セパハン+フルカウルといえば高速道路は苦行だけど……?
セパレートハンドルのフルカウルスポーツならワインディングを楽しんでなんぼでしょう!
ということで高速道路に乗っかって郊外へ向かうワケですが、特殊な形状のハンドルを装着した『GSX-8R』は高速道路でもまさかの無双状態!
弱前傾のライディングポジションにより、セパレートハンドルのバイクあるあるの腕やら首やら背中やらの辛さがほとんどありません。
もちろんそうは言ってもセパレートハンドル。
いくらか前傾姿勢になるのは変わりないので、「ニーグリップに慣れれば」という枕詞はつきますが、『GSX-8R』のタンク形状は膝のフィット感がバツグンなので、ニーグリップはしばらく乗れば慣れてしまいます。
『GSX-8S』にはないフロントカウル&ウィンドスクリーンのおかげである程度走行風も緩和されるため、風による疲れに悩まされることもありませんでした。
そしてもちろん、800ccクラスの大型バイクは高速巡航にも余裕があります!
低中回転域でもトルクフルな出力特性のおかげで、高いギアかつ低回転で流していてもスルスルっと加速してくれるから、車線変更や追い越しでせわしなくシフトチェンジする必要もありません。
走行風から守られた快適なシートの上、オートマチック感覚で流していればいつの間にか目的地に到着、といった具合。
……といっても『GSX-8R』は純粋なツアラーではないので、「Vストローム」シリーズや『GSX-S1000GT』といった生粋の長旅バイクに比べれば多少の疲労感は否めません。
しかし、高速道路において必ずと言っていいほど身体の痛みとの闘いになるセパレートハンドルバイクで、ここまで快適性が高いのはもはや革命的かもしれない⁉
「すごく低燃費」とは言えないけど、ロングツーリングも安心できる航続距離を確保!
『GSX-8R』の燃費は、公表されているメーカーのWMTCモード値で23.4km/L。
今回の試乗での総走行距離が475.8km。総給油量が20.31Lなので満タン方式で算出した実測燃費は23.42km/L。
ほぼWMTCモード値とドンピシャな数値がでました。
正直、数字だけ見ると「とっても低燃費」というわけでもありませんが、800ccの大型バイクとしてはそこそこ燃費の良いほうだと思います。
1000ccクラスのモンスターたち(GSX-S1000)とかにくらべるとかなり経済的だと思う。
タンク容量は14Lなので、実測燃費から算出した航続距離は327.98km。
ちょっとしたツーリングなら無給油でも帰ってこられそうなくらいの航続距離は確保されています。
もちろん、趣味性の高いバイクにおいて燃費を指摘するのは野暮かもしれませんが、給油のタイミングなどを考えると、長く走れるに越したことはありません。
そういう点でも給油ポイント・給油量をなるべく減らせる『GSX-8R』の燃費や航続距離はロングツーリングでも頼もしい味方になるはず!
それに、『GSX-8R』のアクセサリーには積載量を拡張できるサイドケースや大きなタンクバック、走行風の影響を低減してくれるツーリングスクリーンもラインナップされているから、もうロングツーリングしてくださいって言ってるようなものですね!
(下に続きます)
さて、こう話すとフルカウルスポーツというよりツアラーとしての気質が強いようにも聞こえてしまいますが、そういうわけでもないのが『GSX-8R』!
もちろんこの後ワインディングで走らせたんだけど……
スポーツライディングがどえらい楽しいぞ⁉
To be continued……