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第一印象は意外と優しい……?市街地も快適で軽快なストリートバイク!

2021年に試乗したスズキ『カタナ』は、モデルチェンジ前の初期モデル。
とにかくスタイリングに惚れて試乗に漕ぎつけたのだけど、愛車以外では初めての大型バイクで、排気量もリッタークラスだったためはじめは期待やら不安やらが綯い交ぜだったことを覚えています。
当時中古で購入した大型バイクに乗っていましたが、10年落ちのミドルクラスと150馬力のリッタークラスとでは緊張感が違います……。
そうして迎えた試乗当日でしたが……。
あれ……? 意外と優しい……。

『カタナ』は初期型でもMAX148PSを発揮するモンスターマシンですが、街乗りで走り出した感覚は非常に親しみやすい印象。
もっとドン突きに悩まされるかと思っていましたが、『GSX-S1000』譲りの高回転型4気筒エンジンは低回転のトルクが太すぎず扱いやすいのか……?
なんて思っていましたが、このバッチリ調整された走りだしの秘訣はスロットルにあるみたい。
『カタナ』には専用開発された「プログレッシブスロットル」という特殊な形状のスロットルボディーが採用されていて、スロットルの開けはじめで機械的に穏やかな出力特性になるよう調整してくれています。

個人的には2022年のモデルチェンジで搭載された電子制御スロットルも魅力的ですが、改めて思い返すと初期型のプログレッシブスロットルは素晴らしい調整。
安く抑えられるなら、電子制御でなくてもあえて中古の初期型を選びたいくらい。
走り出してからも市街地での常用回転域・速度域では軽やかな加速をみせてくれて、スロットルワークに過敏な印象はありません。
極低回転では「ローRPMアシスト機能」が発動するため、発進でエンストするような不安も少なく、大型バイクの繊細なクラッチレバー&スロットルワークに慣れていなくても比較的安心して走り出すことができますよ。

また、採用されたアップハンドルも新型『カタナ』においては魅力ポイントのひとつ。
「カタナ」といえばセパレートハンドルの印象を持つ方も多いかと思いますが、ハンドリングの軽快さやライディングポジションの自由度を考慮すると、楽しく走るならアップハンドルは大きな武器になります。
もちろん、各パーツメーカーから販売されているセパレートハンドルでカスタマイズを楽しむのもヨシ!
その辺りは乗り始めてから考えても良いのかも?

基本的にはじめてのリッタークラスの大型バイクでしたが、走っている最中に感じる不安はあまりありませんでした。
教習所で免許取ってるし、バイクには何年も乗っていたので当然と言えば当然なのですが……。
ただ一点気になったのは足つき性。
シート高は825mmとやや高めで、身長174cmの筆者で踵が若干浮きます。
自分がこの時まで乗ってきたバイクの中で、初めて足つきに不安を覚えたバイクでした。

シートの形状などもあり、小柄なライダーは少し停車時に気を遣うかもしれません。
足つきの点で諦める方も多いと聞く『カタナ』ですが、ノーマル状態に跨って諦めるのはちょっと早いかも!
各パーツメーカーからはシート高を20mmほど下げられるカスタムパーツがちらほら販売されていて、中には40mm下げられるなんてものも!
中古で初期費用を抑えて乗り出せれば、こういった自分の体格に合わせたアジャストパーツの導入などにお金を使えるかも?
シート高を下げられるローダウンキットが各パーツメーカーから展開中!
【P&A International ローダウンキット For SUZUKI KATANA】

【EFFEX ローダウンCOMPキット KATANA】
車重事態は215kgと、250ccや軽量な400ccクラスに比べると大分重たくなるものの、大型バイクの中では軽い部類。
重心やハンドルの位置関係によるものか、引き起こした際も大型バイク特有の重たい感じはなく、慣れるとスイスイと取り回しできます。
ライディングポジションも軽く前傾した自然なポジションだから、市街地の渋滞でも非常に快適。
シャープで個性的なスタイリングですが、第一印象はかなり扱い易さや乗りやすさが前面に見えた『カタナ』。
でも、ひとたびワインディングに飛び込むと違った表情を見せる⁉