最終モデルの販売が抽選で行なわれたモンキーは、全国から実に4万通に及ぶ応募があった。そんなモンキーが復活するとすれば? というコンセプトモデルがこれ。
パッと見、え〜っ! と驚くくらいデカイ。確かにモンキーはモデルチェンジするたびに、ムクムクと大きくなった。たっぷりしたクッションのシートは、中背のライダーがまたがると両足のカカトが浮くくらいだ。さらにエンジンは、今や50ccを飛び越え、同じコンセプトモデルのC125と同タイプの125ccを載せている。もちろんマニュアルクラッチ、しっかりした太さのパイプ径でつくられた倒立Fフォーク、前後ディスクブレーキなどなど、モンキーマニアたちの追いかけた夢が、ぎっしりと凝縮されている。
モンキーというより、オランウータン? いや、キングコングと呼ぶ方が相応しいかも知れない。
(文/船山オサム)