自由なライポジと軽快なハンドリングがストリートライディングで光る!

スズキの新型『カタナ』はスペックこそ148PSを発揮するパワフルなスポーツマシンですが、実際に街中で乗ってみるとプログレッシブスロットルやローRPMアシストシステムなどの機能により、想像以上に快適に走行することができました。
シート高やシートの形状により若干足つきに不安が残りますが、その辺りはカスタマイズや慣れで何とかなりそう。
して、いかに街乗りが快適とは言え、1000ccクラスの大型バイクはツーリングがメイン舞台となるでしょう。
というワケで、さっそく高速道路でワープして東京から西へ西へ。
やってきました郊外のワインディングロード。
この日は夏の暖かさが残る心地いい気温で、路面温度もバッチリ。
はじめての大型バイク試乗にはもってこいの環境です。
そうしていざ走り出したけど、エンジン回転数を上げるとそこにあるのは全く別の世界!

当時、大型バイクの試乗がはじめてだった自分にとって、高回転域での加速がハンパない!
そりゃ150馬力のモンスターマシンなら当然だったのですが、やはり大型初心者にとっては驚愕の速さです……(汗)
ただマシンのパワーに慣れてくると、強烈なスロットルワークはさておき、操縦のしやすさに驚かされました。
今まで乗ってきた小排気量バイクより車体は一回り大きく、車重も重いのですが『カタナ』はヒラヒラとコーナーを駆け抜けます。
この点において大きく感じたのはアップハンドルの恩恵。

高めに設定されたワイドなハンドルは車体を抑え込みやすく、自然にフロントに荷重をかけることができます。
自由度の高いライディングポジションにより視界が広さはもちろん、リーンイン・リーンアウトの切り替えが容易で、パワフルに走る車体を安定してコントロールできるのも初心者としては頼もしかったポイント。
そして、コーナリング中のパーシャルや立ち上がりにおける繊細なスロットルワークに一役買ってくれたのが、市街地走行で威力を発揮した「プログレッシブスロットル」!
はじめての大型バイクでもスムーズにコーナリングができることにとても感動したのを今でも覚えています。
確かに、これは自分の愛車のスロットルボディを真似して削る人が出てくるのも納得です……!

その他、ラジアルマウントのブレンボ製フロントブレーキキャリパーやKYB製倒立フォークなど、スポーツライディングを楽しむための装備もしっかり充実。
未熟なライダーの試乗でしたが、『カタナ』はめいっぱい大型バイクの初試乗を楽しませてくれました!
ちなみに、『カタナ』は見通しの悪い峠道や舗装林道でも軽快なハンドリングと視界の広さで高い適正を発揮していました。

バーハンドルはリーンアウトしやすく、見通しの良くない道や小さいコーナーが続く道でも安心!
「ストリートユースならセパハン」なんて思想を私(石神)に植え付けたのは間違いなくこの『カタナ』試乗でしょう!
とはいえ、やっぱりセパレートハンドルは好きだしロマンだから、もし中古で『KATANA』を買うような機会があれば、一度はセパハンカスタムしてみたいですけどね(笑)
乗りやすくて楽しいバイクなら他にもあるけど……

前述してきた通り、スズキの大型モデル『カタナ』は150馬力級のリッターバイクとしては街中でも扱い易く、ワインディングでも初心者が十分楽しめる扱い易さがありました。
でも、扱い易く楽しいバイクというなら、他にも沢山ありますよね。
新車で170万円するバイクでなくても。
それでも『カタナ』を選ぶ理由はやっぱり“カッコいいから”ですよね!
それはもう170万円かけてでも乗りたいくらいに!
もちろん、新車で購入できる、または購入する気概があるならそれがイチバン!

しかし、どんなに好きでもそれぞれの事情で手が届かない人もいるでしょう。
そこで目を向けるのは中古市場。
高年式故に中古でも100万円前後の価格はしますが、それでも新車に比べれば5、60万円ほど安く購入できるかもしれません!
頑張って貯金して購入を目指すも良し、浮いたお金でセパハンやローダウンカスタムをするも良し。
とにかく、中古なら憧れの『カタナ』に手が届くかも?
『カタナ』が気になった方は下リンクから中古車価格情報もチェックしてみてくださいね!