北海道・虻田神社(あぶたじんじゃ)
北海道虻田郡洞爺湖町青葉町54番地
雪紐現象
強風によって鳥居に張り付いた雪が、時間の経過と共にゆっくりと柱を伝い降りて、まるで白蛇のように見える「雪紐(ゆきひも)」と呼ばれる現象が見られる神社です。「雪紐」は厳密な気象条件が重なった時にだけ現れ、その姿が見られるのは30分ほどの短い間。
しかも数年に一度、まれにしか起こらないため、じつは僕もまだ見たことがありません。冬季にバイクで行くのは厳しい神社ですが、“巳年”の令和七年、鳥居に現れる“白蛇様”にお会いできることを期待しましょう!
宮城県・金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)
宮城県岩沼市三色吉字水神7
巳年の金運
社名に「金」と「蛇」が入った、巳年の金運にあやかるにはピッタリの神社。蛇や金にちなんだ御朱印やお守りが人気ですが、僕のおすすめは「金属カード守」。
お財布に入れて違和感のないカード型で、クレジットカード番号のように神社の電話番号が刻まれているなど、洒落心を感じるデザインです。中でも注目は、巳歳御縁年に特別頒布されるオールブラックの「金運カード守(黒)」。重厚感のあるケース付きで、ガジェット好きライダーの気持ちをくすぐります。
宮崎県・大御神社(おおみじんじゃ)
宮崎県日向市日知屋1番地
龍と蛇
絶景の柱状岩上に建つ社殿が北西を向いていたり(ほとんどの神社の社殿は南か東向き)、日本最大級の「さざれ石」郡など、見どころの多い神社ですが、巳年に注目したいのは、約5000年前の縄文人が造った古代遺跡。
すり鉢状の壁面に刻まれた螺旋の切り込みは“龍と蛇”を表し、水をたたえた底に据えられた卵型の岩は“命”を表します。さらに、境内近くの洞窟(この岩窟も縄文時代に造られた人工物)に鎮座する鵜戸神社では、出口の光がまるで昇り龍の姿のようです。
神社ソムリエ・佐々木優太
これまで参拝した神社は1万5000社以上、受けた御朱印は4400を超える神社ソムリエ。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。2024年12月20日に、ゲッターズ飯田さんとの共著『幸せ舞い込む! あなたの開運神社』が発売。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。
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まとめ:齋藤ハルコ/写真:井上 演、高柳 健、松川 忍、森 浩輔、オートバイ編集部
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年2月号に掲載したものを一部編集して公開しています。