとジュールスはアジトに向かう。

(C) 2022 Paramount Pictures

ギャングのボス・マーセルスの命令で、青年強盗グループに騙し取られたスーツケースを取り戻すべく、ヴィンセントとジュールスはアジトに向かう。

ボスのスーツケースを奪った強盗団のアパートに乗り込むヴィンセントとジュールス。強盗団に引導を渡すべくジュールスが拳銃を突きつけ、ジュールスは強盗の青年に「お前聖書は読むか? 聖書の中に今の状況にぴったりな一説があるって知ってるか? 『エゼキエル書25章17節』だ」と問いかける。

”The path of the righteous man is beset on all sides by the iniquities of the selfish and the tyranny of evil men.

心正しい者のゆく道は心悪しき者の利己と暴虐によって行く手を阻まれる者なり

Blessed is he who, in the name of charity and goodwill, shepherds the weak through the valley of darkness, for he is truly his brother’s keeper, and the finder of lost children.

愛と善意の名によりて暗黒の谷で弱き者を導きたるかの者に神の祝福あれ 
なぜなら彼は兄弟を守る者 迷い子たちを救う者なり

And I will strike down upon thee with great vengeance and furious anger those who attempt to poison and destroy my brothers.

主なる神はこう言われる 
我が兄弟を滅ぼそうとする悪しき者に私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐を彼らになす

And you will know my name is the Lord when I lay my vengeance upon thee!”

私が彼らに仇を返すその時 
彼らは私が主である事を知るだろう

画像3: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

印象深い本作屈指の名シーンのひとつだ。実際に旧約聖書に記されているのは最後の2文だけで、その2文も少し異なっている。つまりはジュールスのデタラメなのだが、サミュエル・L・ジャクソンの捲し立てるような口上も相まって、見るものを圧倒する迫力だ。

本シーンはタランティーノ監督が敬愛する千葉真一主演のアクション映画『ボディガード牙』(1976年)アメリカ版のナレーションからインスピレーションを得たと言われている。

ユマ・サーマンとジョン・トラボルタの伝説のダンスシーンは必見!

画像4: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

もうひとつ、作中の名シーンをご紹介したい。プロローグに次ぐ物語の中で、ヴィンセントとギャングのボス・マーセルスの妻ミア・ウォレスのツイスト・ダンスシーンだ。

マーセルスにミアの世話を頼まれたヴィンセントは、彼女が望むまま食事やダンスを共にするのだが、その際に踊ったダンスシーンはタランティーノ監督の映画愛が凝縮されているのだ。

ダンスはヴィンセント役のジョン・トラボルタの主演作『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)をベースに、振り付けや撮り方、服装はF・フェリーニ監督のモノクロ映画『8 1/2』(1963年)をオマージュしていると言われている。

『パルプ・フィクション』(1994年)に登場したバイクは?

画像: (C) 2022 Paramount Pictures バイクの登場シーンはほんの数カットと少ないが、印象的なシーンのひとつであることは間違いない。 「こいつはチョッパーさ!ベイビー!」

(C) 2022 Paramount Pictures

バイクの登場シーンはほんの数カットと少ないが、印象的なシーンのひとつであることは間違いない。
「こいつはチョッパーさ!ベイビー!」

劇中でブルース・ウィリス演じるプロボクサー・ブッチ・クーリッジが登場したバイクは、ハーレーダビッドソン「FXR スーパーグライド」だ。

V型2気筒ショベルヘッドエンジンを搭載し、剛性の高い3点式のラバーマウントフレームを採用。先祖に「FX1200 スーパーグライド」をもち、優れたハンドリングとスポーティな走りが特徴だ。

1982年に誕生したこのバイクは発売当時、その独特なフレーム形状が受け入れられず、大きな話題とはならなかったが、本作と、テレビドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』(2008年)にクラブカスタムされたFXRが登場したことで知名度を上げた。

本作で登場した「FXR スーパーグライド」はロングフォーク化など一部カスタムが施されているようだが、映像からは詳細は確認できない。作中では、2種類のバイクが使用されているようだ。

ブッチがどんな理由でバイクに跨ったのかは、物語の結末に関わるため、本記事では伏せておく。ぜひご自身の目で確かめてほしい!

『パルプ・フィクション』(1994年)のまとめ

画像5: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

クライム映画の金字塔として現在でもファンから高い人気を誇る本作。タランティーノ監督の手掛ける暴力と贖罪の行く末を断片的に、かつワイルドに描いた名作だ。

作中では60〜70年代のロックやファンクが印象的な場面に散りばめられ、シーンへの没入感を高めてくれる。

また、役者もユマ・サーマン、ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリスなどなど、今となっては実現不可能な超豪華キャストが共演していることも忘れてはいけない。

作品自体は……言ってしまえば登場人物の会話劇がメインで、どのキャラクターも側から見れば取り止めもない話を、あるときは捲し立てたり、ダラダラと話しているシーンが続く。だが、そこに“タランティーノ節”を感じるのは筆者だけではないはずだ。

作品から伝えたいメッセージもなにもない、しかし飽きさせない会話劇とシャッフルされた構成は何度も観たくなる一種の中毒性を感じさせる。

そんな『パルプ・フィクション』(1994年)、さる2022年12月に待望の4K Ultra HD版のブルーレイが発売された。ダンスシーンで映し出されるふたりのスーツの質感、照りつける太陽と陰鬱な夜の闇のコントラスト、既存のBlu-ray版と見比べると、描写力は段違いだ。

画像6: (C) 2022 Paramount Pictures

(C) 2022 Paramount Pictures

『パルプ・フィクション』

4K ULTRA HD+Blu-ray:6589 円
Blu-ray:2075 円
DVD:1572 円

発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
※商品情報は記事公開時点のものです。最新の内容をご確認ください。

画像2: ▶▶▶Amazonはこちら パルプ・フィクション 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray] amzn.to

▶▶▶Amazonはこちら
パルプ・フィクション 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray]

amzn.to

まとめ:八橋秀行

This article is a sponsored article by
''.