談:Ruriko/写真:webオートバイ編集部/まとめ:大冨 涼
オートバイ女子部 Ruriko
バイク系YouTuberとして活躍しつつ、webオートバイスタッフとして裏方や動画制作も担当。愛車はスズキ・ハヤブサとトライアンフ・デイトナ675。
大のキノコ嫌いだった彼女ですが、最近、舞茸(バター醤油炒め)なら食べられるようになったそう。ほかにも美味しい食べ方を模索中です(←教えてあげてください)。
はじめてのバイク・ツーリングの不安を解消! Q&A
Q.はじめて公道を運転します。どこを目指せば良いですか?


A.バイク用品店や、道の駅がおすすめ!
Ruriko はじめての公道走行、不安や緊張もありますが、ワクワクで胸がいっぱいになりますよね! バイクに慣れるために目指すポイントとしておすすめなのが、近場のバイク用品店や広めの駐車場です。
バイク乗りが行きそうだな~、というところを目的地にした方が、他のライダーや色々なバイクと出会える上、駐車場所もきちっと整備されていることが多いので初心者でも安心できます。「バイク乗りの仲間入りができた!」という気分をたっぷり味わってくださいね。
道の駅めぐりもそのひとつで、特に何をするわけでもなくふらっと立ち寄って、地域限定のソフトクリームを楽しむのも良いと思います(私はよくやっていました!)。
地元が神奈川県なので、宮ヶ瀬ダムや江の島なんかにもよく行っていました。住んでいる場所にもよるかとは思いますが、海沿いを走るルートは道に迷う可能性が低く、基本的にシタミチですから、景色を満喫しつつ、バイクにも慣れることができておすすめです!
Q.日帰りツーリングなら、どのくらいの距離が最適でしょうか?

乗り始めは父と一緒に、おばあちゃんのお家までバイクで行きました。この時は、大体、往復100kmちょっとでしたよ!
A.はじめてなら往復200km以内に納めましょう!
Ruriko バイクって身体がむき出しですから、向かい風(走行風)や日差し、気温の影響をもろに受けるので、思っているよりもずっと体力を持っていかれます。また、ヘルメットは軽量なものが増えているとはいえ、キャップよりも重量と圧迫感があるものを、ずっと被っていなければならないので、かなりしんどいんですよね。
はじめてのツーリングでは、先にお話しした、バイク乗りなら誰もが感じるストレスにプラスして、不安や緊張といった心のストレスも大きいはずです。慣れるまでは、何かと気が休まらない時間が多いので、ベテランライダー以上に疲労がたまりやすいです。
ですから、はじめてのツーリングは無理をせず、日帰りで納めるのが吉です。個人的には、最大往復200km、15時~17時の間には帰ってこれるようなイメージだと、安全にバイクでの遠出を楽しめると思います。その日に行けなかった場所は、次のツーリングの目的地にすれば、新たな楽しみや目標になりますから、最初は焦らず、徐々に距離を延ばしていってくださいね。
Q.高速道路に乗るのが怖いんですけど……

A.高速道路は一般道に慣れてからでOK!
Ruriko 高速道路、最初はとっても怖いですよね。わたしも初心者の時は絶対に乗りたくない……って思っていて、ある程度シタミチを一人で普通に走れるようになってから、先輩ライダーに前後を挟んでもらって高速道路デビューをしました。
高速道路は「一般道を安全に楽しく走れる」という自信がついてからチャレンジすれば、問題ないでしょう。遠出したい気持ちもわかりますが、無理に高速道路を使って取り返しのつかない事態になってほしくありませんし、事故にならずとも怖い思いをしてバイクに乗るのがイヤになってしまったらもったいないからです。
海沿いをひたすら走る旅なんかは、シタミチでないと楽しめないので、高速道路を使ったツーリングにはない楽しみ方を見つけるチャンスかもしれません!
Q.高速道路デビューで気をつけることを教えてください

A.ゆっくり走るのは逆に危険! しっかりアクセルを開けましょう
Ruriko 一般道をひとりで走れるようになったら、次のステップとして高速道路に挑戦するのも良いと思います。ここでのポイントは、周りの車の流れにあわせて走るために、しっかりとスロットルを開け、十分に速度を出して走行するということです。
とくに思い切りが必要なのは、側道から本線に合流するときです。本線の最低速度は(標識等がない場合)時速50km/hで、これを下回ると違反になりますし、速度差によって追突されるリスクが高まります。本線に合流するときは、法定速度にあわせて、しっかり加速しておくのがベターだと思います。※最低速度や法定速度は、高速道路や各区間、車両区分によって異なります。
本線に合流した後は、前の車との車間距離を十分に保って走るだけですから信号や歩行者の心配もなく、むしろ一般道よりも快適なはずです! 基本的に一番左の車線は最も速度が遅いレーンになりますから、慣れるまでは左車線を走るのがおすすめです。
ちなみに、首都高速や東京外環自動車道、兵庫の垂水ジャンクションなどは複雑で、初心者にはかなりハードルが高いと思うので、なるべく他の高速道路を選んでくださいね! (事故はありませんが、間違えて料金所に入ってしまうことがイマでもあります……)
Q.燃料計がチカチカ! どうしましょう……

A.まずは焦らず落ち着いて! ガソリンスタンドを探しましょう。
Ruriko 行ったことのない場所で燃料メーターが点滅すると焦っちゃいますよね。この時に最初にしてほしいのは、焦らず、ゆっくり深呼吸をすることです。
燃料計の点滅は、あくまでも給油を促すサインですから、点滅し始めてわずか数分で止まっちゃっう……なんてことはありません。ちょこっとガソリンスタンドが遠くとも、十分間に合うくらいには走れるよう設計されているので、その場でスタンドを調べて補給しに行ければ問題ありません。
とはいえ、自分のバイクが一回の満タン給油でどのくらいの距離を走れるのかは、覚えておいて損はないでしょう。バイクに慣れる訓練の一環として、一度、燃料計の点滅時まで走行して、大体何km走行したのかを覚えておくと、「次の目的地まであと150kmだから、今のうちに給油しておこう」なんていう先読みができて、ガス欠の不安も軽減されますよ。
Q.レンタルバイクを利用する時に注意しておくポイントはありますか?

これは沖縄でレンタルバイクをしたときです! やっぱり綺麗な海を見ながら走れるのって、最高ですね。
A.最初は1日で完結するプランがおすすめです!オプションも要チェック‼
Ruriko 免許を取得したばかりでバイクは現在納車待ち、あるいは、まだバイクが決まっていないから気になるモデルに試乗したい! というときにも便利なレンタルバイク。はじめて、あるいはバイクビギナーの方が利用するのであれば、まずは1日でレンタルと返却を行えるプランが良いかと思います。
教習所を卒業したばかりで自分のバイクにも乗っていないと、やはりどうしても、怪我や転倒、立ちゴケのリスクは大きくなります。店舗からお借りするバイクですから、万一傷つけてしまうと、車体の修理はもちろん、その後に予約していた方にまで迷惑をかけてしまうので、最初は「ちょっと物足りない!」「もっと乗りたい!」と思えるくらいが、なんだかんだでちょうどいいのではないかな、と思います。
最近では、バイクを借りる時に加入する保険の補償内容に、自損事故である「立ちゴケ」をカバーしてくれる特約があるお店も多いです。心配な方は、そういったオプションの追加も検討してみてくださいね。

Ruriko あと、スマホをナビ代わりに使いたいのであれば、オプションでスマホホルダーがつくのかどうかを確認しておいた方が良いと思います。
オプションにない場合は、車両に取り付け可能かどうかを店舗に確認し、可能であればホルダーを付けておいた方がスムーズにツーリングができると思うので、事前に準備をしておきましょう。
談:Ruriko/写真:webオートバイ編集部/まとめ:大冨 涼