文・写真:西野鉄兵



1978年にイタリアで設立、世界70カ国以上で40年以上世界一の販売実績を持つGIVI
イタリアのケースメーカーとして、日本でも昔から有名な「GIVI(ジビ)」。使いやすい設計・壊れにくい構造が特徴で、スクーターを生活の足としている人からロングツーリングを楽しむ人まで、幅広いユーザーに厚い信頼を得ている。
日本ではデイトナが正規輸入元となり、さまざまな種類・サイズの製品を展開中。ハードケースだけでなくソフトバッグや防水バッグ、タンクバッグまであり、あらゆるユーザーに対応している。
東京モーターサイクルショー2025のデイトナブースでは、そんなGIVIの新製品も数多く展示された。この記事では、GIVIユーザーのさらなる拡大につながりそうな価格が魅力的な製品を2シリーズ紹介しよう。
1万円を切る価格を実現! 味わいがある「クラシックコレクション」

ひとつめは、新たに展開される予定の「クラシックコレクション」。かつて製品化されていた形状のものをリニューアルして復刻したシリーズになるという。
丸みを帯びたスタイリングでたしかに懐かしさを感じさせるこちらは、容量45Lで税込1万2100円。

E450N2WD
商品番号:61417
容量:45L
税込価格:1万2100円
角ばった形状のこちらは税込8800円。ちなみに筆者はこれとそっくりなものを2006年頃購入し、ホンダ・フュージョンに装着していた(当時こんなに安かったっけな……?)。

N20NDW
商品番号:61415
容量:39L
税込価格:8800円
そして原付一種・二種スクーターにちょうどよさそうな容量26Lのこちらは税込7700円!

E26N2DW
商品番号:61416
容量:26L
税込価格:7700円
いずれも表面が梨地で、コストのかかる加工が施されていない。そのためこの価格を実現できたのだろう。GIVIのトップケースは大別してモノキーケースとモノロックケースの2種類があるが、これらは付属の汎用ベースを使うモノロックタイプとなる。
モノロックタイプで初のアルミケースが登場、価格に注目

アルミ素材を使ったケースに憧れを持つツーリングライダーは多い。ただ、樹脂製よりも一般的にだいぶ高価で、それはGIVIというトップブランドになると、「なかなか手が出せない……」と考えてしまう人もいるだろう。
新たに展開される予定のこれらはアルミと樹脂を組み合わせて構成し、高級感のある見た目ながら低価格を実現している。

MTN39AD
商品番号:60908
容量:39L
税込価格:2万6400円

MTN39BD
商品番号:60921
容量:39L
税込価格:2万6400円
容量29L・39Lのブラックとシルバーのトップケースがまず発売される予定だ。価格は29Lだと税込2万5300円。39Lは税込2万6400円。いずれもモノロックタイプとなる。アルミを使った製品はこれまでモノキータイプしかなかったため、専用ベースが必要になりハードルが高かった。
アルミケースはアドベンチャーモデルと相性がいいが、この価格帯と気軽さからコミューターに付けたいと思うユーザーも増えることだろう。
先に紹介したクラシックコレクションともどもすでに品番・価格が決まっており、もう間もなくリリースが開始される見込みだ。

▲このケースはボックスの内部にロックが備わり、ダイヤルを回すことで脱着できる。

▲価格以上に見た目の高級感がある。特別に触ったり、天板を軽く叩いたりさせてもらったところ充分な強度である感触を得た。キャンプツーリングではテーブルとしても使えるだろう。
