ステッカーをキレイに貼りたいライダーに送る、webオートバイ特設講座「アオキシンのステッカー虎の穴」が開講です。
いままで、ただ貼って、剥がれて、また貼り直して、なんか汚い…みたいなことを繰り返していた方、今回紹介する“作法”をしっかりマスターして、実生活に役立てて下さい。
今回のサンプルはヘルメットにステッカーを貼る方法ですが、バイクに貼る場合でも手順は同様です。
あと、今回の記事はメッチャ長いんで、覚悟して見て下さいね。
はじめまして。
webオートバイをごらんの皆様、ご機嫌いかがでしょう、カスタム虎の穴を乱筆しておりますアオキシンでございます。
福助くんは大げさなことを言っておりますが、特設講座なんていうほど大したもんじゃありませんので、そのおつもりで……。

①まずは道具を揃えましょう
メンテナンス同様、無計画なスタートが後々悲劇を生むのはステッカーも同様です。
まずは必要な道具をすべて揃えましょう。
必要な道具は家にあるもので十分かもしれません。
・脱脂剤(アルコール、シリコンオフ、パーツクリーナーなど)
・ハサミ
・メジャー又は定規(定規ならプラスチック製の短い物が良い)
・はがしやすいテープ(マスキングテープ、セロテープなど)
・細めのマジック
・ティシューペーパ
など。

②ステッカーにガイドラインを作る
今回は、左右センター合わせが重要なので、
幅を採寸して、貼り付け用透明シートの上から中央にラインを引く。

③貼る面を脱脂
貼る面に油分や汚れがあると、後々剥がれやすくなる。
充分に脱脂をすること。

④貼る相手にもガイドランを作る
ステッカーに引いたガイドラインと合わせるためのラインを、ヘルメットにも引く。
今回は左右センター合わせなので、貼り付け面の上下に引いた。
下側は、ヘルメットのブローシャッターの間を採寸し、そのセンターに……

上側はエアダクトの中央に、それぞれラインを引いた。
油性マジックでも、消すことができるので大丈夫。

⑤仮止め
そのライン同士をあわせて……

テープで仮止めする。
いきなり貼らずに、必ず仮止めをするとよい。
その状態で位置を確認。
気に入らなければ、位置を変更。

⑥貼り付け
位置がきまったら貼り付けだが、
ここでもいきなり貼らずに数回に分けて貼る。
回数は貼り付ける物の面積に応じて。
今回は、下から3回に分けた。
下から三分の二程度の台紙を切って……

貼り付け……

もう三分の二の台紙を切って……

貼り付け。

残った台紙をはがしたら……

中央から外に向かって押し出すようになぞりながら、貼り付け。

⑦よくこする
透明シートはすぐに剥がさず、その上からよーくこすって、密着させる。
この状態で、エアやシワが入っている所がないか確認。
あれば、それが取れる方向にこすって追いやる。
広い面積の場合は、エア抜きや貼り付けにヘラを使ったりするが、
これくらい小さいものや曲面に貼る場合は、指がいちばん。
細かいエア抜きには爪を使う。

⑧透明シートを剥がす
透明シートを剥がすときは、
真上に引っ張らずに、
できるだけ剥がす方向に鋭角に引っ張る。
こうすることで、貼ったステッカーの剥がれ(特に細かなエッジ等)を防止する。

⑨ガイドラインを消す
最後に、ヘルメットに引いたガイドラインを、脱脂剤でふき取って消す。
アルコール類やシリコンオフ、パーツクリーナなら塗装への影響はほとんどない。
シンナーやトルエン等はダメだ。

⑩完成
アオキ「こんな感じですが、いかがでしょう」
福助「めんどくさい人は、説明は気にせず、なんとなく楽しく貼ってね」
アオキ「…………」