絶好のジムカーナ日和…を通り越す強烈な暑さ！
茨城県下妻市・筑波サーキット ジムカーナ場で7月16日に開催されたダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦。今年は天候に恵まれているオートバイ杯、今回も朝から快晴だったが、全国的な猛暑は筑波も例外ではなく、会場はアスファルトの照り返しで増幅された猛烈な暑さとなった。今回のコースは、小さくタイトなターンもあるが、そこからの全開加速区間が長めな、やや大排気量車向きな傾向のレイアウト。路面温度が上昇、一歩間違えば熱中症になりかねない状況を物ともせず、各地から集った選手たちによってアタックがスタートした。
総合1位 冨永崇史選手&NSR250R
この酷暑の中でも、いつも通りのクレバーな走りを見せたのが冨永選手＆NSR250Rだった。第1ヒートで1分41秒690を記録、暫定トップかと思われたが「走ってたら暑さでクラクラきて、ちょっとラインが膨らんで」パイロンタッチをしたため、1秒のペナルティを受けて暫定2位に後退。しかし第2ヒート、1分42秒台にずらりと並ぶライバルたちを尻目に、暑さの中でも最後まで集中を切らさずに走りきって叩き出したタイムが1分40秒907！ 2位以下を1秒以上引き離す強烈な速さを見せつけ、今シーズン負けなしで3つ目の勝利を手にした。
総合2位 作田隆義選手＆GSX-S1000
第2戦ではアクシデントで入賞を逃したものの、今シーズン好調をキープしている作田選手＆GSX-S1000。今回はGSX-S1000の特性にマッチしたコースだけに、第1ヒートは1分42秒813で池田選手、冨永選手のNSR勢に続く暫定3位の好位置につける。そして迎えた第2ヒート。路面温度が上昇し、重くパワフルなGSX-S1000ではコース後半どうしてもタイヤがタレてしまうはずだが、ベテランらしく上手くまとめて1分42秒301までタイムを削りとる。冨永選手には届かなかったが、池田選手は抑えて総合2位に食い込んだ。
総合3位 池田秀一選手＆NSR250R
第1ヒート、池田選手&NSR250Rは1分42秒323をマーク。冨永選手のペナルティ加算もあって暫定トップとなった。しかし第2ヒートは1分42秒399と僅かながらも自己タイムを更新できずに終わったため、作田選手に逆転されて総合3位に終わることに。
総合4位 大越研二選手＆GSX-R750
総合5位 中嶋秀和選手＆TZR250R
総合6位 廣瀬 章選手＆NSR250R
第1ヒートはトラブルでノータイムに終わってしまった大越選手＆GSX-R750、第2ヒートで1分42秒403と池田選手に迫るタイムを出して総合4位。総合5位の中嶋選手＆TZR250Rは、第1ヒートは1分45秒248にペナルティが積み重なりA級24台中17位だったが、第2ヒートでは1分42秒719まで一気にタイムアップ。安定した速さを見せる廣瀬選手＆NSR250Rは、1分42秒819で2戦連続の総合6位。さらに7位の矢嶋選手＆GPMR-250X、8位の小川選手＆NSR250Rまで、2〜8位の7台が1分42秒台に並ぶという大接戦となっていた、
A級入賞者。左から2位・作田選手、1位・冨永選手、3位・池田選手、4位・大越選手、5位・中嶋選手、6位・廣瀬選手
オートバイ杯第3戦の総合成績上位10台の結果は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 1'40.907
2位 作田隆義 GSX-S1000 1'42.301
3位 池田秀一 NSR250R 1'42.323
4位 大越研二 GSX-R750 1'42.403
5位 中嶋秀和 TZR250R 1'42.719
6位 廣瀬 章 NSR250R 1'42.819
7位 矢嶋 尊 GPMR-250X 1'42.862
8位 小川直人 NSR250R 1'42.897
9位 吉野 昇 CRF450X 1'43.138
10位 辻家治彦 GSX-R1000 1'43.531
※全てA級
今回のオートバイ杯ジムカーナ第3戦のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載される予定。全クラスの詳細なリザルト、各地のジムカーナ大会・練習会の日程といった二輪ジムカーナ関連情報などは、オートバイ杯の運営担当であるJAGE（二輪ジムカーナ主催者団体協議会）のホームページで確認できる。
