文・写真:西野鉄兵
ハイエンドモデルとともに新たなエントリーモデルも用意

SENA
60S
次々と新機能・新技術を開発し、バイク用インカムを日々進化させ続けているセナ。東京モーターサイクルショー2025では、最新ハイエンドモデル「60S」を大々的にアピールしていた。
従来の「50S」からモデルチェンジしたこの製品は、最新式のメッシュ通信とBluetooth通信が可能。音質をより向上させ、音声コマンド機能もバージョンアップ。ボディはカバーの着せ替えができ、帯状に光るイルミネーションのカラーやパターンまで細かく指定できる。他社製品との通信のしやすさも向上したという。

S60
そんな「S60」の価格はシングルパックで税込6万4680円、2個セットのデュアルパックだと税込11万9680円。2024年末の発売時から好調なセールスを記録し、現在もっとも売れている機種なのだとか。
このようにインカムメーカーのなかでも高級ブランドといえるセナだが、ブースの一角には2025年4月末頃に発売予定だというエントリーユーザー向けの製品も展示されていた。

SENA
J10

SENA
J30
この「J10」と「J30」はオンライン限定での販売が予定されている。正式な価格は発表されていないが、「J10」は税別1万円程度、「J30」は税別1万5000円程度を予定しているという。
「J10」は本体に液晶画面を備えたBluetoothインカム。最大700m・最大4人の通話が可能。もちろんインカム機能だけなく、ヘッドセットとして、ソロツーリングで音楽やナビ音声を聴くことができる。丸みをあるデザインは可愛らしく、携帯小型ゲーム機やMP3プレーヤーのようでどこか懐かしい。目新しいガジェット類が苦手な人も操作がしやすそうだ。防水性はIPX7相当と安心できるもの。

J10
「J30」は安価でありながら、メッシュ通信を採用している。最大1.2km・グループメッシュは最大24人の通信が可能。デザインはこれまでのセナ製品に通じるスタイリッシュなものだ。J10と同じようにソロツーリングでもいろいろと役に立つ。

J30
安価な製品でありながら、どちらも2年間の製品保証は付属する。最新最高のスペックではないものの、数年前なら同スペックでももっと高価だったはずだ。パソコンやスマホが少し古い型だと値段が下がるのと同じように、インカムもいまはユーザーが用途に合わせて必要充分な製品を選択できるようになった。それぞれの製品について詳しくは公式サイトで確認を。
