いよいよプレシーズンテスト、スタート!
1月31日から2月2日にかけて、いよいよ2025年のプレシーズンテストが始まりました。この3日間のセッションは「シェイクダウン」と呼ばれ、各メーカーのテストライダーとルーキー、さらにホンダとヤマハは「コンセッション」(=優遇措置)を受けて、レギュラーライダーの参加も許されるテストです。
マレーシア・セパンサーキットで行なわれるそのテストを前に、各チームともそれぞれ今シーズンのチーム体制を正式発表。ドゥカティ3チーム、アプリリア2チーム、KTM2チーム、ヤマハ2チーム、ホンダ2チームの、計11チーム22名のラインアップが発表されました。
2025年に関しては、ルーキーが小椋藍(トラックハウス・アプリリア)、サムキアット・チャントラ(LCRホンダIDEMITSU)、フェルミン・アルデゲル(グレジーニレーシング・ドゥカティ)の3名で、メーカースイッチがドゥカティ→アプリリアのホルヘ・マルティン&マルコ・ベッツェッキ、アプリリア→KTMのマーベリック・ビニャーレス、ドゥカティ→KTMのエネア・バスティアニーニ、ドゥカティ→ヤマハのジャック・ミラー、アプリリア→ヤマハのミゲル・オリベイラの6人となりました。
大きなニュースとしては、ドゥカティサテライトのプラマックレーシングがヤマハ陣営に加入し、4チーム8人だったドゥカティ勢が3チーム6人となり、1チームのみだったマハ勢が2チーム4人になった、というところでしょうか。
もちろん、中上貴晶がフルタイムライダーからテストライダーとなったことで、新たにMotoGPクラスに昇格した小椋藍が、日本人唯一のMotoGPライダーとなったことも大きなニュースですね。
ホンダの新しいニュースとしては、ファクトリーチームのメインスポンサーがレプソルでなくなり、正式チーム名をホンダHRCカストロールに改称。サテライトチームは引き続きLCRホンダのまま、ヨハン・ザルコがカストロールの、サムキアット・チャントラがIDEMITSUの支援を受けます。
けれどホンダはチャントラ以外、コンセッションを受けてレギュラーライダーが参加できるシェイクダウンを体制発表会のために欠席。うーむ、この時期に走行時間を稼いでおかないといけないはずなのに……。なにか考えがあるんでしょう、きっと!
ヤマハは前述のようにサテライトチームを加えての2チーム4人体制に戻り、基本的に同じファクトリ―スペックのマシンを4台用意しているようです。ヤマハがセカンドチームと呼ぶサテライトチームには、これまで長年ドゥカティを使用してきたプラマックレーシングが加入し、ジャック・ミラーとミゲル・オリベイラがライダーに。おっと、ジャックはこれでホンダ→ドゥカティ→KTM→ヤマハと4メーカー目のマシンでのグランプリ参戦となりますね。
次回、いよいよ始まったプレシーズンテストの模様をお送りしますね。
写真/motogp.com 文責/中村浩史