文:西野鉄兵
バイク用ジーンズ最注目ブランドのBMC

ジーンズで二輪市場に旋風を巻き起こしたBMC
革パン、チノパン、カーゴパンツ、乗車専用のライディングパンツ……ライダーが好むパンツは数あれど、いまも昔もその中心にあるのはジーンズだろう。
国内のバイク用ジーンズブランドでいまもっとも勢いのある注目株といえるのが、BMC(ブルー・モンスター・クロージング)だ。
BMCは一般アパレルのデニム製品ブランドとして2015年に創立した後、2020年に二輪業界に進出。2024年には2りんかんでのジーンズ販売本数ナンバーワンのブランドに輝いた。

▲2024年に2りんかんでのジーンズ販売本数1位獲得を達成し、2025年はこのロゴをポップなどに使い、ライダーへのアピールをさらに加速する。
その製品の特徴は、デザインのかっこよさと、アイテムごとの機能の分かりやすさだと思う。通年モデル「街を歩けるライダーデニム」は、バイクに乗ることに特化した構造と仕様で、それでいてバイクに乗らない日も街へ穿いていける美しいシルエットを持つ。
そんな通年モデルが進化した。「シン・ライダーデニム」は、ひと言でいえば快適性を大幅に高めている。

BLUE MONSTER CLOTHING
シン・ライダーデニム
カラー:ブルーリンス、濃色USED
サイズ:M(30)、L(32)、XL(34)、3L(36)
販売店舗:2りんかん全店
発売日:2025年2月20日(木)
税込価格:1万4980円

BLUE MONSTER CLOTHING
シン・ライダーデニム
カラー:ブルーリンス、濃色USED
サイズ:M(30)、L(32)、XL(34)、3L(36)
販売店舗:2りんかん全店
発売日:2025年2月20日(木)
税込価格:1万4980円
BMC「シン・ライダーデニム」のココがすごい!
“タテ伸び”する新生地! 抜群のストレッチ性能

BMC「シン・ライダーデニム」は“バイクに乗りやすいこと”、この一点に特化して開発されている。
従来モデルもストレッチ性能が好評だったが、さらにバージョンアップし、ヨコ伸びだけでなく“タテ伸び”も実現した。
横方向に伸びることで、着圧のストレスを緩和し、快適性を高めてくれる。そして新たな縦の伸縮性により、膝の曲げ伸ばしに対応した。つまりバイクに乗ることをより直接的に楽にしてくれるというわけだ。

この生地は、広島県にある老舗デニムメーカー「カイハラ」とBMCが共同で開発したオリジナル素材、日本製のデニムとなる。数値で表すと、縦方向に118%・横方向に122%の伸縮性を持つ。
筆者も最終サンプルを試着してみた。穿き心地はジーンズというよりもジャージやスウェットに近い。数値で受けた印象よりも伸縮性は高く感じる。屈伸も開脚も自由自在で、長時間のツーリングやアウトドアレジャーでも活躍するはず。キャンプツーリングにもぴったりだろう。
それでいて、見た目や手触りは完全にデニムだから不思議だ。市場にはデニムの柄をしたスウェットも流通しているが、「シン・ライダーデニム」は正真正銘のデニムパンツ。傍から見たら、ストレッチ素材が使われていることさえ分からない。

もしお手元にストレッチジーンズがあるなら、縦方向にも伸びるか試してみてほしい。筆者もいろいろなメーカーのもので試してみたけれど、「シン・ライダーデニム」ほど横方向と同じように縦にも伸びるジーンズは見当たらなかった。
“縦にも伸びるようになった”。言葉にすると大したことないように感じるかもしれないが、部屋着や寝間着の役割も果たせるほどに、リラックスして穿ける。
ライダー専用の立体構造

BMCのバイク用ジーンズはすべて、立体構造の独自パターンが採用されている。「シン・ライダーデニム」もそれは同様。跨るときや、膝を曲げたときに楽で、生地が突っ張らないつくりになっている。

この立体構造とタテ伸びするデニムが上手くマッチしたという。相乗効果によって、1+1=2をはるかに超える快適性を実現。伸びると楽な部分が的確に望む方向に伸び、乗車時はもちろん、乗り降りのしやすさも従来モデルより高まっている。一日穿いた際に感じる疲労のちがいは歴然だという。
ポケットもバイク乗り想い

一般的な5ポケットにプラスして、BMC製バイク用ジーンズには左ふとももにスマートフォンを入れることを想定したポケットが備えられている。
はじめは不安に感じるかもしれないが、実際に使ってみると、落ちる心配がないことに気づくはず。停車時に跨っている状態でのスマホの出し入れがすこぶるしやすい。

ヒップポケットはライダーズウォレットを入れることも想定した深底仕様。下部に補強が施されており、伸びつつもタフなつくりになっている。
ポケットの位置自体も一般的なジーンズより外側にすることで、財布などがライディングの妨げになることを回避している。ヒップポケットのステッチはBMCの「M」をモチーフとしたデザインだ。
膝部分にプロテクターを標準装備

膝部分にはEVA製のソフトパッドが備わっている。高さの調整も可能。
着脱は外側に付いているファスナーから行なえて便利。バイクに乗らない日や洗濯をするときには簡単に外すことができる。サイズが合えば、お手持ちのプロテクターと換装もできるだろう。
膝位置は従来モデルよりも少し下げられ、従来モデル以上に多くの人がフィットしやすいよう最適化が図られた。
普段から穿ける美しいシルエット

BMCの代表・ローリー青野氏は、長年に渡って一般アパレルのデニム製品を手掛けてきた人だ。国内大手のエドウインに在席していた期間も長い。
そんな青野氏がプロデュースするBMC製品は、ファッション性が高いことは大前提。ギアとしてバイク用品を開発するのではなく、あくまでもファッションアイテムとして、つくられている。多くの二輪用品メーカーと出自が異なっているのだ。

▲ブルーリンス

▲濃色USED
「シン・ライダーデニム」は、ほかのBMC製ジーンズと同様に、裾に向かってすぼまっていくレギュラーテーパードカットを採用している。脚が長く見える効果があるのとともに、裾がバイク乗車時の妨げにならないという美点もある。
少し細身に見えるかもしれないが、抜群のストレッチ性能によって、脚の太さのちがいをカバー。多くの人が気持ちよくフィットして穿くことができる。

サイズはM・L・XL・3Lの展開で、それぞれウエストは30・32・34・36インチ。股下の長さはすべて82cmになる。従来モデルからサイズ感は微調整された。股下が2cm伸ばされ、膝下の太さが少しゆったりめなつくりになった。ユーザーからの声を受け、より多くの人が安心して購入できるように見直したそうだ。
ストレッチ性能を特長としながら、穿いた際のシルエットのパリッとした感じはBMCのなせる業。お尻が持ち上げられる感覚があり、見た目も美しい。


ウエスト部分の設計も独自のノウハウに基づいたもの。腰が浮かないつくりになっていて、前傾姿勢を強要されるバイクでも安心。隙間風も入りにくい。
カラーは、上品なワンウォッシュの「ブルーリンス」と、自然なユーズド加工が施された「濃色USED」の2色がラインナップ。どちらも価格は税込1万4980円だ。
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【まとめ】驚愕のストレッチ性をぜひご体感あれ!

まず一度、2りんかんの店頭で試着してほしい!
バイク用ジーンズは生地の厚さや頑丈さをウリにした製品も多い。また耐水性や多彩なポケット、ウエストアジャスターなど多機能であることを謳う製品もよくある。
BMCの製品は、特徴の“一点集中”に重きをおいてつくられている。「シン・ライダーデニム」でいえば、“バイクに乗りやすいこと”、その一点だ。
機能を絞ることにより、適度な価格も実現している。それが多くのユーザーに選ばれている理由にもなっているのだろう。

穿いた瞬間にデニムであることを疑いたくなる、新感覚のストレッチ性能を、ぜひ店頭で試着して体感してみてほしい。
「シン・ライダーデニム」は、2りんかん全店で2025年2月20日に発売された。サイズや店舗によっては早期完売もあり得るだろう。販売本数ナンバーワンのBMC製ジーンズは、いつでもどこでも買えるものではない。
BMC「シン・ライダーデニム」の紹介動画
#203 【シン・ライダーデニム①】バイク業界初『タテに伸びる』デニムを搭載!脱細身!ライダーの意見でアップデートしました!股下82cm・プロテクター位置など実用的改善多数!フルモデルチェンジです。
www.youtube.com#224 【シン・ライダーデニム②】新機軸『タテに伸びる』バイク用ジーンズが2りんかん全店発売予定!日本製特殊デニム・脱細身・股下82cmの大型フルモデルチェンジ!
www.youtube.com#234 【シン・ライダーデニム③】穿き心地ジャージ『タテに伸びる』バイク用ジーンズが2月20日2りんかん全店デビュー!商品特性・カラー展開・日本製マルチストレッチデニム・大型モデルチェンジを解説!
www.youtube.com