文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

スペシャルパーツ武川「USBチャージャー」テスト&レポート

SPECIAL PARTS TAKEGAWA
USBチャージャー(2ポートTYPE-A/C)
税込価格:4950円
販売元:スペシャルパーツ武川
電源スイッチと電圧計装備のUSB-A&C給電ユニット
「ハンドルまわりにUSB電源」は、もはや当たり前の装備。スマホやスマートモニター、電熱アイテムへの給電、インカムや動画カメラの充電など、現代のライディングシーンには欠かせない存在だけに多種多様なタイプが市販されている。
武川の新製品は本体サイズが長さ66mm×幅45.5mm×厚さ21.5mmと、既存のUSB電源ユニットよりやや大きめ。これは汎用性の高いUSB-A(QC3.0)と携帯ガジェットの主流であるUSB-C(PD)という、どちらも急速充電に対応した2ポート構成に加え、電圧計とユニット自体のオン/オフスイッチも装備しているためだ。パイプハンドルにクランプするマウントはΦ22.2mmとΦ25.4mmに対応。車体側バッテリーに接続する電源コードは約1370mmと長さに余裕があり、装着位置の自由度も高い。
USB電源は車体側12V入力を5Vや9Vに変圧して出力するため、何も接続していなくても僅かに電力を消費する。乗車頻度の少ないオートバイでバッテリー上がりを避けるためには車体側のACC(アクセサリー)配線を探して接続する必要があるが、この製品はスイッチ付きなのでバッテリー端子に直接接続してもバッテリー上がりの心配がなく、端末側の過充電も防げる。
さらに入力電圧がリアルタイムでデジタル表示されるから、バッテリーやレギュレーターといった電装系の状況を把握できることも心強い。
スマホ以外にレーダー探知機やスマートモニター、USB電源仕様のグリップヒーターを同時使用する人には特にお勧めできる仕上がりだ。


しっかりした作りのシリコン製カバーによって防塵・簡易防水性能を確保。左側の四角いボタンが電源スイッチになっている。

USB-AはQC3.0規格。出力電圧は5V/3.4A、9V/2.5A、12V/2Aで最大24w。USB-CはPD規格。出力電圧は5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67Aで最大25w。もちろん2系統同時に使用できる。

入力(車体側)電圧を6Vから30Vまでリアルタイムで表示。バッテリー本体だけではなく、レギュレーターを含めた発電系のトラブルも察知できる。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
急速充電対応の2ポート、オン/オフスイッチと電圧計、複数の回路保護機能搭載で実用性は文句なし。ユニット本体がもっとコンパクトになって防水性能も高まれば装着位置の自由度が増し、雨中走行や洗車時の浸水を心配しないで済む。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
