随所にBMWらしさが散りばめられた個性派モデル
BMWにはスクーターファミリーの「Cシリーズ」があり、
ダイナミックな走りが魅力のC650スポーツ、グランドツアラー指向の
C650GTの2機種と、電動モデルのCエボリューションをラインアップしていますが、
この400はそれに続くニューモデル。その名前の通り、400クラスに参戦する
BMW初のスクーターということになります。
全長2200mm、全幅835mmという車体は、400クラスで考えるとコンパクトな部類。
シート高は775mmなので、欧州仕様のままでも我々日本人にもマッチしそうです。
車重は204kg、燃料タンク容量は12.8リットルで、航続距離も期待できそうです。
兄貴分の650同様の高い実用性と多機能ぶり
強烈な存在感を主張しているのがフロントマスク。BMWらしい、左右非対称デザインの
LEDヘッドライトは、他のモデルとは違う個性を演出。スクーターながら、
GSシリーズを連想させる、ちょっとワイルドでスポーティなムードを醸し出します。
6.5インチの大型TFT液晶メーターを採用し、12Vソケットも完備。
オプションでスマートキー「キーレスライド」や、スマホと連携してミュージックプレイヤーや
電話などのコントロールができる「BMWコネクテッド」機能も用意されます。
また、兄貴分のC650スポーツと同様に、停車時はトランクスペースの底部が
アコーディオン式に拡張し、ヘルメットを2個収納可能な「フレックスケース」で
実用性も大いに高めています。
エンジンは34HPのOHC4バルブ、足回りもスポーティ
エンジンは350ccのシングルで、OHC4バルブを採用。パワーは34HPを発揮。
フロントは15インチ化され、フォークは35mm径のテレスコピック、
ブレーキキャリパーにはブレンボグループのBYBREブランドの
ラジアルマウントキャリパーが採用されるなど、スポーツ指向の設定。
リアはコンベンショナルな2本ショックを採用して、コンパクトな車体ながら
トランクスペースを最大限確保。タイヤは14インチで、前後ともZR規格の
ラジアルタイヤを標準装備、パフォーマンスも重視した仕様としています。
価格や発売時期などの詳細は発表されていませんが、
G310シリーズに続く、BMWの世界を気軽に楽しめるスポーツスクーターは
日本の道にもマッチするはず。国内導入に期待しましょう!
詳細は次号・1月号でもご紹介しますのでお楽しみに!