ファイナルというのが惜しい爽快な走りが魅力のモタード

Dトラッカーの歴史は意外に長く、初代のデビューは98年。「闘う4スト」という過激なキャッチフレーズを裏切らない運動性能で大好評を博した本格オフロードモデルのKLX250をベースに、前後17インチのホイールや形状の異なるハンドルバーを装着してオンロード適性を高め、スーパーモタードと呼ばれるジャンルを盛り上げた。

車名の最後に「X」が付く08年型からキャブレターに代わってインジェクションを採用、専用のサスペンションセッティングや大径ブレーキを採用してスポーツ性能と同時にストリートでの乗りやすさもアップした。このファイナルエディションには専用グラフィックや美しいブルーのアルマイト処理が施された前後リムが与えられている。

水冷DOHC4バルブ単気筒のエンジンは高回転までシャープに回り、そのスポーツ性ゆえにニンジャ250SLやZ250SLにも搭載されているほど。3000回転以下では少々頼りないが、7000〜1万回転でのパンチはニヤリとしてしまうほど爽快。単気筒ながら振動も少なく、高速道路走行も快適だ。フロントからの旋回性に優れたハンドリングや、進入スライドを容易にする強力なリアブレーキなど、腕のあるライダーを納得させるセッティングも大きな魅力。

排ガス規制の強化で16年型を最後に姿を消すが、個人的にはZ250SLをベースにした新型Dトラッカーの登場に期待したい。

画像1: ファイナルというのが惜しい爽快な走りが魅力のモタード
画像2: ファイナルというのが惜しい爽快な走りが魅力のモタード
画像: ヘッドライトカウルなど現代的に変身したスタイルにも、初代Dトラッカーのカラーリングがマッチ。

ヘッドライトカウルなど現代的に変身したスタイルにも、初代Dトラッカーのカラーリングがマッチ。

画像: ファイナルエディションの前後のホイールリムはブルーアルマイト仕上げで、足元をキリリと引き締める。

ファイナルエディションの前後のホイールリムはブルーアルマイト仕上げで、足元をキリリと引き締める。

RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)

KLXと比べるとハンドル幅は詰められているがライダーが上から抑え込みやすい。加えて着座位置の自由度が大きいポジションでアクションライディングにも対応。シート高は高めだが、シート前端が絞り込まれているので前寄りに座れば足を着きやすい。

画像1: RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)
画像2: RIDING POSITION(身長:176㎝ 体重:60㎏)

主要諸元
全長×全幅×全高 2130×795×1125㎜
ホイールベース 1420㎜
シート高 860㎜
車両重量 138㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量 249㏄
ボア×ストローク 72×61.2㎜
圧縮比 11.0
最高出力 24PS/9000rpm
最大トルク 2.1㎏-m/7000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 7.7ℓ
キャスター角/トレール 25度30分/73㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ300㎜ディスク・φ240㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/70-17・130/70-17

This article is a sponsored article by
''.