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125ccだし小さいし……と甘くみていた4速時代のグロム

私(北岡)がグロムというバイクにはじめて乗ったのは2018年のことでした。これはその時の、衝撃体験を振り返るお話です。
このモデル(JC61型後期/JC75型)はヘッドライトがLED化されて、顔がカッコよくなったタイミング。排気量125ccで最高出力は9.8馬力。車両重量104kgとめちゃくちゃ軽い。
当時のHondaの公式ホームページでグロムは基本的に(夜の)街乗りがメインみたいなイメージでまとめられていました……ふーん、街乗りバイクなのね。
ちなみに、大のオトナ(身長176cm)が跨ると……

こんな状態です。足着き性とかうんぬん言う必要無し!
間違いなく150cmミニマム女子だって安心MAXですよ。
はっきり言って……ちっちゃいもん(笑)
ファニーなスタイルだし、これはやっぱり街乗りバイクなんだろうなと思ってました。

しかも、軽く乗ってみると前後サスペンションもふんわり優しいフィーリングでタウンユースが快適ですよ!みたいな雰囲気が満点です。
でも、当時から世の中にはグロムでサーキットを走って楽しむ猛者どもが多いとも聞く。
え? これでサーキット……ですか?
一世代前のグロムの真価をガチの峠で

そのあたりが果てしなく疑問だったので、あの時はがっつり走るために峠に行きました。
まぁでも、そんなガチでは走れないだろうな……と気楽に考えていたんですよ、この時点では……

ところが広いフィールドに持ち出してみると、走って10秒以内にかなり印象が変わりました。
あれ?……125ccって、こんなに低速がパワフルだっけ?
街中ではやらない、グワッと一気にスロットルを開ける操作。それをしたら予想以上に加速がパワフルだったんです。これは最新モデルとは違う「4速トランスミッションならでは」と言えるかも? ワイドレンジですので。

おおお……
けっこうエンジン、オモシロいじゃないの!?
ちょっとテンションが上がってきたので、
その勢いでワインディングに突撃です!

ちゃんと高回転まで引っ張って、リズムよく、でもガツンとシフトアップ。
けっこう勢いよく走ってくれる……ていうかめちゃくちゃ元気なんだけど!?

そしてさらに……ここは本当に驚いたポイント!
街中ではフワフワに感じていた前後サスペンションが、スポーティな走りの際にはきちんと整って動く!?
前後12インチなんて思えないニュートラルなハンドリングです。

ぶっちゃけ、もっとチョロチョロすると思ってたんですが……全然そんなことない!
フロントフォークは良く見たら、きっちり倒立フォークだし。
これが思った以上に剛性感があってサスペンション自体も奥のほうで粘る感じ。ちゃんと減衰が効いてます。マジかよ。この装備、見掛け倒しじゃないぞ!?

リアサスペンションも印象的にはフロントと同じでした。
街中ではふんわり快適だけど、奥で粘るタイプ。
この型のグロムはエンジンが低速から力強い、いわゆるトルキーなキャラクターなのもあって、スロットルオンでのタイヤの接地感が明確に感じられます。
おや? これって……けっこうイケるのでは?
少なくともグロム、街乗りバイクじゃないような気がしてなりません……ということでもう一歩、踏み込んでみたところ!?