今どき750cc/ナナハンっていう排気量に美学を感じる理由はないかもしれません。でも、排気量のことを置いておいてもこのバイクは『素の完成度』が高すぎる……ピュアな4気筒スポーツ大型バイクが欲しいなら絶対おすすめ!
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一度乗ったら忘れられない傑作バイク『GSX-S750』

スーパースポーツのエンジンをアップハンドルで快適に楽しめるスズキ「GSX-S」シリーズ。

その中で750cc直列4気筒エンジンを搭載したストリートファイターがGSX-S750です。現代でも通じるエッジの効いたスタイルでありながら、走らせればとんでもなくヤバい性能を発揮する……それが2025年の今だと中古で70万円から狙えるって、これは見過ごせない事態!?

ちなみにこのバイクの印象は? と聞かれたら……

画像: ※本記事の車両は2018年カラーです

※本記事の車両は2018年カラーです

『これまで乗ったバイクすべての中でいちばん私を上手く走らせてくれたバイク

迷わず、こう答えます。

本気です。忘れられない。はじめて乗った時は本当に感動しました。

画像: 一度乗ったら忘れられない傑作バイク『GSX-S750』

何がスゴいって、まず伝えたいのはスーパースポーツGSX-R750譲りのエンジンの異様なほどの精密さです。

ちなみに最高出力は112馬力。十分に速すぎ。

でも本当の魅力は最高出力じゃなくて、そのフィーリングにあるんです。

スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

画像1: スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

ちなみに8000回転以上エンジンが回ると112馬力のパワーが炸裂しすぎます(笑)

なので高速道路クルージングなら5000回転以下がおすすめ。できれば5速とか6速の3000~4000回転がいい。

これちょっとすごいんですよ?  わりと感動します。

陳腐でも何でも、これほど「シルキー」っていう表現をしたくなるエンジンは滅多にお目にかかれるものじゃありません。

微細な振動すら消えて、エンジンが『無い』みたいなんです。

画像2: スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

サウンドも低回転時は静か。ツーリングペースで流して走ると、走行中は風切音のほうが目立つくらいです。

だから、というか……走行中に風の音以外が無い。

マフラーの音量がうんぬんじゃなくて、エンジンが完全な精密さを伴って存在感を消すと、自分の世界に風の音しか残らないってこと。

衝撃でした、あの感覚。もはや天使のフィーリングだと言いたい(笑)

画像3: スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

なので実はこのバイク、けっこうツーリング向きなんじゃないかな? とも思います。

本質的にはスポーティさが信条のスーパーネイキッドのはずなんですけどね……だけどちょっと舗装が荒れたような道でも、普通に快適に走れるんですよ。

その最大の理由はフロントの倒立フォーク。これがなかなか良い仕事をする。

ゆっくり走っているときはストローク感があってしなやか。だけどペースを上げると奥で粘るからわりと強めのブレーキングもOK。サスペンションのセッティングを変えずとも、のんびりからスポーティな走りのシチュエーションまで柔軟に対応します。

画像4: スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

エンジンだけじゃなく足まわりのフィーリングが絶妙なのも、このバイクの隠れた魅力です。

なので意表をついて街乗りが得意(笑)

本質はかなりエッジの効いたスポーツバイクなんですけどね……続編ではその『意外な街乗り性能』から、ヤバい走りの性能についてお話してみようと思います。

むしろここからが本番です!

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